劇場公開日 2010年12月18日

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「最後の忠臣蔵」最後の忠臣蔵 heroさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0最後の忠臣蔵

2011年1月18日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

観終わって、こんなに違和感を感じた作品はない。なるほど丁寧に作られた作品であることは認める。題名の大仰さ
連続テレビ・ドラマのときとは異なり尺数に限りがあることも理解できるが、我慢できないのは三つある。「姫さま」「姫様」と内匠頭のご落胤でもないのに田舎大名の城代家老の妾腹を称えることである。(本妻のりくが出て来ないし、この子供たちが可哀相)次に婚礼の席に落ちこぼれの家臣たちがやたらに出てきて連なること。(茶屋は豪商だから平気だろうが)もうひとつは、嫁入りしたとはいえ幸せになるかどうかわからない。秘かに見守るのが孫右衛門の勤めではなかろうか。しかも、内蔵助が証として残した裃を娘にやるのではなく、自分が着用して切腹してしまう。(主君からの拝領物を己の血で汚すなんて理解できない)原作を読んでいないので、原作かシナリオの責任か不明だか、浄瑠璃を使った手法も今更ということで退屈。「最後の忠臣蔵」というより二番煎じだが「珍説忠臣蔵」
というタイトルの方がふさわしい作品だ。既に「忠臣蔵」を知らない若い人たちが多い。この作品を本当に理解できるかどうか?

hero
katakagoさんのコメント
2011年1月19日

 この映画は見ていませんが、好きな分野、題材の映画で期待していました。厳しい評価ですね。個々には仰るとおりだろうと思います。けれども史実を踏まえていると思いますので、映画故の脚色が過ぎたのでしょうから、珍説というのは如何でしょうか。と異論を言うのは、見てからですよね。失礼しました。

katakago