「禁断の恋」渇き kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
禁断の恋
アフリカの研究所で流行ってる伝染病は白人及びアジア人がほとんどだという。なんだか、この設定にはちょいとついていけなかったが500人の感染者の中でただ一人だけ生き残ったというサンヒョン。バンパイアの血が輸血されたという設定だが、血が足りなくなると手の先に水泡ができて、血を飲むと消失する。
テジュはつまらない日常から逃れたかっただけなのか、癌だったというガンウも治ってしまったからだろうか。夜な夜な夢遊病のように歩き回り、サンヒョンとセックスし、自分もバンパイアになりたいと願う。 病院で患者の面倒を見るサンヒョンは意識不明の患者からチューブで血をもらい、輸血用血液を自分の冷蔵庫に入れている。 やがて二人はガンウを殺すことになるのだが、湖に沈めた彼の亡霊に悩まされ、家族は崩壊の一途を辿る。
テジュをも殺そうとしたサンヒョンだったが、自分の血を飲ませてバンパイア化してしまう。サンヒョンは出来るだけ人を殺さないで血を飲もうという方針で、自殺志願者や病人ばかりから血を飲んでいたが、テジュは平気で人を殺して血を飲んでいる。やがて恒例の水曜に麻雀仲間が集まる“オアシス”の日。医者も殺すし、仲間も殺す。ドタバタ的な展開になるも、サンヒョンはさすがに神父の血が目覚めたのか、人に嫌われる行為(信者の集まるテント村でレイプ)をして、自殺の道を選ぶ。太陽に当たれば死ぬんだからな・・・どことなくフランスのコメディみたいな展開だった。『嘆きのテレーズ』と同じような設定なのだが、パク・チャヌク風味の暴力三昧の後半。しゃべれなくなった義母をずっと連れて走るのも風変わりでよい。
途中、テジュが他の男と浮気したことも自殺の原因なのか・・・それにしても5回連続もするなんて、サンヒョンにも飽きてきたのだろうか・・・