「地味ーに細部にでSFしてる、隠れた良作。」世界侵略 ロサンゼルス決戦 かせさんさんの映画レビュー(感想・評価)
地味ーに細部にでSFしてる、隠れた良作。
主演は『ザ・コア』のアーロン・エッカート。
【ストーリー】
アメリカ海兵隊所属のナンツ二等軍曹(アーロン・エッカート)は、その日退役届を出す。
古強者として数々の作戦に参加したナンツだが、加齢で体はいうことをきかず、体力の限界を覚っていた。
だがその日、世界中の海に流星群が落下した。
海面が異常に下降し、そして地球外からの存在とおぼしき侵略者が、未知の兵器で人々を襲いはじめる。
落下物は、地球を侵略するエイリアンだった。
退役届の受理をいったん棚上げされ、ナンツは第5海兵隊第2大隊(通称・ツーファイブ)E中隊第一小隊、新任のマルティネス少尉ひきいる隊に振り分けられる。
ブリーフィングを終え、輸送ヘリCH-47チヌークに搭乗して現地にむかう。
移動中、空から見おろす海岸線は燃えさかり、地獄のような様相だった。
さて世界侵略です。
ロサンゼルス決戦です。
ロートルとなってしまった海兵隊二等軍曹ナンツを、アーロン・エッカートが好演。
クセのある部下たちを、叱咤激励して敵構成地域での民間人救出作戦を遂行します。
お色気としておなじみミシェル・ロドリゲスが、空軍技能軍曹として参加、いつもの目ヂカラでぼくらを画面に釘づけにしてくれます。
この作品、けっこう侵略者たちの描写がこってて、たとえば最初の戦闘で、敵の攻撃の多くが、通信機などの電波を発する装備に着弾してるんですね。
可視光(ヒトが見える光)よりも電波(ヒトが見えない光)だよりに撃ってくるから、たぶんあんまり命中精度高くないって設定で。
最初は敵の先遣隊、いわゆる威力偵察部隊と遭遇し、中枢に踏みこむにつれて敵の兵器も強力になってくる。
バトルはちょっとマンガちっくですが、敵の戦術の一貫性もあって、SF心をくすぐられます。
生存する侵略者一体を使って、弱点をさぐるシーンなんかも、ストーリーに必要な要素キチンと押さえてます。
装備品や兵器の威力もリアルよせ。
バトルの最中に、新人がはぐれるのもあるある。
乱戦になると頭いっぱいいっぱいの新人なんかは自位置見失っちゃうらしくて、よくいなくなるんですって。
ケムリで視界がうばわれてるならなおさらでしょう。
ちゃんと制作費回収して、世界的にもけっこうヒットしたのに、本国では「え?まあふつう」みたいな、空気あつかいされてる本作。
日本でも評価は高くはありません。
公式発表では、ブラックホーク・ダウンよりも安い製作費で、収益も上なんですが。
正直映画史にのこるような大作じゃないし、細部もがんばってはいるんですが、画面はどっかチープ。
なんですけど、自分この映画やたらと好きで、もう10回ぐらい見てます。
FPSゲームみたいな、かるい味わいが佳き。
再放送とかされたら、また見るんだろうなあ。
なんかね、エッカートのナンツ二等軍曹好きで、ラストの戦場をのりこえたF2N小隊のタフさもたのもしいし、ミシェル・ロドリゲスなんか出ただけでとりあえずその映画は見るしっていうね。
ていうか彼女、制服似あいますね。
見るだけで胸キュンします。
胸キュン。今や誰も使わない言葉。
かつてELTの持田香織が
「かわい子ちゃんという言葉を、日本語にのこしたい」
と名言おっしゃってましたけど、ぼくは胸キュンものこってほしいです。
レビュー書いてたらもりあがったので、わが家のDVDまた見ます。
こちらフォックストロット2ノーベンバー。
いくぞ2-5!
ヽ(=゚ω゚)ノ退却くそくらえ!フラー!