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冒頭から主人公であるレン警部(アーロン)が怪しいと思わせる。しかし、事態はそんなに単純ではなかった。自ら調査を開始したレンだったが、必ず彼の非番の日に殺人事件が起きていたり、電気ドリルが彼の家から無くなっていたり、被害者は皆彼の家の近所の者だったり・・・と、状況証拠は自分の立場を悪くしてゆく。同僚で親友のクァイがドリルの穴の形がウサギの形になっていることとレンの家にウサギの絵があったこと、それに被害者たちの写真にレンと妹が映っていたことに気が付いた。言い争っているうちに崖から落としてしまいクァイは死亡。
自分でも犯人ではないと言い切れなくなるレン。重傷を負ったタイ刑事が回復さえすればいいのに、彼は無言のまま。やがて足の速いホームレスに尾けられていることに気付いたレンだったが、首謀者は自分の手を汚さないでいる養子のチャイチャイだった。まるで『エスター』のような展開で、不老症という子どものままでいる病気の持ち主。しかも、腹違いの兄であり、父親に捨てられ惨めな人生を送ってきた男なのだ。そこらで終わってくれれば楽しめたホラー・サスペンスだったけど、それからもハチャメチャな展開。レンの妻ヘイオイ(チャン)が殺されるのだ。そこはちょっと泣ける。怒りも伝わってくる。ホームレスと格闘の末殺し、チャイチャイをも殺そうとするレンだったが、刑事たちによってレンは捕まってしまう。チャイチャイはのうのうと逃げおおせるのだが、レンは刑務所の中で復讐を誓う。