重量★ガールズ キングコングを持ち上げろ!

重量★ガールズ キングコングを持ち上げろ!

解説

弱小重量挙げチームの少女たちが元五輪メダリストのコーチと共に五輪金メダルを目指す姿を、実話をもとに描き韓国で大ヒットを記録したスポ根コメディ。1988年のソウル五輪重量挙げで銅メダルを獲得したジボンは、ひょんなことから田舎の女子中学校の重量挙げ部監督に就任。重量挙げに嫌気がさしていた彼だったが、少女たちの懸命な姿に心を打たれて本格的な指導を開始する。主人公ジボンに扮するのは人気ドラマ「オンエアー」のイ・ボムス。2009年・第22回東京国際映画祭「アジアの風」部門で、「キングコングを持ち上げる」のタイトルで上映された。

2009年製作/119分/韓国
原題または英題:Lifting King Kong

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映画レビュー

4.0思い出の合宿所「修能堂」

2022年9月30日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

 ソウル五輪で負傷してしまったイ・ジボン。銅メダルに終わったが、粉砕骨折以外にも拡張型心筋症も発見され、選手生命を絶たれてしまった。2008年北京オリンピックでは、期待の女子選手ヨンジャは腰痛を隠し、ポソン女子中学から中央女子高までを思い出していた。  挫折と新たなる道。選手としては諦めたものの田舎の女子中学校で新設の重量挙げ部の監督として赴任したイ・ジボン。最初は全くやる気なし。骨折の手術痕を見せて生徒達をビビらせたりするが、校長や教頭の尽力もあり、入部した生徒も彼について行く。  ウンコのヒョンジョン、ハーバード大に入って将来はFBIに入るというスオク、母親が亡くなり孤独の身となったヨンジャなど、個性的な面々。釣りばかりしていた先生と炊事と食べることばかり強要されて重量挙げもしない辛さ。それぞれの貧困やコンプレックスが一つにまとまる様子をコミカルに描く。  心筋症の持病と明かされていたので、結末も予想できるのだが、やっぱり泣けてくる。握りしめた手紙と「キングコングを持ち上げろ」というサブタイトルはこんな意味だったのか・・・生徒の体力や健康を心配して直近の試合には出場させない方針だったのも優しさ。ミョンジャがひとりぼっちになったとき、学校側に合宿所を作らせたりする優しさ。何より生徒一人一人の管理をしていた優しさ。選手班と趣味班を分けていた優しさ。実話をもとにしているだけに訴えてくるものが違う。泣けるはず!  実際の先生はチョン・イニョン。

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kossy

5.0現時点で2009年洋画鑑賞作でナンバーワン!!

2009年11月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

興奮

東京国際映画祭“アジアの風”部門。 作品一覧を眺め、 真っ先に眼にとまったのが今作でした。 “これは面白いにちがいない!!” 根拠は全くなく、単なる直感に過ぎません。 24日の土曜日、朝早くからならんだのも、 この作品のチケットを確保するのがお目当て。 だから、スタッフが開場前に 「多くの作品の当日券は約10枚になっていますので、  残席の多い作品を、お伝えしておきます」と告知後、 残席の多い作品の中に、今作の名前が呼ばれた瞬間、 おもわず、ガッツポーズをしてしまいました(笑顔) 座席は、イ・ボムスさんのファンなのかな。 数年前まで若かったと思われる女性陣 (綾小路きみまろ風な表現)が席の 大多数を占めていました(苦笑) ☆彡     ☆彡 終わった瞬間、誰かが立ち上がったら、 一緒に立ち上がり、スタンディングオベーションをしてやろう! それくらい大大大感動をし、エンドロール中も涙を流しっぱなし!! え~、ちなみにこれだけ日にちが経っているのに、 先ほど東京国際映画祭の公式パンフレットを開き、 今作を紹介する写真を、見た瞬間、あの感動が甦り、 体を震わせ、鳥肌を立てて、落涙をしてしまいました。 それほどの衝撃作でした!!! エンドロール終了。客電点灯と同時に スタンディングオベーションはおきませんでしたが、 物凄い音の拍手が劇場に響き渡り、しばらく鳴り止みませんでした。 当然のことながら、わたしも手を腫らさんばかりに、力一杯拍手を し続けてしまいました。 上映終了後のティーチイン冒頭、 パク・ゴニョン監督と主演のイ・ボムスさん。 お客様と一緒に席に座られ作品を観ていたらしく、 あまりのお客様の拍手の大きさに感極まってしまい、 挨拶が涙声で、時折、言葉をつまらせてしまうほどでした。 「今日という日は、わたしにとって忘れられない日になりました」 通訳のかたが監督の言葉を日本語で伝えると同時に 劇場には、またもや嵐のような大拍手が響き渡りました。 その拍手は、まるで舞台やクラシックコンサート後の アンコールのようでした。 《 無償の愛 》 1988年ソウルオリンピック、 重量挙げ銅メダリストを主役にした実話ベース。 監督、2年半、たった一人で 関係者に取材を続けられ、今回長編初監督デビューを果たされたそうです。 ティーチインで、プロデューサーが そんな裏話を話されたときの、監督の照れた表情がとても印象的でした。 なにが、そんなによかったのか。 スポーツ系、実話物。感動させられるのはわかっている。 しかし今作の優れていたのは、作品紹介にも載っていた通り、 コメディの盛り込みかたが非常にうまい。 ただ、イ・ボムスさんのファンの感想、 質疑応答内容を聞くと、私のような事前姿勢で鑑賞していたのは、 少数派だったようで、大多数のかたは、もっとコメディ仕立てに なっていると、予想していた模様。 「ここまで感動させられるとは思ってなかった」 そんな、驚きの大賞賛コメントが溢れていました。 もう、 泣きながら笑う、そんなシーンばかりなんです。 鼻を啜る音が聞こえてきたかと思ったら、鼻を啜りながら笑ってる。 日常でも、あまり遭遇しない光景ですからね。その音と反応にも 笑ってしまいました(苦笑) コーチの教え子への愛、教え子からコーチへの愛。 重量挙げのテクニックだけでなく、愛も代々脈々と受け継がれるもの。 文章にすると照れくさいのですが、そんなことにも改めて気づかされました。 その愛がスクリーン全体に満ち溢れた某シーン(ネタバレ防止) もうもう、どこからそんなに涙が出てくるんだというほど、 涙が止まりませんでした。 ☆彡     ☆彡 《 良い本は人生を変える。映画も同じだと思う 》 パク・ゴニョン監督が、舞台上で語られた言葉。 なんて素晴らしい言葉なんだろう、とすぐにメモに取ってしまいました。 ティーチインでは、他にも 重量挙げのリアリティを出すため ナショナルセンターに練習に行ったこと、 作品全体のバランスを考えて、セリフや 動きのペースを前半から後半にかけて変えたこと。 そんなプロならではの細かな気配りも教えてくださり、 劇場のあまりの反応の良さ、そして関係者の方々も気分が 良かったのでしょう。当初の予定を大幅にオーバーし40分間も 話をしてくれました。これは今映画祭でティーチインを6回経験しましたが最長記録。 それだけ、みんなが、興奮をしていた証でしょう(笑顔) 本当に素敵で素晴らしい2時間をありがとうございました。 現時点で、2009年鑑賞洋画作品ナンバーワンです!!

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septaka