借りぐらしのアリエッティのレビュー・感想・評価
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これって借りパクぐらし?
ちょっと前に映画館でジブリを観まくったので、その勢いで連休中に観ていなかったジブリ作品を観てみよう個人的キャンペーン。というわけで「借りぐらしのアリエッティ」を観ました。
ジブリ筆頭の宮崎駿が脚本に回って、まだ若い米林宏昌が監督を務めた「アリエッティ」。まぁ、最初宮崎吾朗に監督やらせようとして断られたから米林監督になったみたいなんですけど。監督なのに宮崎駿にああじゃない、こうじゃないって言われて大変だったみたいです。お話は小人の少女と人間の男の子のボーイ・ミーツ・ガールを描いている作品です。
小人の生活が人間の小さい道具を利用して暮らしてる描写が面白かったですね。ホッチキスとか、ネジとかを上手く小さな生活に取り入れていました。借りた物は使ってしまうので明らかに借りパクなのですが、こういう設定を考えるのって楽しそうですよね。想像すると夢があります。
でも、小人だとメッチャ大変そう。床下に住めそうな大きな家って最近なかなか見ないですし、道路渡るのも一苦労でしょうし、コンビニも行けない。絶対都会には住めないですね‼️
小人の家族が人間を恐がる事になるのはハルさんを見てれば良くわかります。多分ハルさん的には全然悪気ないんでしょうけど、ビンに閉じ込めたりとか小人にはメッチャ恐いでしょうね。悪気がないだけタチが悪い💦
スッゴい盛り上がるシーンがあるわけでもなくて、所謂ジブリっぽいと感じの冒険活劇でもないですけど、絵は綺麗なので何となくボーっと観れる作品でした。
頑張れ、アリエッティ
アニメ史上最悪のバケモノが出て来るホラーなの!
ジブリ作品の中で一番好きな、小さな小さな世界
小人ってほんとにいるんだよ。
うちの家の床下にも小人の家族が住んでるよ。
だから、人間は小人たちのために今すぐ素敵なドールハウスを用意しよう。
ほら、この、キッチンも、ソファもきっと小人たちが喜んでくれる!
電気を付ければちゃんとオーブンも動くんだよ。
そうそう、これだけは言っておくけど、決して小人を捕まえてコップに入れてラップはかけないようにね。
小人たちを見かけても絶対に見なかったことにするんだよ。
そうしないと、やかんの船で旅立ってしまうよ。そしたらもう小人たちとは二度と会えなくなってしまうからね。
アリエッティ、君はいつか種族を守るために弓を持った強い男と結婚をするかもしれない。
けれども君は心臓なんだ。
翔の心臓の一部としてこれからも翔の心臓をドキドキさせて。
翔の心臓を動かし続けて!
パラサイト 半地下の家族は絶対家の下には住まわせないけどアリエッティ、君たちはいつ来てもいいからね!
登場人物もお話のスケールも小さいが、芯の強さを感じる堅実なアニメーション。
人間に見つからないよう、ひっそりと暮らしていた小人のアリエッティが、1人の少年との出会いにより経験する冒険を描くファンタジー・アニメ。
企画/脚本は『となりのトトロ』『千と千尋の神隠し』等で知られるアニメ界の生きる伝説、宮崎駿。
アリエッティが出会う少年、翔の声を演じるのは『千と千尋の神隠し』『ハウルの動く城』でもジブリ作品の声優を務めた神木隆之介。
小人の少年スピラーの声優には、『DEATH NOTE』シリーズや『カイジ』シリーズの藤原竜也。
翔が滞在する家のお手伝いであるハルの声優には、『ブレイブ ストーリー』で声優経験のある、日本映画界のレジェンド樹木希林。
第34回 日本アカデミー賞において、最優秀アニメーション作品賞を受賞!
原作はメアリー・ノートンが1952年に発表した児童文学『床下の小人たち』。
元々は高畑・宮崎コンビが1970年頃にアニメ化を企画していたらしいが、諸々の事情で頓挫してしまう。
ちなみにこの時の企画は、なんやかんやあって最終的には藤子・F・不二雄の『ジャングル黒べえ』へと帰結する。
テレ朝版『ドラえもん』の企画書を書いたのは高畑勲らしいし、意外とF先生と高畑・宮崎コンビは接点があるなぁ。
話が横道に逸れてしまいましたが、宮崎駿にとって『床下の小人たち』のアニメ化は40年来の望みだったわけです。
『本へのとびら』という、宮崎駿がおすすめの岩波児童文学を50本紹介するという本の中にも、この作品が掲載されていました。思い入れの深い作品なんでしょう。
宮崎駿自らが脚本を担当していますが、監督は若いアニメーターに任せています。スタジオの後進育成を図ったのでしょう。
白羽の矢が立ったのは当時30代だった米林宏昌。通称「マロ」。
鈴木敏夫プロデューサーに、「ジブリで最もうまいアニメーター」と称された人物。
また、先輩に可愛がられ後輩には慕われるという人柄の良さも監督抜擢の理由だったようです。
ちなみに、脚本は宮崎駿/丹羽圭子となっていますが、実際の作業は宮崎駿がホワイトボードにブワァーと書いたアイデアを丹羽圭子が纏めるという感じだったようなので、絶対に丹羽さんの方が苦労している。
宮崎駿が脚本、別の人が監督というパターンでまず思い浮かぶのは近藤喜文監督の『耳をすませば』。
しかし『耳すま』は宮崎駿が絵コンテも担当しているのに対し、本作のコンテはマロ監督自身が描いている。
従って、『耳すま』には感じた宮崎駿っぽさのようなものを、この作品には感じない。
少女に対するフェティシズムが希薄で、キャラクターの持つバカみたいな活力も封印されている。そのかわり宮崎駿にはない繊細さが存在している。
その結果、上品だがどこか物足りないアニメになってしまっているのは確か。
物語は登場人物のサイズ同様非常にミニマル。上映時間も約90分と、他のジブリの長編に比べて短い。
アリエッティにとっては大きな出来事ではあるものの、非常に個人的な冒険の物語である。
こういう地味な物語だからこそ、マロ監督の繊細な資質が十分に発揮されたのだと思う。
丁寧で美しいアニメーションなので、画面を見ているだけで感動できる。
特に背景や美術のクオリティはジブリ作品の中でも最高クラスだと思う。
また、人間の家の床下に住み、「借り」をしながら生活するという小人の描写はワクワクする!
針や両面テープなどの日用品を冒険アイテムとして利用するアイデアは楽しいし、ビスケットや角砂糖のデカっ!!感はスレた大人の子供心をくすぐってくれる。
ただ、シナリオはもうちょっと面白く出来たのではないか?と首を捻ってしまう。
特に人物をうまく扱えていない様な…
捕らわれたお母さんを救い出すという最大の山場。ここに全くお父さんが関与しないのは…
あと野生児スピラーは、登場した意味あったのか?面白いキャラクターなのに、全く活きていなくて勿体ない…。
翔というキャラクターもなんか中途半端でモヤモヤする。
「君たちは滅びる種族なんだ」とか、悪役みたいなセリフを吐く。人類は60億人もいるけど、小人は何人いるの〜?的なやり取り必要あったのか?哲学的なことやろうとしてスベってる。
翔を厭世的でひねくれた少年を描くのなら、もっと嫌なガキとして登場させて、アリエッティとの出会いでだんだんと素直になるとか、そういう王道的なのが欲しかった。
あと口がアップになった時の動きがリアルすぎて怖い。
ジブリ史上最も地味かもしれない物語。
とはいえ、スタジオの若返りを狙った監督起用などのチャレンジ精神は立派だし、高畑勲・宮崎駿作品とは違った味のあるしっかりとしたアニメに仕上がっていると思う。
久しぶりに鑑賞したが、ある程度年齢を重ねてから見たほうが楽しめる作品だと思った。
無邪気だが図々しいお手伝いさんのハルの顔が宮崎駿にそっくりなのは偶然?
それとも、「カオナシってマロに似てね?」と言い放った、宮崎駿に対する復讐なのかも?
人間に見られてはいけない。
このレビューを見て、なかなか酷評なのでびっくりです。特にナウシカ、...
ストーリーが悪すぎ。
金曜ロードショーで見ました。わたしには合わない。これが本当にジブリ作品?
設定はすごく面白いのに、全体的に暗い雰囲気で登場人物たちに魅力を全く感じない( ;∀;)
絵と音楽が良いだけに非常に残念!!!
こないだやっていたトトロが名作だっただけに、余計にこの作品の残念さが際立ってくる。
この登場人物たちは一体、何がしたいの?
家政婦よ、小人に意地悪をしたい訳じゃなくてただ、捕まえたいだけというのが意味不明。怖すぎ。
翔も翔で、身勝手すぎ。勝手にドールハウスなんて置かれても迷惑なだけ。
しかも、このドールハウスの意味ってなに?必要?せっかく立派なドールハウスなんだから、アリエッティたちがここで楽しく暮らすところを見たかった。アリエッティたちの引っ越しの様子なんてどうでもいい…。
しかも、アリエッティと翔っていたどうして仲良くなった?心の交流なんてあったのか?
翔の「君たちは滅びゆく種族なんだよ」このセリフも不自然すぎ。
暖かくて優しい人々。アリエッティのつつましくも幸せな毎日、家族との心の交流、楽しい日常が描かれていれば、この翔のセリフが際立ってくるのだろうけど、いかんせん、最初から最後まで暗すぎて、あんたに言われなくてもみんなわかるわ!アリエッティたちも、むしろ明日には滅びそうな顔して生活してんじゃん。
翔も翔で病んでいるね。
身体だけじゃなくて心も。
アリエッティの家族もなんだか、魅力が全くない。ヒステリックで精神的に脆い母親(しかも物欲がかなり強い)と、感情の起伏が全くなく愛情をあまり感じられない父親。
ただ、滅びゆく種族であるアリエッティたちがその運命を嘆き悲しみ、人間を恐れ時には憎みただただ暗く暮らしている。そこに翔の余計な行いが入り、そして、引っ越していく。それだけの話。
小人に憧れているおばさんだけ唯一、魅力を感じられるが、おばさんは小人に会えないまま。
この作品はなにが言いたいの?
ストーリー展開を変えてほしい。
アリエッティの家族をもう少し魅力的に描いてほしかったし、幸せそうに描いて欲しかった。翔との心の交流も、もっとちゃんと描いて欲しかった。ただただ淡々と進んでいくだけ。もっとユーモアがあってもよかったのに。
暗い気分になるだけだった。
あーー見なきゃよかった(TT)
どうせなら宮崎監督に撮って欲しかった…。
脚本も描き直してほしい。
あと、やはり、声優が声を当てないのは、不自然さが際立って、それも含めてストーリーに余計に入り込めない。ストーリが良ければあんまり、気にならないんだけどなあ。何から何まで残念!!
当時、映画館で見なくて本当に良かった。
愛情と多様性
"金曜ロードSHOW!" で3回目の鑑賞。
原作は未読。
世界にはいろいろな人たちがいます。陽気な人。陰気な人。強欲な人。無欲な人。健康な人。病弱な人。エトセトラエトセトラ。あるいは人だけじゃなく、猫もいるしカラスもいる。
多種多様な存在が溢れているからこそ、諍いが起きることもしばしばです。例えば本作で云うところの、お手伝いのおばさんがアリエッティたちを排斥しようとしたみたいに。
では、価値観の異なる者同士は分かり合えないのかと云うと、決してそうではないのだと思いました。アリエッティと翔の間に芽生えた愛情がその証明。つまり、愛は世界を救う。
広い心を持って、相手と向き合うことが肝心。アリエッティたちは借り暮らしをして生きている。しかしそれは、私たちからすれば単に泥棒でしかない。けれど譲り合う心を持てば、少しだったら分けることだって出来るはずではないか。
小人たちが借りるものは、私たちが失ったことに気づかないようなものばかり。お手伝いのおばさんの心には余裕が無かった、と云うことかと。相容れないからと言って拒否してしまえば、思わぬしっぺ返しを食らうのが世の常。広い心を持つことが、世界を変えることに繋がっていくのかもしれません。
※修正(2024/05/21)
金曜ロードショーでやってたから初めて見ました。 そういえばこんな作...
金曜ロードショーでやってたから初めて見ました。
そういえばこんな作品もあったな〜
公開時にCMやってた気がするな〜
面白そうと思いつつ全然見てなかったな〜
という感じで見始めたら最高に最高の最高でした!!
あのお屋敷に住みたいしアリエッティの家にも住みたいしドールハウスにも住みたい!!!
なんて素敵な世界観〜〜〜〜〜〜!!!
(虫がデカイのは嫌やけど!)
部屋に飾られたシースルーの虫の羽、蜘蛛の巣に付いた雨粒、小人の目線で見る世界は大きくて小さくて美しかった!!
おばあさんが小人に会えないままだったけど、これはハルさんが居なかったらショウ君とおばあさんとアリエッティの家族でお友達になれたんじゃない???
魔女の宅急便のニシンのパイのお家のバーサみたいな人ならうまくいきそう。ハルさんは意味不明すぎて途中から樹木希林さん本人に見えてきたよ。
セリフもあんまり多くないし劇的なストーリーでもないけど、すごーーく素敵な作品でした!
え、終わり?
夏、さわやかな森の風に吹かれながら 清涼スイーツをいただくような☆
ジブリとはいっても、宮﨑・高畑監督ではなく、 米林さんですから、本家ジブリ作品とはいえません…
物語に深読みなどなく、なんとなくかる~くながめて楽しめる映画です。
でも、絵はきれいで音楽もさわやかで可愛らしく、 美しいシーンもあり、
真夏の映画館で見た時には、まるで 避暑地の別荘ですごすようなさわやかな時間をすごせました。
私はこの作品すきです☆
(とはいっても、母親小人と、家政婦ハルさんが、どうにも好きになれなくて。 宮崎監督作品だと、不思議なことに、悪役や敵でも、なぜか魅力を感じたり 憎めなかったりするのですが。 米林監督や吾朗監督の描く悪役(悪役ってほどでもないか(笑))は、どうも好きになれない。画面に映るたびに目をそらしたくなってしまう。大画面にアップで映った時は、ほんと嫌でしたね(笑))
ま その場面で目をそらしさえすれば、あとは、きれいな世界にひたれますよ~。
忙しくて避暑地に旅行なんて行けない、 別荘なんてもってる金持ちとちがう、そんな私でも、
さわやか~なすずしい風に吹かれて 小鳥のさえずりと 小川の水の流れる音をききながら つめたい美味しーい特製アイスをたべてるみたいな♪ 一服の清涼剤として良い映画ですよ。
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他の人のレビューで かみつかれてた場面について、
少年・翔は「君たちは滅びゆく種族なんだよ」なんて意地悪を言って、純粋なジブリヒーローではないんだけれど、自分も心臓の病気でもうすぐ死ぬと思ってるから、生き生きとしたアリエッティに嫉妬して、しかも 自分と違って 家族仲よさそうに暮らしてるアリエッティにも嫉妬して、ついそんな意地悪を言ってしまったわけで。 だって、小人から見たら巨大な人間だけど、12歳の男の子なわけで。 しかたないと思う。 ぐちをこぼしただけでしょ。 別にサディストでもなんでもないでしょ…。
ちょっと気に入ってる場面
ほかのジブリ作品へのオマージュ的に感じる、ささやかな場面がいくつか。
ダンゴムシと遊ぶ場面は ナウシカへの。
ラスト近く、猫にお礼を言って鼻をなでる場面は トトロの猫バスへの。
逃げる時にたぬきとすれ違う場面は、小人たちと同じく絶滅寸前でも「どっこい生きてる」ぽんぽこへの。
スピラーがアリエッティをなぐさめようと木苺(ぐみ?ラズベリー?)をあげる場面は トトロのかん太の傘への。
こういう場面 ほほえましくていいね。
小さなお家。
怖すぎる
当時は映画館で観たが、子供を持ち再び鑑賞。
やはり怖い。
最初のアリエッティと翔との出会い、翔の
「怖がらないで」。いや、怖すぎるだろう!
お別れを言いにきたアリエッティに、
「見てもいい?」と聞く翔にも、なんだか無駄に羞恥心を煽られる。
極め付けはハルさんの、
「みーつけた」。そりゃ怯えるわ。
人間の中には小人を脅かさない翔の一族のような者もいれば、執拗に小人を追い詰めるハルさんのような者もいる。
思春期のアリエッティが、両親の安全第一で「絶対に人間に見られるな」という教えに反して1人で外に出たり人間と交流したり、悪い人間だけではないという真実に出会い憧れるのもわからなくはないのだが、、何度も何度も危険をおかし、父親に母親についているよう頼まれている間もなお、翔に会いにいく。やめなさいって!
その翔すら、アリエッティの同意なく勝手にアリエッティの家の台所を外して取り替えたりと、小人達が人間を恐れるのは当たり前だわ!と納得の展開。
軽はずみな行動を繰り返し、母親がハルさんに捕われ瓶に入れられたりと家族を危険な目にも遭わせてしまったアリエッティが、最後に家族に「私の身勝手でごめんなさい」と謝るところで成長を感じろという事なのか?
父親が、アリエッティの奔放な言動を、認識し注意しつつも、見守り許し、生活力の自立、精神的な思慮深さの成長を促していく関わり方が素晴らしい。
本当にそこしか共感できなかった。
俳優陣が声を変えずに演じているから、俳優さんの顔がよぎりながらのキャラクター達。神木隆之介演じる翔だけが違和感がなかった。
ただし、小人との繋がりからいきいきした気持ちや生きる希望を見つけた翔の心臓の手術は是非ともうまくいってほしい。
そして、トトロのカンタのようなポジションでアリエッティを気にかけてくれるスピラー。この先成就する事を祈るばかり。
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