ヒア アフターのレビュー・感想・評価
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人は生と死の狭間で継続してゆくもの
サンフランシスコ、パリ、ロンドン。死者と繋がる力を持つ男、生死を彷徨い生還した女、最愛の兄を突然亡くした男の子。生と死の狭間で苦悶する三人の人生が、静かに、同時並行で綴られていく。
それぞれの孤独な戦いが、しだいにお互いを必要とするかのように、引き寄せられ、そして結ばれることで、新しいステップを踏み出す力を与えられてゆくプロセスを描いたストーリー。
人との出会いは、目に見えない世界の力と意志によって、導かれてゆくものなのかもしれない。
観終わった直後から、作者が表現したかったことが、それぞれの生活の中へそのまま浸透し、継続していくような、自然で、優しく、柔らかな仕上がりの作品である。
生を継続するということ。生と死の境界を埋めることで無限に拡がる人間の心や意思。生と死のつながりによる新たな生の継続。これがこの映画の伝えたかったことなのではないだろうか。
映像と音楽のバランスも良い。
クリントイーストウッドの人柄が伝わってくるような心温かな秀作である。
クリント・イーストウッドのCGは衝撃だった
ヒアアフター冒頭でのシーンのCG。観たひとすべてが映像美を感じたと思う。
アバター始め、どっかのエスぴ--とかいうアメリカかぶれも始めとした映像のメインが完全に役者ではなくCGという悲しい映像から、CGを手段【小道具大道具など】として使ったところに少し感動した。物語もクリントらしい最後まで綺麗でかっこいい映画だった。
長い・・・
初めの津波のシーンが一番の盛り上がりで、あとはダラダラ。
と思ってたら、途中でいきなりドカーン!!!の爆発シーン。
あのテロは必要ないと思う。
途中で飽きてしまい、2時間の映画なのに3時間以上観てた感覚になりました。
話はずっと単調だし、感動モノとしても中途半端。
メインの3人が出会う設定も無理やりで、ラストは意味不明。
今まで見たイーストウッドの映画で一番面白くありませんでした。
うーん、残念。
死と向き合わざるを得なくなったら。
死者と交信できるがために、金儲けに利用される霊能者。
臨死体験をし、それを伝えようとして、胡散臭くみられるジャーナリスト。
突然死んでしまった双子の兄にもう一度会いたいがために、霊能者を探す少年。
クリント・イーストウッド監督は、微妙なテーマに挑戦したんだな~と思った。
でも、孤独な3人が、そうなるべくして出会う。
目に見えないものに導かれて。
そう、目に見えないものを信じることで、今の状況を変えることのできる希望がある。
そんなことを、言いたかったのかな。
ラストは、それぞれ意見があることでしょう。
不況で就職難、無差別殺人、政治家は頼りない。
私は、このラストで満足です。
おだやかな感動
最初の津波のシーンに圧倒された。あまり自然災害系の映画は見ないので他の映画はどうなのかわからなかったが、他の人の感想を聞いても同じくびっくりしている人がいたので、やはりすごい映像だったのかなと思う。人なんてちっぽけで簡単に飲み込まれてしまう。まさに死も人の力でなんとかできるものでもない。
死んだらどうなるのか、今ここにあるわたしの意志(心?魂?)はどこにいくのか。
ふたごの弟が兄を求めて、偽霊能力者たちに会いにいって、落胆する場面はせつない。一緒にいて当然の人が急にとなりからいなくなってしまい、頼るべきものもなく不安定な気持ち。自分にぽっかりと穴が開いてしまったような。その穴をふさぐものがなくて辛いならなにかに頼って良いとおもう(スピリチュアルでも何でも)。そしてぽっかりあいた穴に、いつかは別のなにかがはまれば良いと思う。
本作は派手にスピリチュアルな世界を描くわけでもないから胡散臭くないし、また料理教室の場面はふつうにラブストーリー。最後もえっとおもうほどロマンチックな描き方をするのでびっくりしたほど。
死の世界のことばかり考えてないで、今の世を楽しんでいきなさいと言っているような気がした。
死後の世界をみた女性がその世界を「おだやか」だと表現したことが印象に残っている。「恐ろしい」世界じゃないんだ。だったら安心して生きることができるような。むしろ生の世界のほうがいろんなことがあって大変。そう思えば、この世をもっと一生懸命生きることができる気がするとちょっと勇気をもらえた。
後味はいいよ
本当は、「英国王のスピーチ」を観るつもりだったのですが、まさかの販売終了(売り切れ)
次の回がお昼時の中途半端な時間だったので、代わりに、といってはなんだが、次に観たかった「ヒアアフター」を観たのです。
クリント・イーストウッドとスティーブン・スピルバーグの巨匠コンビが作った映画。
ありきたりで重い話なようで、作りこまれていて、ユーモアがあって、後味がいい。そんな印象でした。
実際に大切な人の死を経験した人には、もっと深い意味をもつ映画なんじゃないかな。
死者の声を聴くジョージ。
死後の世界を垣間見たマリー。
双子の兄を失ったマーカス。
サンフランシスコ、パリ、ロンドンと離れた場所にいた三人の運命が重なり合う物語は、すごく良いと思った。
そして、この映画を見て私なりに感じたことは、
「死」によって人生は変わり、何かを失い、しかし何かを得て、人は生きていく。
死から目を背けてはいけないけれど、とらわれてもいけない。ということ。
御年80歳を超えて現役のクリント・イーストウッド監督が作るからこそ、説得力のある映画だと感じました。
序盤の津波のシーンはCGと実写をうまく組み合わせていて、迫力があって映画に引き込ませられました。
ここは、エンターテイメントの巨匠、スティーブン・スピルバーグの持ち味が生かされていたと思う。
全体的に死後の世界の描写はあいまいで、あくまでも生きている人に焦点を当てた映画です。
宗教的要素もとくにないので、日本人無信仰の私でも違和感なく楽しむことができました。
穏やかな気持ちになりたい方におすすめな映画です。
未来のお話
大好きなマット・デイモン様の映画観てきちゃいました!
生と死を見た三人のお話が交差するお話だったんですが、
ハッキリ言って、最初から最後まで上がり下がりがない。
でも、最後ホロリと涙してしまった。
まだまだ現世で映画作りを。
ついにイーストウッド卿も、この世界に足を踏み入れたのかと^^;
幾度も予告編で眺めてきた、あのややスピリチュアルな世界観。
まさか…出たがりインド人(恒例の)みたいな作品じゃないよねぇ?
なんて不安を抱きつつ、蓋を開ければ…あぁ~いつもの卿の作品。
良かった、そしてホッとした。…何気にユーモアも効いているし。
別に一人の監督が死後の世界をどう描こうが、それはそれ、だけど
今作は死後や来世がどうの…ではなく、今を生きる人間たちへの
メッセージとなっている。死者と繋がることにより、彼らからの伝言が
意図する・せざるを得なくして伝わってくる。それが救いになった者も、
悪夢になった者もいるだろう。少し手を握られただけで自分の過去が
知らない相手に見えてしまうなんて、、、と訝りたくもなるところだが、
霊能者って、本来そういうものなんでしょう?^^;
それよりなにより今回は、とてもささやかなM・デイモンがいい。
髪をきっちり七三に分け^^;地味に暮らす、工場労働者である。
ところが兄の友人?とやらが「見てくれー!」とやってくる。すると、
彼は霊能者へと早変わり…(やりたくてやってるわけじゃないんだけど)
知らないことをバンバン言い当てる。そして…死者からのメッセージを
伝える。…ただ、それだけである。もちろん凄いことなんだけど、でも、
彼が相手にしているのは本当にただ、それだけ。その霊能力のために、
兄の儲け話にのっかるも、すでに疲れ果て、もう普通の人生を歩みたい
と(簡単にいえば彼女が欲しいの^^;)願う、ささやかな男なのである。
霊能者が恋したっていいじゃないか!と応援したくなるこの不思議^^;
そして…冒頭で巨大津波に飲まれ、九死に一生を得たジャーナリスト。
その時に見た死後の世界?が忘れられず…今の仕事に身が入らない。
一念発起して独自にリサーチを進め、体験を出版するまでこぎつける。
ロンドンでは、双子の兄が母のドラッグ治療薬を買いに出て帰る途中、
不慮の事故で亡くなってしまう。いつも兄に頼っていた弟は立ち直れず、
霊能者を使って兄とコンタクトをとりたいと考えるようになる。
この3人が奇しくも…?ロンドンのブックフェアで出逢う。
ここまでの話がわりと普通に在りがちな構成で描かれているところへ、
一気に卿はこの3人を取り込み、交わらせていくのだが、ここが一番
スピリチュアル!?なところかな、と思った。そう、絶対に出逢うはずの
ないところで、誰かと出逢ってしまったり、何かに遭遇することってある。
まさか?が起こるから運命なのだ。こういう偶然は映画ではよく起こる^^;
でも、それがあるから映画もドラマも人生も、俄然面白くなるのである。
不慮の事故や悲しい出来事も不測の事態として起こるが、それも運命。
人間はこんな風に出逢いと別れの波間を漂って生きているものなんだと
実に映画的で^^;出来過ぎた^^;運命にも、ささやかな幸せを感じとれる。
その偶然を必然に変えて将来を夢見ることは、生きていればこそなのだ。
卿ってすっごいロマンチストね…^^;とさえ感じた。
今までの彼の作品と比べると、ラストがとても穏やかで神秘的。
あの料理教室での、目隠し食べ当てクイズ…のまぁ官能的なこと!!(爆)
なんであのシーンだけ、あんな長いんだ?(って皆さん思いませんでした?)
イタリア人を褒めているのか馬鹿にしているのか分からない卿の演出も^^;
トマトばっかり切っていて悲しい顔をするマットを見るにつけ、印象深い。
いや、でもあそこまで通わせたんだから、なんか完成させてほしかったなー。
あと偽霊能力者たちの面白いこと、胡散臭いこと。面白すぎ(特にヨシ)^^;
さらにはここぞ!というシリアス場面で(マットが弟くんに言う台詞)
「大丈夫、急に変わったりしないから。」には心の底からウケてしまった。
こういうユーモアが、卿の健在さを伺わせ安心できる。やたらと霊能力を
題材にした作品が多く作られてきたが、実際今この世で生きている人間に
来世のことなんて分かるはずがない。もしその世界に触れることができる
のなら、確かに逢いたい、話したい人は存在するが、多分向こうも忙しくて
現世に云々…言っている場合ではないかもしれない^^;と思うことにして…
与えられた空間で出逢いと別れの波間を漂いつつ、明日も生きてゆくのだ。
(たまには映画で美味しそうな料理を出して下さいよー。今度こそは^^;)
「死」に向かい合った孤独な3人の「再生」の物語
大津波により臨死体験をしたフランス人の売れっ子女性キャスター、
死者と会話ができるアメリカ人の男性労働者、
最愛の双子の兄を事故で亡くしたイギリス人の貧困層の少年、
この3人の物語がオムニバス形式で映し出されていく。
全編を通じての「キーワード」は誰もが将来経験する「死」。
そして、「死」に向かい合った孤独な3人の物語が優しくかつ
ドラマティックに綴られてゆく。
物語は決してシリアスではなく、「死」を意識した3人最後に
偶然に出会い、そして「再生」していくファンタジーでハッピーな
ドラマに心打たれた。
涙がとめどなく溢れました。
クリント、イーストウッド監督の素晴らしさ。
涙が自然に溢れてきました。
私的にはジャーナリストのマリーの書いた本の内容を
もう少し知らせて欲しかった!と思っていたのに、
そんな事はお構いなしに、涙が出て止まりませんでした。
それぞれの苦悩を抱えたまま、凄く自然に導かれるままに
3人が出会う。その無理のなさ。監督の才能に脱帽。
音楽まで手掛けるクリント、イーストウッドに乾杯!
そして、最後に...
マット、デイモン大好き!!!
新作にしてすでに古典
大津波をきっかけにパリ、ロンドン、サンフランシスコで同時展開するストーリーは、それぞれのグラーデーションを醸し出しながら、ときに激しく、ときにゆっくりと振れながらも、一点に向かって集約していく。
ラスト5%で一気にストーリーが集約していく手法は「グラントリノ」に共通しているが、より味わい深い。
筋書きを知っている古典落語を聴くような安心感と、それだけでは終わらないと予感させる精緻な演出。観客は淡々と展開するストーリーに集中したご褒美に、ラストで強烈な感動を得ることになる。
いわゆるスピリチュアルな題材を取り上げながら、胡散臭さや生温い印象は全く感じさせず、むしろ見えない世界をまっすぐクリアに表現していることにも好感が持てる。
映像にイーストウッドの姿はない。しかし観る人はこの映画の随所で彼の姿や人間性を見いだすことだろう。
エンドロールでカイルのクレジットを探したが、あったのは見つけたのはクリント・イーストウッド本人のそれだった。最後の最後にもう一度脱帽。
新作にしてすでに古典。絶対観たい、観せたい映画の一つ。
静かに沁みます。
3人のクロスしながらの話を、飽きさせることなくラストまでもって行く所流石です!!!
ラストは賛否でしょうが、私も「う~~ん↓↓」と思う気持ちもありながら、
「まあ、ありかな」と救いの部分に納得すること不満なしで帰れました。
硫黄島でガッカリしたので、イーストウッドにまた裏切られるのか~~?と
思っている方ぜひ観て欲しいです。
いい映画でした
衝撃的に始まり、最後は静かな穏やかな余韻でした。
受け入れ難さや恐怖感を感じなかったのは、特別視せず、それが"在る"ものとして淡々と描いている事と、それに向き合う3人が誠実だからなのでしょう。
日常生活を積み上げて見せるジョージの慎ましい誠実な人柄は素敵で、彼の能力が邪悪なものではないと信じさせてくれます。
マーカス少年の閉じた心が痛々しく、でも包むような誰かの気配。
ジョージとの会話を聞きながら、お兄ちゃんてどんな風に笑ったっけと思ったら、急に胸がしめつけられるようでした。ひどく悲しいような、とても温かいような。
やられました、さすがです。
生きてるのが辛いなら無理やりでも行動!
テーマと、ネタバレしない程度で言うと
死と生を背負った異なる国の3人が最後に重なっていく 最近よくある手法の映画って感じ?w
ハッピーになるかハッピーにならないか どちらでも ないのか
どんな映画なんやーと言われても それも答えにくい映画なんです その答えが物語の大筋だからなのです
観終わったあと、何を伝えたかったのか何を言いたかったのか 個人個人で捕らえ方違うと思いますけど 心に深い傷おってイツマデモ自分を癒せぬなら、英語でも話せるようになって もっと色々な人と出会えってことかな(考え浅いなw)
この映画では死後の世界とか出てくるけど あれは単に物語を分かりやすくしてるだけと思う 本当に言いたかったのは 生きていくのが辛い毎日で、それが試練に思えたとしても 内にこもらず行動すれば必ず人は救われるってことかな 単純だが案外そうだったりしてw
ちょうどNG地震ってので世の中ヒドイ事になってますが、被害に遭われた方の家族や恋人を この主人公達に置き換えるとしたらすごく複雑な気持ちになります
監督はこう思ってると思います。 (心)癒したり救われる方法なんて正直わかんないが、こういう事もあるんだよ だから立ち直る可能性もあるはずだ
頑張ろうぜ!と
今回の災害で亡くなられた方のご冥福をお祈りします。
大胆な、自問自答
「硫黄島からの手紙」「父親達の星条旗」などで知られるクリント・イーストウッド監督が、「インビクタス」に続いてマット・デイモンを主演に迎えて描き出す、重厚な人間ドラマ。
生と、死。この誰しもが避けて通れない生きていく上での難問に真っ向から挑み、人間の弱さ、苦しみ、そして救いを丁寧に追いかけていく。世界的に高い評価を受ける作品を近年連発してきたリズムを崩さず、今のタイミングでまた新しい物語を届けてくれた。
だが、本作はこれまでのイーストウッド作品とは趣が異なる。戦争の悲劇、人種と偏見、そしてマカロニ・ウェスタンから描く男の格好良さ。明確なメッセージと声高な主張を真っ直ぐに叫んできた過去の作品群と比較すると、明らかにテーマが曖昧である。珍しく、観客の理解を無視した世界を作り上げている。
これは、どういうことなのか。本作を貫くのは「これで、いいのか?」という疑問と、「こうするしかないよね」という諦めの繰り返しである。映画という大衆的な芸術を用いて、イーストウッド監督は堂々と自問自答の物語を提示する。
本、チャールズ・ディケンズという極めて謎多き作家、そして変化し続けるメディアの内側、そして、死。徹底して掴み切れないテーマを物語の中に投げ込み、観客の理解をやんわりと否定する。というよりも、作っている監督自身、敢えて理解できない要素を持ち込んで世界をかき回している印象が強い。ここに立ち現れるのは、自己主張の名の元に、力強く観客を説き伏せてきた芸術家としての自分を改めて見直す視点ではなかったのか。「これで、良かったのか?」「でも、こんな考えだってあるけどね」と。
極めつけは、終盤、主人公の一人である少年が名のある霊能力者を訪ねてまわる場面である。それらしい言葉や道具を用いて、嘘を誤魔化している霊能力者たちはそのまま、手を変え品を買え観客を驚かせてきた映画監督としての姿に重なる。「これで、良かったのか?」立ち止まり、これまでの自分を振り返るイーストウッド監督の姿が垣間見えてくる。
主張を抑え、大仰な音楽を抑え、生と死の物語にくるんで自分自身の内的葛藤を開けっぴろげにした本作。マカロニから始まった映画監督としてのキャリアを汚す事無く、このようなプライベートな色を強く放つ作品を自信を持って発表できる監督は、非常に稀である。
「これで、いいんだ」観客は作品を真摯に鑑賞することで、作り手の背中を力強く押すことが出来る。本作をもって、イーストウッド監督の更なる映画への意欲と、挑戦が促されることを心から、願う。
死後の世界はあるんでしょう。きっと。
うーむ。
イーストウッド。
アプローチをちょいと変化させただけで、スポットを当てるのは、やはり“人間”なんですね。
普通にヒューマン・ドラマしてました。
と云うかですね。
鑑賞前は何と云うか、所謂、心霊死後の世界輪廻転生霊能力の類を、イーストウッド流解釈で描く『オカルト映画』だと思ってたんですよね。
いや、勿論“それ”が中心であるのは間違いないし、“それ”で話は動くんですけど。
何だろう。だからと云って“それ”在りきではないというか。
キッカケ、発端というか。
人間同士の結びつきというか。
三つのエピソードに三人の主人公で話が進行するし、それぞれの描き方が丁寧なんです。
一見、無駄に思えるシークエンスも無駄なまま入れる。その分キャラの掘り下げが深く感じるし、人となりが分かる。
その証拠に、思った程にVFXが盛り込まれてなかったですし。
まあね、只、あのラストです。
「え?そっちに行くの?」という唐突感に賛否は分かれるんでしょうけどもねw
でも、ま自分は割りと好きな映画でした。
音楽で泣く
監督は涙を瞳までもってくるが涙の滴をおとさせるのは音楽だ。
スピルバーグの言葉だったと思うが、そんなフレーズを思い出す作品だ。
むりむり泣かせるストーリーではないが、随所に流れる音楽でうるうるする。
さすがイーストウッド、センスがいい。
エンドロールの音楽に身をゆだねて、心地よく小屋を出ることができた。
今までのイーストウッド作品と違って観る人を選ぶ作品
私は死後の世界というのは存在しないと考えています。
「死」とは何かと問われたら
「電源のスイッチが切れて、はいおしまい」
だと考えていますし、他人にそう応えていました。
そういう考えの方も多いと思います。でも本当にそうなのかな?
というのが言うのがこの作品を観た感想です。
いえ、私は今でも「スイッチ切れておしまい」という考えは変わっていません。
んーっと、説明するのが難しいのですが・・・
これからどう生きていくのか?
という事を考えるとき、「死」のこと「死後」のことを考えるのは重要なことだと思います。
私は昨年兄と父を同時に亡くしました。結婚にも失敗しました。
幼少時に母を亡くしています。
このような人間は、この作品に感情移入しやすいと思いますが、今現在とても幸せな人や、希望に満ち溢れた若い人にとっては意味不明の作品に思えるでしょう。
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