「罪に相応しい罰とは?」告白(2010) Roy60Jinさんの映画レビュー(感想・評価)
罪に相応しい罰とは?
刑を執行できない相手に、罪の大きさを理解させ、相応の罰を与えるには、どうすれば良いのだろうか?
愛娘の死に直接的に関わった中学生の教え子に、自身が味わった喪失感・絶望感と相応の罰を与えようと、当事者らを精神的に追い込む復讐をしかける話。
遺族は被害者の不条理な死に対して、理性的には受け止めづらいことを考えると、こういう復讐方法もあり得そうで、復讐劇として楽しむことができた。ただ、精神的に成熟しきれていない中学生を精神的に追い詰めるのは、正しいことだったのだろうか。私は度を越してしまっていると思う。観終わった後は、その辺のモヤモヤを解消するのに時間がかかった。
さて、映像として楽しめる映画だったのかという点では、不満が少し残った。松たか子の演技は、絶望感が滲み出いており、とても惹き込まれるものだった。けれど、シーンの作り方やBGMが野暮ったい箇所がいくつかあり、自分としては映像の流れに違和感を感じ、もったいないなかった。
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