「やるせない気持ちになりました。。。」告白(2010) コータローさんの映画レビュー(感想・評価)
やるせない気持ちになりました。。。
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『8番出口』の公開予告番組を見ていたところ、川村元気監督が過去に企画として携わった作品として紹介され面白そうだったのと、公開当時話題になっていたことがなんとなく思い出されて観てみることにしました。
主演の松たか子さんとの出会いは、大好きなシリーズでDVDボックスも買い揃えているドラマ『古畑任三郎』でした。山城新伍さんが犯人ゲストの回でその娘さん役で初々しい演技を見せてくれましたが、若いのに存在感のある人だなあと思ったら後に松本白鸚さんの娘さんだと知りなるほどと思った次第です。
『告白』というタイトル通りひとつの事件に関係者ひとりひとりが告白していくスタイルのシンプル具合に序盤こそ退屈さを覚えていたものの、真偽が入り混じったそれぞれの告白に各個人の寂しさや身勝手さ、やり切れなさが滲み出てどんどん引き込まれ救われない気持ちになっていきます。
不安定な中学生という自我が芽生える年頃が故の自己顕示欲、この作品ほど酷くは無いにしても多かれ少なかれ私も含めて観た人は共感を覚えるとともに、自身がこのクラスの誰かには当てはまるのではと思います。
15年も前の作品ですが後に大活躍される俳優さんがダイヤの原石の如く多数出演されています。
橋本愛さん、のん(能年玲奈)さん、三好彩花さん、そして山口馬木也さん、ほか皆さん当然お若いですが、光る演技で存在感バリバリです。
更にまだ幼少の芦田愛菜ちゃんの可愛さと演技力はこの頃からスゴイの一言です。
原作は本屋大賞の受賞作とのことですが、『8番出口』公開のおかげで思わぬ拾い物をした気持ちです。
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