「トムさんシリーズどこまでも。」ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
トムさんシリーズどこまでも。
デ・パルマ監督の一作目以降、ぜんぜんスパイ大作戦していない本作。
すっかりトムさん映画(あ、寅さんみたい)にシリーズ化され、様々な
監督で毎回楽しませる、っていう趣向になっているみたいなんだけど~
まぁそれはそれで、頭を空っぽにして楽しめるところが今回はアリアリ。
小ネタ満載、パロディ満載、ジョークまで飛ばしてるし^^;これホントに
スパイたちの会話なの?と思える面白さ、監督はかなりの映画好きねぇ。
だけどトムさん、49歳にしてあの走りだ(今回は真正面撮り!大爆笑!)
腕振り腿上げ運動としか思えない^^;もう体操のお兄さんと化している。
そこで笑わせておいて、あのブルジュ・ハリファ…やめてぇぇぇ!うぇぇ!
(高所恐怖症の皆さま、大丈夫でした?)私は手のひらに汗がびっしょり。
やめようよ~そういうジャッキーみたいなことするの~なんて思いつつ、
それでもあのシーンで笑わせてしまうんだから、これまたスゴイワケで。
私はあの、手袋がピュルピュル~っと飛んでいったのが好きで堪らない。
いい、あの動き!あれはマンガだ。
アニメ監督だけに小道具で笑える。そう、スパイには小道具必須なのだ。
いつも用意周到なトムが、土壇場で機転を利かせるところも活きている。
ゴーグルも最高だったね~。
ご本家と比べると断然スマートさに欠ける本作だが^^;
チーム戦、そして変装(軽いけど)、いたちごっこのような騙し合いが
これでもかと続くので、テレビで放映されても面白そうだ(早いですか)
そこでもったいなかったのが、J・レナーと、M・ニクヴィストの使い方で、
二人とも並々ならぬ演技力の持ち主なのに、これといった見せ場がない。
キムタクの映画に出てしまい行き場を失った有名俳優みたいな感じで、
トムさんのオーラに飲まれるわ消されるわ、もう可哀相なことこの上ない。
まぁ深みを魅せる作品でもないんだけど、ちょっと勿体なかったかなぁ。
ちなみにミカエルは本家「ミレニアム」の主人公。リメイク公開に向けて、
ワタシもハリウッドに呼ばれちゃいましたぁv的な扱い方だったのかな。
けっこう巧くメイクしてたけど、この人の悪役って観たことないのよね~。
S・ペグはうるせーうるせー(爆)もう喋りっぱなしで面白すぎ。
P・パットンはキレイでしたが、あの殺し屋L・セドゥーどうなんでしょう。
可愛すぎじゃないですか。あれで殺し屋って^^;
ちなみに冒頭のシーンはとある名作のとあるシーンの再現かと思うほど。
(殺される方が逆でしたが^^;)
絶対この監督、映画好きだと思います(いや、もちろんそうでしょうけど)
観終えて、やっぱりデ・パルマ作品は超えてないと思うけど^^;
今までの中では面白かったですねぇ。こんなに笑えたのはシリーズ初v
(ラストのサービスも活きてました。さぁ寅さんを追い越せ!トムさん!)