「神の国」キャタピラー レントさんの映画レビュー(感想・評価)
神の国
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昔々、東アジアに神の国がありました。その国は西洋列強に対抗するため国を一つにしようと天皇制を敷き、国民は天皇が支配する神の国なのだと信じて天皇のために戦場に行くことも恐れませんでした。戦場では勇猛果敢に現地の女性を犯しては殺し、戦果をあげました。
敵にやられて両手両足がなくなっても皆から軍神様としてあがめられ妻からは手厚い奉仕を受けられました、性欲も満たしてくれます。
時には妻が大八車に乗せて散歩に連れて行ってくれます。道行く人が自分を軍神様とあがめてくれ、妻も誇らしげでした。
でも軍神様は食べることと寝ることしかしない。妻は時には世話をするのが嫌になりました、でもやっぱり国に貢献した軍神様を支えるのも国への奉仕だとして世話を続けます。
やがて日本は敗戦を迎えます。どうやら天皇は神ではなく人間だったようです。そして軍神様も浅い池に身を投げて亡くなります。彼もまた神ではなかったようです。
国を一つにするために作られた神、戦意高揚のために作られた神はいなくなりました。神から解放された人々は幸せに暮らしました。
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