告白(2010)のレビュー・感想・評価
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なーんてねっ。本心を隠した告白。
内容は、湊かなえ原作の映画化。メインに命をテーマに裏テーマに復讐を据えたサスペンス学園ドラマ。終始重いBGMのオンオフとスローモーションの映像と冷たい青みが巧みに心象風景を表現されていて、上手いなぁと感じた。背景の張り紙や映像的伏線や感情表現も分かりやすかった。復讐してはいけないと遺言として言われても復讐せずには居られない怨嗟の連鎖と松たか子の全能感は何故の連発で辛かった。12年前の作品だったので芦田愛菜ちゃん小さいなぁ上手いなあと感心しきりです。
画面から目を離せず、食い入るように鑑賞!
冒頭シーンを観ただけで、1本の映画を観たくらいの満足感があった。 話が核心に触れていくなかで生徒たちが先生の話に耳を傾けるようになるのと、こちらが映画に引き込まれていくのがリンクしていく感覚が気持ち良かった。 これ以上どうやって展開していくのか?これよりもっと面白くなるのか?と少し不安になったが、最後までダレずにしっかりと面白かった。 ただ、ラストのどっかーんの尺長くない?笑ってしまった笑 中学生達のクソガキ加減がリアルで、自分自身の中学生時代のクラスメイトを彷彿とさせて良い意味でとても胸糞だった。 子どもたちの行動はとてつもなく凶悪に見えるし、子どもとは思えないようなことをしているように見えるけど、みな誰かに認められたい、愛されたい、という強い気持ちが根本にあり、大人になりきれない感じが可愛らしかった。あと、言われた言葉を素直に信じて流されるあたりが愛らしかった。特に少年Bが可愛いかった。
ほんとに怖い
小説で読んだ時はただただ面白かった。 各章の終わりで「えっ!」てなるような告白がなされ、文字通りページをめくる手が止まらなかった。 けどこの映画はもうほんとに怖い。見るのを後悔するレベル。 ただめちゃめちゃに面白い。
松たか子は好きでもないけど
湊かなえ原作のベストセラーを映画化。松たか子演じる教師が学校の去り際に衝撃的な暴露をするとことから始まる。生徒たちが残酷で暴力的で救いのない世界が、この映画の画面の色調にそのまま現れているよう。後味の悪いストーリーで暗いトーンがくせになりそうだが、やはり中心にいるのは松たか子の存在感。この女優は初めて見た時から全く好きではないが、この人は役に恵まれていることに感心。脇役だと橋本愛がこの頃が全盛期だったのではと思う。賛否両論だがこの映像センスは好き。エンディングは曇り空に青空が覗く明るさを取り入れた画像に「オンブラマイフ」が流れる。ショッキングで深刻な物語の後に光が射すようで美しい。
踊る大捜査線の青島の方が好きだ。
再見。 構成、編集、画、演技(特にポストいしだあゆみな木村佳乃)は愉しんだが、作品自体に何処か心がこもらぬ印象は変わらず。 歪んだ世を諦め冷笑する女教師より、全力で立ち向かうも全然正せない踊る大捜査線の青島の方が好きだ。 中島哲也には変に浅い社会性を帯びない「来る」的エンタメを。
72点
初めて見た時衝撃を受けた作品。 このように思った人は多いのではないだろうか、、、 テーマもそうですが、撮り方や映像の差し込み方、ナレーションベースだったり、誰目線〜で流れていく物語、全部が新鮮ですごく印象に残っている。 後世に語れ継がれる作品の一つだと思う。 木村佳乃綺麗ですよね、パラサイトの豪邸の奥さんに似ている。 是非。
人が人を裁くこと
人が人間として生きるには法の中で生きるしかない。ということは、14歳以下は人間では無いのか、、、。 まぁ、どんなに同意できても復讐するは我にない。のだろう。その倫理観がこの気持ちの悪さを持ち込むのかな、と。だってあの男の子たちに同情なんて出来ないのに。この気分の悪さったら。無い。 松たか子さんの独壇場で、申し分ない演技。に、映像と構成の妙が効いてる作品。 湊かなえ先生の安心安定のイヤミスです。湊かなえさんは仕返しがお好きで、マザコンの話が多い。その2つが入ると話はすぐ気持ち悪いものになる。しかもこの作品は最初っから最後まで執拗な復讐劇。そりゃ疲れますよ。 あぁ、疲れた、、、し、気分悪い。
罪に相応しい罰とは?
刑を執行できない相手に、罪の大きさを理解させ、相応の罰を与えるには、どうすれば良いのだろうか? 愛娘の死に直接的に関わった中学生の教え子に、自身が味わった喪失感・絶望感と相応の罰を与えようと、当事者らを精神的に追い込む復讐をしかける話。 遺族は被害者の不条理な死に対して、理性的には受け止めづらいことを考えると、こういう復讐方法もあり得そうで、復讐劇として楽しむことができた。ただ、精神的に成熟しきれていない中学生を精神的に追い詰めるのは、正しいことだったのだろうか。私は度を越してしまっていると思う。観終わった後は、その辺のモヤモヤを解消するのに時間がかかった。 さて、映像として楽しめる映画だったのかという点では、不満が少し残った。松たか子の演技は、絶望感が滲み出いており、とても惹き込まれるものだった。けれど、シーンの作り方やBGMが野暮ったい箇所がいくつかあり、自分としては映像の流れに違和感を感じ、もったいないなかった。
面白かったです
原作を読んでいないので何の前知識もない状態で見ましたが、乗っけからストーリーに引き込まれました。 復讐劇というストーリーは個人的に好きですし、映画の構成も良かった。最近見た映画の中では一番かも。 松たか子さんの演技も素晴らしいと思いました。
最も恐ろしいのは人
久しぶりの鑑賞。終始色合いが抑えられていて、いろんな人のナレーションで話が進行するのが独特で、なのに様々なことがやけに鮮明で不思議な映画だなと。人が何よりも残酷で、なのに寂しくて悲しいけど、引き込まれる映画です。
病み映画だけど、映像がいちいち美しい。
お松を始めとした役者が圧巻。 すごい。 子役もすごい。 演じたその後が大丈夫か心配になる。 時計仕掛けのオレンジの主演のマルコム・マクダウェルもかなりきつかったみたいだし。。 ちょうど2010年作の「曲げられない女」を一気見したあとで、永作の旦那役だった山口馬木也さんが、お松の婚約者の桜宮として登場。 「重力ピエロ」や「アヒルと鴨のコインロッカー」を見たばかりで岡田将生くんが登場。 「ハルとアオのお弁当箱」のアオくん役の井之脇海くんは、「教場」にも 出てたし、これにも出てるし、芸歴長いんだなぁ。 私がここ半年くらい、動画を見過ぎなのかもしれない。。 子供の芦田愛菜ちゃん、13歳?の橋本愛ちゃんも出演。 嫌われマツコも美しく救いが無かったけれど、 ほんとすごい演出だなぁ。。 どうやって構想を練るんだろう。 湊かなえさんの原作は未読のため、世界観が気になる。 にしても、お松さんほんとすごい。 木村佳乃も途中顔わかんなくなるくらいすごかった。
原作と映画なら、、
まず最初は小説で、 面白かったです! 次に映画化されて映画館へ 観た後、少し気持ち悪くなりました。 それ以来の鑑賞です。 歳をとったから、感想も変わるだろうなと思い 映画2回目に挑戦! やっぱり観て気持ち悪くなりました。 映画賞をとったのは知ってます。 でも映像、特にスーパースロー 流行ったかもしれないけど使い過ぎ、、、 後、場面に合わない音楽、 狙ってやってんだろうけど、 中学生を主に、笑顔や動きが 悪意の塊みたいに使われてて 色々悪趣味に感じました。 何年経っても変わりませんね。 まぁつまり映画の監督が悪いです。 原作は凄い面白いのに。 好みの問題かもしれませんが 自分は嫌いです。 点数は原作と松たか子さんで 2点分ぐらいです。後は、、、ですね
原作と良作
意外と評価低いですね。 この映画面白いです。もう10年経つんですね。 皆さん観覧しているとは思いますが、もし見てない人いたら、お勧めします。 俺が勧めるなくても多くの人が勧めてますけど、でもあえて勧めます。 日本アカデミー賞も正当な評価と思います。 でも映画と言うより原作が良すぎたのもありますが、でも原作を壊していく映画の中、良かったと思います。 でも韓国で製作していたら、もっと面白くなっていたかと思うと残念です。 でも.....しっこいか汗汗汗。 暴力で復讐を解決して行く映画の中、精神的に追い詰めるのは良いと思います。 ★4っだ。持って行って下さい。
淡々とした狂気
狂気と呼ぶのが合っているか、分からないですが。松たか子演じる教師が淡々と語る様子に、寒々しさを感じつつも引き込まれます。事件に関わる人達それぞれの視点で語られることで、物語の真相が分かった時、後味は悪いはずなのにどこかスッキリしてしまう変な気持ちになりました。 決して良い話ではないはずなのに、もう一度見たくなる作品です。 最後まで見終わって、余韻が中々消えませんでした。松たか子すごい。
子ども出来てからみる凄まじい重さ
告白 面白いという表現がふさわしいのかは分からないが、ともかく凄い映画をみた。 とてつもなく重い映画で引き込まれる。 湊かなえはいくつか読んでいて、告白も発売当初に読んだ。 この映画も映画館でちゃんとみた。 今回は二度目。 当時と大きく違うのは、自分に子どもができているということ。 必然、自分の子どもに重ね合わせるわけだが、これがまた酷く暗い気持ちにさせる。 自分のクラスの生徒に、自分の子どもをこんなことされて、まともな精神でいられるだろうか。 松たか子のような行動力は発揮できないものの、似たようなことをする衝動にかられるのではないだろうか。 原作がしっかりしてるだけに、内容はとても濃い。 最初は松たか子演じる担任の先生の告白から始まるけど、そのあとは登場人物それぞれの視点での告白が続く。 そうすると、松たか子目線で感じた印象と、実は本人が思ってたことは、案外違っていたことが分かる。 ミステリーとしてよくできてる。 それにしても、松たか子怖い
【”血。 そして、因果応報の極北の罪と罰” 】
■劇場で鑑賞した際、余りの衝撃故に、暫く席を立てなかった作品。 原作は読了していたのであるが、中島監督の前作までのテイストを拭い払った、激烈な復讐劇の映像に戦慄した。 数多のホラー映画が、裸足で逃げ出す程の恐ろしさと、鑑賞後の嫌な感覚が、未だに忘れられない作品である。 ・その感覚を醸し出す「レディオヘッド」の”ラスト・フラワーズ”の美しいメロディが凄惨な映像の背後で、抑制したトーンで流される様。 - トム・ヨークのあの透明で、リリカルな声は、近作で言えばリメイクされた「サスペリア」の背景で流された数々の楽曲が印象的であるが、ルカ・グァダニーノ監督は、今作から彼の楽曲の起用を思いついたのでは、と勝手に思っているほど、抒情的ホラー・テイストの作品に合っている。 - ・内容は、原作も含め巷間に流布しているので、言及しないが、彼の原作のダークな世界観を映像化した中島監督の手腕には、脱帽である。 ・演者も、松たか子を始めとして、素晴らしい。(年齢的に、当時今作を観れなかった少年A.Bは今作を見て、どう思ったのであろうか・・。 特に印象的なのは、少年Aの唯一の理解者だった美月を演じた橋本愛である。 一般的には、彼女の女優としての名を高めたのは、「桐島、部活辞めるってよ」であるが、私は今作も「桐島・・・」に並んでいると思う。 <このような事を書くのは、稀であるが、もし今作を未鑑賞の方はお時間があれば鑑賞されることをお勧めしたい作品である。 但し、精神的に安定した状態である事が望ましい・・、と思います。>
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