告白(2010)のレビュー・感想・評価
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狂気ある雰囲気がよい
全体から漂う狂気ある雰囲気がとてもよかった。中島哲也監督はいつもはカラフルな色使いが多いが今回の作品は色は無いが独特の色使いで鬼気迫る雰囲気を作っていた。話の内容も引き込まれたし、子供たちの演技も含めよかった。
原作は読んじゃったけど
作り込まれた作品、時代を感じる。
R15になっているので、怖いものを期待していたが、期待していたよりはおとなしい作品だった。作り込まれていて、主人公が淡々と告白をするのだが、飽きないような展開がある。
画面がずっと暗い。
時代背景を感じる。
ガラケー、デコメ、髪型、ファッション、初期のAKB、考え方、行動、事件。
2019年の今見ると、全てに時代の違和感があり、それがまた良い意味で不気味なもやっと感を作り上げる。華やかなAKBと各主人公を対比させているようにも感じた。
少年の演技が演技感があって感情移入しにくかった。(もしかしたら当時の中ニ病感を演出するためにあえて感情のない演技をしたのかもしれない)
少年Aと少年Bがぱっと見区別つかなかった。ん?これはどっち?まあどっちでもいいや…と諦めてしまうことが多々あった。一人をいかつい体系の子を起用するか、髪型を思いきった短髪にする等、もっと大きな違いがほしかった。
のんさんが出ていたようなのだが最後までわからなかった。
淡々として怖く、スリリングな群像劇
原作未読・予告動画なども一切見ておらず、完全に事前知識が無い状態で視聴しました。
まず最初に言っておくと、この映画は本当に面白かったです。淡々としているのに全くダレることなく素晴らしい映画でした。
松たか子演じる女性教師森口が自分の娘を殺害した生徒二人に対して復讐を行なうという、いわゆる復讐もの(リベンジもの)の作品です。他の復讐ものは復讐を達成しての爽快感を感じられたり、逆に「復讐なんて良くないよ」という教訓が含まれる作品が多いのですが、この作品はどちらにも当てはまりません。女性教師の復讐が淡々と進み、色んな人たちを巻き込んで話がどんどん悪い方向に進んでいくのをただ見せられる作品です。そこには爽快感も教訓もありません。
元々の原作が良いのかそれとも脚本の力なのか、淡々と進むストーリーにもかかわらず途中で飽きることなく最後まで釘付けになって視聴してしまいました。
役者陣の演技も素晴らしく、特に主演の松たか子は淡々と喋るだけなのに鳥肌が立つほどの怖さが伝わってきます。木村佳乃・岡田将生の演技もキャラに合っていましたし、子役陣も本当に素晴らしかった。
「イヤミスの女王」と呼ばれるほど、後味の悪い嫌~な作品を得意とする湊かなえが原作ということで、この映画も後味の悪さが濃縮されたような内容になっています。私はこの上なく楽しめましたが、もしかしたら見る人を選ぶ映画かも知れません。
ものすごい
ある先輩から、「気持ちよい映画ではないけれど、映画好きなら観ておかないと」と言われて観たのですが、観た甲斐がありました。先輩、ありがとう!
娘を事故?で失った中学教師が、自らの教え子に犯人がいると判断して、教え子たちに責任をとらせる話。
湊かなえの原作は、「いやミス」と称されるだけあって、引き込まれてしまうが、読後感はどんより。その雰囲気を、見事に監督と主演の松たか子が映画化。本屋大賞を受賞した原作と並び立つ傑作映画となっています。
映画で知った方は原作も、原作で読んだ方はぜひ映画も、と両方おススメできる数少ない存在です!
松たか子の怪演にはものすごい迫力がありますが、周囲もなんだかうまいとか下手とかではなく、この映画の雰囲気を構成するパーツにぴったりハマっている感じ。監督が上手だったのだろう。
冒頭に書いた先輩の言葉「気持ちよい映画ではないけれど、映画好きなら観ておかないと」が全てなので、決して気持ちよい映画を想定して観られることがありませぬように。
その後、今度は宮部みゆきの傑作「ソロモンの偽証」前後編一気見で、再び同様の感動に出会うのであった。
うそでしょ??
これが中島ワールドか。
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