「私にとってもミッション終了(完了)かな・・・。」ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル sigeさんの映画レビュー(感想・評価)
私にとってもミッション終了(完了)かな・・・。
高評価が続く中で
またもや期待値のK点が高すぎたのか!?
このシリーズは1が一番好きなのですが、
シリーズの中で今作は一番楽しめなかったかも・・・。
楽しめなかった自分の感性を少々疑ってしまうのだが・・・
気になったことを数点。
<楽しめなかった最大の原因>
次々と現れては消えていく敵およびその周辺キャラクター。
・OPにレア・セイドゥーが暗殺者として華麗に登場したのに、あっさりダイブ!!
・拉致された科学者も、拉致の過程を挿入するも、あっさり瞬殺!!
(暗号コードの件だけのためのキャラ)
・ロシア刑務所で助けたロシア人および武器商人は武器調達だけのため!?
・執拗に追いかけてくるロシア警察は銭形のとっつぁんに成りきれず、
最後にあっさり味方に!?
・マッドサイエンティストは誰に化けてたの!?
(本編で紹介していたようだが、いまいち顔を覚えられず。変装する意味あったの?)
・インドで誘惑される大富豪さん、いる意味ある?
と、細かいようですがこれだけ気になってしまい
“クライマックスシーンが先にあって後からストーリーを考えたのでは?”と
勘ぐってしまう。
「笑いの大学」の西村雅彦ならば間違いなくこう言うだろう。
“あなたは人の人生を軽く描きすぎる!!”と。
「アイアン・ジャイアント」ではあんなに泣かせてくれたのに・・・。
ラストの対決シーンも
“起爆装置だけを遠くに投げれば良いのに、自らも落っこちて致命傷になる!?”と
思わずツッコんでしまいました。
“銃をぶっぱなしながら落ちていくソーヤー(LOSTファンなら、ついこう呼んでしまう)”や
“タワーからのジャンプ”のカメラアングルを見ると
ただ単に“落ちる被写体を上から目線でカメラで追いたいだけなのか?”と・・・。
レア・セイドゥーをあの場でダイブさせずに
ラストまで引っ張り、ポーラ・パットンVSレア・セイドゥーの後に
“実はワルの親分がマスク脱いで、実はソーヤーでした”とかなら
ドラマティックで面白かったのになぁと
勝手に想像を膨らませています。
なにせ、一緒に行った彼女は
制作発表時、ソーヤーがキャスティングされて
楽しみにしてたのに
OPで絶句してましたし・・・。
最後に音楽面で残念だったこと。
毎回楽しませてくれたテーマ曲を
アーティストがアレンジした“テーマソング”が無かったこと。
OPクレジットに1のように本編のカットを入れたのは
素直に嬉しかったのですが、
テーマ曲のテンポが遅く、ワクワク感が減退してしまったこと。
これでルーサーが出てこなくて、
奥さんも本当に死んでいたら
自分にとって本当に救いようがない作品でした・・・。
シリーズ全て(あの2も嫌いじゃない)が好きだっただけに
残念なレビューになってしまいました。