「BACHELOR」17歳の肖像 kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
BACHELOR
雨降りの帰宅時、「君のチェロが心配だ」とチェロだけを乗せてあげるユダヤ人デイヴィッド(サースガード)。いきなり乗せると言うと誘拐犯扱いされるのだろうか?そんな出会いから、音楽会、ナイトクラブ、美術品オークションなどに連れていってもらって、たちまち大人の世界を体験していくジェニー。パリに憧れている彼女は成績も優秀、デイヴィッドも両親公認の中になった・・・・口が上手いためか?17歳までは処女を守りたいと言って、誕生日を迎えるとパリ旅行に誘われたジェニー。そこで二人は結ばれる。バナナで練習はだめでしょう・・・
家族ぐるみの付き合いまでして、プロポーズを受けたジェニー。C・S・ルイスのサインを偽造したりして、デイヴィッドがオックスフォード出身でかなりの人物だと確信したと思ったため、父親も安心した。そして学校も自主退学。あるとき、ふと車のダッシュボードを調べると、デイヴィッドが既婚者であることが判明。泣き崩れるより、愚かな失敗をバネにするという根性の持ち主であるジェニー。復学を許可され、猛勉強したおかげでオックスフォードに合格!とにかく、彼女の表情が素晴らしいのだ。
憎い小物演出が“BACHELOR”という銘柄のタバコ。車のグローブボックスから取り出して吸うジェニーの姿も印象的だが、既婚者であると気付いたときも、そのBACHELORの文字とデイヴィッド夫妻宛ての手紙を発見したのが皮肉だった。
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