月に囚われた男のレビュー・感想・評価
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純度100パーセント、ロックウェルを堪能すべき快作
ダンカン・ジョーンズが長編映画デビューを果たしたSF作品。多くをCGが描き出してしまうこの時代にあえてミニチュアを多用している点、近未来の話しながら普遍的なテーマが介在している点など、この手のジャンルのファンのみならず、幅広い観客を惹きつける魅力に満ちている。
企画立ち上げ時のエピソードも興味深い。もともと他の映画の主演にサム・ロックウェルを据えようと、熱心に口説き落としにかかっていたジョーンズ。だが話はまとまらず「もしも君がSFを撮る機会があれば、ぜひまた声をかけて」と告げられたのだとか。その言葉を真に受けて、彼はすぐさま前々から着想していたSFを一気に書き上げ、その脚本をロックウェルに届けたのだそう。まさにロックウェルのために書かれたラブレターのごとき一本というわけだ。主演、ロックウェル。共演も、助演もロックウェル。これほど彼の魅力が純度100パーセントで堪能できる作品も他にない。
公開当時に鑑賞してたが、何となく覚えてなくて再度鑑賞。 見返すとや...
公開当時に鑑賞してたが、何となく覚えてなくて再度鑑賞。
見返すとやっぱり面白い映画、ケヴィン・スペイシーが声やってたのを今回気づいた
1人2役!(3役かw)
月で3年1人で働く男が後少しで帰れるってところで事故に。
ただ事故にあった記憶がゼロ。
どういう訳か不審に思って、AIロボットが止める中、事故現場に。
するとなぜか自分とウリ2つの顔の男が倒れていた。
とりあえず治療するも、どちらも自分が本物で相手がクローンと思うけど、実はどちらもクローン。さらに他にもたくさんのクローン達がいることを知る。
これ、ロックウェルがずっと一人で演じててほんと圧巻。
そしてAIロボットの声、ケヴィンスパイシーやから絶対裏切ると思ったけど、同じ人工知能だからか見方してくれるいいやつっ🤣
気軽に本格サスペンスを楽しめる良作
これは予想外に見応えのある映画でした。
登場人物はほぼ一人+ロボット1台。
それでこれだけのストーリーを作り上げたのは見事👏
何かがおかしい。
そういう雰囲気を感じながら突然現れる“謎の人物”。
90分で手軽に見れるサクっと本格サスペンス。
ほぼ一人で全て演じきったサム・ロックウェルの演技力が凄い。
そしてロボットの言動が無機質なのに妙に人間くさいというか、言葉選びが巧妙なのが映画全体のミステリーな雰囲気を押し上げています👍
唯一寂しいのは華のヒロインがいない事でしょうか(笑)
何も検索しないで観て下さい。
デヴィッド・ボウイの息子が監督で、前から観たかった作品です。
月で採掘作業をする男、不可思議な現象、感じる違和感、
この基地、この任務、には、実は秘密があり…
って話です。
ネタバレしないよう、何も検索しないで観て下さい。
面白かった♪
雰囲気を味わうだけでした
ケビン・スペイシーはロボットの声で出演だから、ひょっとして登場人物はサム・ロックウェル1人なのか?下手すれば淡々としてて退屈な映画に思えてしまうかもしれないし、どうなのかな...そんなこと思いながら観始めました。
案の定、宇宙系によくある流れで退屈だったが、目覚まし時計の音(曲)がチェズニー・ホークス / The One And Only で少し嬉しくなった。マイケル・J・フォックス / ドク・ハリウッドを思い出した人も居ると思うんだけどな。
映画自体は、あらすじを読まないと何のため月に滞在してるのか、わかりにくい気はする。「2001年宇宙の旅」みたいに少しずつ異変がある展開に思え、空間や余韻に浸るような感じ。
「二人」になってからは少し面白みは出てきたけど、クローンだったら宇宙じゃなくても作れる内容と思っちゃって、個人的には引き込まれる程じゃなかった。何か特筆する現象があるわけではなく、脱出して会社のやり方に背く、真相を突き止めるような流れ。アクションやハラハラドキドキは無なので、私にとっては昔の曲を思い出しただけで、あくまで雰囲気を味わう映画でした。
【月資源採掘のために、会社に”囚われた”男が、自らの任務、存在意義に疑念を持って行くSFサスペンスミステリー。秀逸で、驚きの物語設定を堪能したい作品である。】
ー 秀逸で、驚きの物語設定である。
月面で孤独な生活を送る男、サム(サム・ロックウェル)が自らの任務に秘められた謎に迫ってゆくSFサスペンスミステリー。ー
◆感想<Caution! 内容に触れています。>
・所属するルナ社のために、3年もの長きに亘り妻子と別れ、月資源採掘業務を遂行するサム。相棒は、人口知能ロボットガーティのみ・・。
・だが、ある日採掘中に事故に遭ったサム。
治療室で目覚めたサムは、”もう一人の元気なサム”の姿を見て愕然とする。
・沈鬱と言っても良い全編に流れる短調の音楽も、作品の風合を高めている。
・所属するルナ社が事故を知り、送ったイライザ号。それは、サムを助けるためではなく、”次の”サムを任務に就けるために地球から遣って来るというシニカル且つスリリングな設定。
・何よりも、哀しいのはサム自身が”自分はオリジナルなのか・・”と疑念を持つシーンである。
・故障していた筈の通信で久しぶりにあった小さかった筈のイヴは大きくなっていて、今まで会話していた妻は既に亡くなっていると知った時のサムの表情。
<緊迫感漲る演出とリアリティ溢れるSF描写、巧みなストーリーテリングに驚いた作品。>
派手さはないんだけど、引き込まれる
4年半ぶりに鑑賞。
4年半前、軽い病気して自宅療養してる時、なにか映画でも観て気を紛らせたいんだけど、なんとなく①女っ気がない②宇宙を感じる ものがよくって、これとか、2001年宇宙の旅、未知との遭遇、なんぞを観てました。(でもSFはもともとかなり門外漢なんで、まだまだ観てないものだらけ)
この映画、SFコーナーの、たとえばスター・ウォーズシリーズの圧迫感に圧倒されたりなんかして途方に暮れかけた時に、ふと目に入って借りたんですけど、アタリでした。
スジもいいし、音楽もいいです。あとガーティ(AIロボット)とか服とかがけっこう年季を現してというか、けっこうリアルな汚れが目立ってるのもいいですね。初めて観た時は、けっこう(スリラーとしての)怖さを感じました。ただ、この映画、ネタバレ状態で観るとさほどドキドキできない、ということが今回わかりました、、
でもそれにしてもSFって、CGと音楽と模型と演者の気迫だけでリアリティ出そうとする訳だから、すごいなぁ、、
ガーティの声がなにげにケビン・スペイシー、っていう、おまけみたいな、一粒で二度美味しい感もあります(笑)
4年半前にどっかで読んだんですけど、「ルナ産業」が韓国の会社っぽい(「サラン地区」とか)、っていうのは、制作の09年当時、アメリカや日本でなく将来的に宇宙進出しちゃうのは韓国じゃね?みたいな空気が出始めてたのもあるらしいです。
月に囚われた男に囚われた男
この作品、もう何度見てるだろう?
たまーに気づくとみたくなるんです、1番はじめはサムロックウェルという名俳優のことをよく知らずに見てましたね。
何度見ても泣けるこの設定、最近1人シチュエーション物漁りしてますがこの映画ははずせないね
ガーティがまたロボットのはずなのに感情があるようでシンプルなのにぐっとくるんですよね〜
ラストもスカッとする終わり方がよいんですよ〜
この映画、初めてみたときはかなり驚いたけど何度見てもちょっとしたB級感のある作り、月と宇宙船内など色々ツボにハマる要素ありで。名作です
BS12字幕版鑑賞。 途中までが抜群の緊迫感で面白かったなあ。ただ...
BS12字幕版鑑賞。
途中までが抜群の緊迫感で面白かったなあ。ただ1人月で働く男。コンピューターのガーティーは不気味だし、奥さんも何かを秘めていそうで、この先何が起こるかドキドキした。
いろんなことが分かりはじめると、ドキドキが薄れていくというのが残念。だってそもそも月で作業させるのロボット、ガーティーでいいじゃん。耐用年数3年の複製を使う意味なし。
面白くなくはないが微妙な一作。登場人物ほぼ1人やし。予算なかったのね(笑)
ロボットで足る仕事
核融合炉の扱いやすさで言えば重水素とヘリウム3反応があげられるが残念ながら地球上には無く、月に多いのは事実である。そんな未来想定で月のヘリウム3採掘場で働く訳あり労働者サムの物語。実はサムはクローン人間、それも一体でなく多くのスペアが保管されている。
自身が消耗品程度の存在で尚且つ別の人格のクローン、コピーに過ぎないと知ったらどうならるか、落胆と混乱、同病相哀れむ心理、創造主への憎悪など葛藤の日々が続く・・。
クローン羊のドリーが誕生してからというもの科学と倫理性の問題提起が活発だが悪徳企業が人的労働力の廉価な調達目的でクローン技術を使ったという設定は稚拙すぎないか。
採掘、加工はマシンが自動で行い回収と地球への送出という単純労働を行っている、この時点で非人間的な作業、ロボット向きと思ったら案の定サムは人造人間、労働力が欲しいなら有機体で作るよりもマシンの方がむいている、酸素や水、食料、排泄物処理など付帯設備も複雑になるし、疲れるしミスも犯す、厄介な感情などわざわざ持たせる必然性が理解できない。サムがアインシュタイン並みの天才脳の持ち主とも思えないし、劇中では職業訓練の手間を省くためのクローン化としているがDNAが同じでも人格、記憶は別、脳の経験知を複写する方法があるなら別の個体でもできるだろう、高度な有機科学を持ったにせよアシスタントロボのガーティに機動性を持たせた方が妥当、ルナ産業ならずとも企業なら経済合理性から考えても適任だ。どうしてもと言うなら、ヒューマノイド向きの仕事を先ず見せてから本題に入るくらいの演出は基本だろう。人格とは何か、人間の尊厳を問いたいというテーマをクローン問題にひっかけて見せようとする着想は悪くはないが仕込みにもう少し手間をかけて練って欲しかった。
たった一人で月面基地に滞在し黙々と採掘作業を行っていたサム。3年契...
たった一人で月面基地に滞在し黙々と採掘作業を行っていたサム。3年契約が満了して地球に帰還できるという2週間前になってある事故を起こしてしまうが、それがきっかけで知られざる真実を知ることになる。
センス・オブ・ワンダーに充ちた極めてSF的なストーリーを70年代SF、すなわち『カプリコン1』や『サイレント・ランニング』、『エイリアン』等へのオマージュが溢れる映像で表現。次作にあたる『ミッション:8ミニッツ』もしっかりと地に足の着いたSF作品でしたが、本作の見事な仕上がりを観て監督のダンカン・ジョーンズが実に信頼出来るSFマンであることを確信しました。デイヴィッド・ボウイの息子であることが何のデメリットにもなっていない、素晴らしい才能だと思います。
今まで好きだった映画演出の 原点がここにあったのかぁ。 評価が高い...
今まで好きだった映画演出の
原点がここにあったのかぁ。
評価が高いことが実感。
映画館で観たい。
映画館でリアルタムで観たヒトは
幸せだな〜
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