劇場公開日 2010年9月10日

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バイオハザードIV アフターライフ : インタビュー

2010年9月8日更新

日本の人気ゲームをミラ・ジョボビッチ主演で映画化したシリーズ第4作「バイオハザードIV アフターライフ」が9月10日から全世界同時公開を迎える。ジョボビッチの夫で、シリーズに一貫してかかわるポール・W・S・アンダーソンが第1作以来となる監督の座に復帰。初の3D作品としてパワーアップした今作について、来日したジョボビッチと共演のウェントワース・ミラー、アリ・ラーターに話を聞いた。(取材・文:編集部)

ミラ・ジョボビッチ インタビュー
「アリスは、クリント・イーストウッドやスティーブ・マックィーンの女性版」

「バイオハザード」シリーズに4度目の登板
「バイオハザード」シリーズに4度目の登板

――アリスを演じるのは4回目です。同じキャラクターを4度演じる機会はなかなかないと思いますが、いかがですか?

アリスは西部劇のカウボーイ的存在
アリスは西部劇のカウボーイ的存在

「『バイオハザード』シリーズは毎回常に新しく、アリスという人物も毎回変わっていく。そういった意味で、毎回何かを付け加えたり築いていったり、新しい発見があるので、すごくフレッシュな感じね。見ている側も、そう思ってくれていると思う。ただ、私はアリスをクリント・イーストウッドやスティーブ・マックィーンの女性版だと思っているの。毎回いろんな街を訪れる、ちょっとワルっぽいカウボーイというね。その部分はキャラクターの核として、常に意識して演じてるわ」

――シリーズの成功は、そうした毎回の新しい発見にあると思いますか?

「ポールはとにかく原作ゲームが大好きだし、私たち2人は『バイオハザード』の世界に戻るのが大好きなの。私たちが作品に対して愛情や情熱をもち、とても楽しんで作っているということが、スクリーンを通して皆さんに伝わるんだと思う。それに、このシリーズは毎年ハロウィンの時期に公開しなくちゃいけないといった制約もないので、新作の登場は2年後だったり3年後だったりするけれど、すごく自然に生まれる。ポールのインスパイアが重視されて作品が作られていく。それが成功している理由でもあると思うわ」

――アンダーソン監督は、脚本にあなたの要望は入れてくれるのでしょうか?

夫・アンダーソン監督との関係は 公私にわたって順風満帆
夫・アンダーソン監督との関係は 公私にわたって順風満帆

「意見や要望はかなり取り入れてくれるわ。『2』のとき、彼はアリスにゾンビになってほしいっていうんだけど、それは嫌だと言ったらなくなったし。さらに、今回はすごくかっこいいシーンを別のキャラクターにやらせようとしていたので、なんでアリスにやらせないの? それはいらないんじゃない? と言ったらなしになったし(笑)。私も、特にアクションシーンに関しては、毎回さまざまなトレーニングを受けて積み上げてきたものがあり、いろいろなことがきるようになっている。だから毎回新しいことに挑戦したいと思って、いろいろ提案をしているわ。たとえば今回なら、ニードルダイブといって、真っ逆さまに落ちていくアクションがあるけれど、あれは私が高層ビルから飛び降りた夢を見て、その話をしたら、それは格好いいから取り入れようということになったの。特に3Dで効果的だと思う」

――3Dの撮影は体験してみていかがですか?

「俳優は、特にアクションシーンで奥行きのごまかしがきかなくなったわ。なので、本当に近いところで殴りあわなければいけない。それで本当に殴られたり蹴られたりということはよくあったわ。でも、それは観客にとってよりリアルだと思うし、演じている俳優にとっても今まで以上にリアルに感じながら演じることができるの」

――「3」でのプロモーション来日時は妊娠していましたが、母親になって初めての「バイオハザード」はいかがでしたか?

「娘が生まれたことで、自分の人生も人生観もすべてが変わったわ。人間として、いまは娘が第一。現場にもいつも連れていっているの。だから、私の娘は本当に映画の撮影現場で育っている。いわばセットベイビー……“バイオハザードベイビー”なの(笑)」

インタビュー2 ~ミラ・ジョボビッチ、ウェントワース・ミラー、アリ・ラーターを直撃!(2)
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