悪人のレビュー・感想・評価
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その先の生き方こそ…
「失うものがないと強がって、求める姿を笑う」娘を殺された父親の言葉。
悪人じゃない普通に頑張っている人が虐げられている場面が盛り沢山。共感できる。
でも、虐げられているように演出されているが、そう感じること自体が悪人への入り口な気がする。
被害者になるなっ!! 劇中繰り返し心中叫んだ。
光代は愛を与えたのか? 狭い世界感が原因で愛を求めただけじゃないのか?
愛を直情的に貪った後に「世間的には悪人…。」と気づいて、
その先の生き方を観客に求める。
器用になる必要は無い。
人間ドラマが秀逸!
げんなりする負のオーラ満載で辛気くさいけれども,
様々な「悪人」の形と,
それに染まらない「善意」で彩った葛藤のドラマが見応え。
自分の命に気付かせてくれるのは,自分じゃない存在。
そう伝えるメッセージが嬉しい。
儚げで艶っぽくて哀愁があって,
母性も感じさせる女性を演じた深津絵里が素晴らしい!
被害者の描写がややおざなりで,
生きてきた歩みと孤独が際立っておらず,そこだけが残念。
ちょっと冗長。もう少し、短く出来たはず。
2010年のモントリオール世界映画祭で、深津絵里が最優秀女優賞を授賞した作品。監督は、『フラガール』の李相日。また、美術監督を種田陽平、音楽は久石譲と錚々たるメンバーがスタッフに名を連ねています。
実は正直、見る行く予定は予定は無い作品でした。ですが、深津絵里がモントリオール国際映画祭で最優秀女優賞を授賞したということで、一転して見ることにしました。
観客の年齢層は高め。妻夫木聡が出ていると言っても、カッコ悪い妻夫木聡ですからねぇ。だから、若い観客が少ないのかと勝手に想像です。はっきり言って、パッと見た感じ妻夫木聡とは認識できなかったし。
元々、深津絵里は演技派なので、いい演技するのは当然という感じもします。今回も、自然な演技で、普通にどこにでもいそうなOLを演じていました。モントリオール世界映画祭最優秀女優賞授賞のポイントは、どこだったんでしょうね? でも、この作品の見所は、深津絵里だけではありません。やっぱり、樹木希林と柄本明と言う両ベテランの演技は必見。この二人がいることで、話がグッと引き締まります。深津絵里よりむしろ、その二人の方が凄いと思いました。
話的には、『さまよう刃』や『誰も守ってくれない』に見られるように、この所の日本映画に多い、犯罪を犯した犯人そのものというより、犯人を取り巻く人間模様や環境、犯行後の犯人家族・被害者家族を描いた作品です。『悪人』と言うタイトルですが、かなり、考えさせられるタイトルでもあります。たぶん、本当の悪人は誰?と言う意味なんでしょうね?
139分という、比較的長めの作品。途中、ちょっと冗長だと思いました。前後にあまり繋がりがなく「えっ? このシーン必要なの?」と思ってしまうシーンもありました。結果として、もう少し、絞った内容に出来たのではないかと思います。
祐一と光代の最後のシーンは、祐一が光代の事を思ってわざと・・・ですよね?
完成披露試写会を観て!
愛し方は人それぞれで本当の愛を手に入れたときはすでに人を殺してしまった犯罪者を愛するのですがそれでも一緒にいたい!どこまでも逃げて今この瞬間を2人で過ごしたい!と思う愛もありですし、娘を愛する父の愛もわかります。家族の愛もあります。今回も誰が悪人なのかは観た人にとって様々な回答だと思います。人を殺してしまうことはいけないことですがはたして悪人なのでしょうか?殺される側にも原因は?周りの人々は?家族の愛情は?色々考えさせられる作品です。
人は愛すること愛されることで生きていけるのではないでしょうか!
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