「いもむしご~ろごろ」キャタピラー 散歩男さんの映画レビュー(感想・評価)
いもむしご~ろごろ
監督の若松孝二と若松プロを知っていれば、この映画が反戦映画と同時にエクスプロイテーション作品であることがわかる。どちらも本気。反戦と同時に観客の興味関心を引くように作っているという問題作。若松孝二はそういう映画ばかり撮ってきた人なのだ。グロテスクな性もまた人の営みであり、観客はそれを見たくなるのものなのだ、と突きつけてくる。
自主制作に近い予算と想像できるのでクオリティはそれなり。ただ、この企画に体当たりで臨んだ寺島しのぶの本気度が高く、鬼気迫るものとなった。
映画自体の質よりも、その製作姿勢に共感するタイプの作品でした。
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