「死後の世界」ヒア アフター kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
死後の世界
マリー(フランス)は津波によって死を体験。その光景が忘れられず、復帰したキャスターの仕事も疎かにしてしまう。恋人でもある上司からはもっと休めと言われ、その間にミッテランの本を書くと約束する。が、臨死体験が頭から離れず、その道の権威を訪ねたりして、死後の世界“ヒアアフター”という本を書きだしてしまった。
ジョージ(デイモン)は幼少期の臨死体験により特殊な能力が身についてしまい、死者と交信できるようになった。兄はそれを“gift”だと言うが、彼は“curse”だと言う。そんな能力のせいで恋もできず独身のまま。一時は霊能力者として商売しようとしていたが、ジョージは呪われた能力から逃れたかったのだ・・・が、長年勤めた工場もリストラの波が押し寄せてきていて、料理教室で知り合った女性メラニーも自分の過去が全て知られることを恐れて彼のもとから去ってゆく。
少年マーカスと兄のジェイソンは母親と暮らしていたが、彼女はジャンキー。何度も福祉局の人が訪れるが、ようやく真剣に薬から立ち直ろうとしていた。そんな矢先、ジェイソンは交通事故で死亡。マーカスは里親に引き取られるが、兄とどうしても会いたいので霊能力者を探し求める。
3人それぞれの物語を同時進行させ、1年の月日が経ったとき、何かに引き寄せられるかのようにロンドンに終結。マリーの出版記念のブックフェア。もっとも、ジョージがそこへ行ったのは大好きだったチャールズ・ディケンズの朗読が聴けるからだったけど。そして、ネットでジョージの顔を知っていたマーカスが彼につきまとい。マリーのサインをもらったジョージが一瞬手を触れた瞬間、運命的なものを感じた。どこか『めぐり逢えたら』的な、終盤になってようやく繋がってくるというストーリーではあるが、その橋渡しをするマーカスの切なさに思わず涙。
それにしても冒頭の津波のシーンは東北大震災の前と後に観るのとでは感想に大きく差が出てきそう。それにロンドン地下鉄の爆破テロもあった。わずかではあるが社会派要素を取り入れた、めぐりあいムービーといったところか。死者との交信とか、死後の世界というのはプロットの中のアイテムに過ぎず、あくまでも生きている人間が過去と決別して生きていく姿を肯定的に描いた作品だ。最後の未来まで予知するかのようなキスシーンは不要だと思うぞ。なんだか新たな能力を身に着けたとのかと思われるし・・・
kossyさん おはようございます。
返信をありがとうございます。
>「死後の世界」といえば丹波哲郎さん
やっぱり 「大霊界」ですよね(^▽^;)
Gメンやキーハンターのイメージも
ある丹波さんでした。
ロンドンで
チャールズ・ディケンズの名所見学を
楽しんでいるマットさん
地味ですが印象的でした。
ロンドンは、シャーロック・ホームズの
ミュージアムもあって
ロンドン好きな私は嬉しかったです。
kossyさん こんばんは(^^)/
マリーさんの臨死体験
不思議な感覚を覚えるシーンも
印象的でした。
ジョージも、能力というか
その霊界とつながる力に
戸惑いを感じつつも
頼まれると 手を握ってあげる
やさしさでしたね。
苦悩する心の葛藤が伝わってきました。
そして、一番 切なかったのは
双子のお話・・
マーカスの気持ちが
それはもう切なくて
寂しさがこみあげてきますよね。
ロンドン地下鉄テロは 実際ありましたね。
素晴らしいレビューをありがとうございます。