劇場公開日 2010年4月10日

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「【月資源採掘のために、会社に”囚われた”男が、自らの任務、存在意義に疑念を持って行くSFサスペンスミステリー。秀逸で、驚きの物語設定を堪能したい作品である。】」月に囚われた男 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【月資源採掘のために、会社に”囚われた”男が、自らの任務、存在意義に疑念を持って行くSFサスペンスミステリー。秀逸で、驚きの物語設定を堪能したい作品である。】

2022年3月28日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

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知的

ー 秀逸で、驚きの物語設定である。
  月面で孤独な生活を送る男、サム(サム・ロックウェル)が自らの任務に秘められた謎に迫ってゆくSFサスペンスミステリー。ー

◆感想<Caution! 内容に触れています。>

 ・所属するルナ社のために、3年もの長きに亘り妻子と別れ、月資源採掘業務を遂行するサム。相棒は、人口知能ロボットガーティのみ・・。

 ・だが、ある日採掘中に事故に遭ったサム。
 治療室で目覚めたサムは、”もう一人の元気なサム”の姿を見て愕然とする。

 ・沈鬱と言っても良い全編に流れる短調の音楽も、作品の風合を高めている。

 ・所属するルナ社が事故を知り、送ったイライザ号。それは、サムを助けるためではなく、”次の”サムを任務に就けるために地球から遣って来るというシニカル且つスリリングな設定。

 ・何よりも、哀しいのはサム自身が”自分はオリジナルなのか・・”と疑念を持つシーンである。

 ・故障していた筈の通信で久しぶりにあった小さかった筈のイヴは大きくなっていて、今まで会話していた妻は既に亡くなっていると知った時のサムの表情。

 <緊迫感漲る演出とリアリティ溢れるSF描写、巧みなストーリーテリングに驚いた作品。>

NOBU