息もできないのレビュー・感想・評価
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Vシネマではない
えれー評価たかいなあ
この映画のもつパワーとは、自主映画なみの自己主張に成功していることと暴力シーンであって、やってることはVシネまんま。
なんだけど、Vシネマは視聴者に期待通りのつくりなわけなんだけど、これは編集が圧倒的に緻密で、どれだけ時間をかけたのか、センスなのか分からないけれど、そこは大変好きなところ。Vシネというとやはりまずいな。
ただ題材がパターンに落ちるので、編集をあれこれいじりやすい、ともいえる。
とはいっても、喜ぶ視聴者層はほとんど変わらないだけどな~。
正直、監督のメッセージがどうだろうが、父親が家族を殺したって、グレるのは、やっぱり甘えの一言で結論付けられるんだよなあ。とヤンキー世代は思うのであるよ。ヤンキーと一緒にするなって?一生懸命喜んでみるのは、そういうオレらみたいなヤンキー世代だってば。
好き
こういう映画が好き。 リアリズムがたまらない。 胸の奥をギュッと掴まれ離してくれない。 苦しい。けど現実が溢れているからこその苦しみで、苦しくて苦しくて切なくて美しい。 韓国映画でリアリティーがあると感じた中では、いままで観た中で一番好きかもしれない。 観終わったあと涙が止まらなくなり、ついには慟哭してしまうほど泣きに泣いた映画。
キムコッピさんが素晴らしかった。 どんなに辛くても涙を流さず 人の...
キムコッピさんが素晴らしかった。
どんなに辛くても涙を流さず
人のために涙を流す。
希望のような人だった。
ただヨニの希望だったサンフンを殺すのは
ヨニの弟。
この結末だけは理解ができない。
動機という動機がなく
ただの衝動だったのだろうか。
人はそういうものなのだろうか。
ヤンイクチュンさんの監督主演作。
暖かいものと冷たいものが混ざった作品。
父への激しい怒りと憎しみを抱き、社会の底辺で生きるサンフンはある日...
父への激しい怒りと憎しみを抱き、社会の底辺で生きるサンフンはある日、心の傷を隠しながら生きる勝気な女子高生ヨニと出会う。理由もなく強く惹かれ合う2人だったが、徐々に彼らの運命の歯車が狂いだす……。
観てるこちらが息もできない
サンフンは凄腕の取り立て屋、要はヤクザ。 親父は娘を殺し妻を死に追いやり、最近出所したばかり。 ヨニは母に先立たれ親父は呆けちゃって兄貴はチンピラ。 この、バックグラウンドが不幸な二人が主役で、 韓国ではこれって「あるある」なのかと思うとヒいてしまう。 ただ、メインテーマは「家族」。 サンフンはどれだけ憎んでも親父は殺せないし、 ヨニは馬鹿な親父だけど捨てられない。 サンフンの仲間の言葉、 「オレみたいな孤児にはそんな親父でもいて欲しい」 これがすべてなのかもしれない。 ホントは好きなのに、愛してるのに、不器用だから上手く伝えられない。 だってそれは、自分は伝えられてないから、教わってないから。 どーしたらいいか分からないからイライラする。でケンカになる。 ここに出てくる人、みんな間違ってない。正しい。 でもその正しさを通そうとするあまり、人として間違ってしまう。 ラスト前のサンフンとヨニの兄とのやりとりも、 どっちも正しいと思う。暴力は別として。 最終的には、 家族じゃなくてもホントの気持ちを伝える大事さ、と、 家族への愛と感謝を伝える大事さ、を 痛感させられる、心えぐられる作品。 家族同士が細かいところで絡んでるのは、 話としてちょっと出来すぎかな、とも思った。 例によって、韓国映画の奥深さ、半端無いです。 主演・監督・脚本のヤンイクチュン、 この人のチンピラぶりにはなかなか風情もあり、 同時に母性本能をくすぐるモノがあるなあ、と。 自分に母性は無いよ、多分。 ヨニ役の子、笑顔サイコー。化粧映えしそう。
レベル高い韓流作品群でも上位!!
巨額をかけたワケでもなく、韓流スターが出演しているワケでもなく、"北"との休戦状況を扱ってるワケでもなく、メインキャラが不治の病になるワケでもない。 でもメチャクチャ面白い!、泣ける!! エンタメ界での邦画の敗北…を、悲しいかな実感した一作。
重苦しい家族関係が運命的に繋がっていく。
サンフンの父親は殺人罪で出所したばかり。妹を包丁で刺してしまい、母親は家を飛び出し車にはねられて死んだようだ。異母姉と甥ヒョンインとは口は悪いが仲良くしている。とにかくすぐに殴る蹴るの暴力男で口も汚いサンフンではあったが、道端で唾を吐いたところ、唾が女子高生ハン・ヨニ(キム・コッピ)のネクタイにかかってしまう。口喧嘩が始まるが、鬱陶しく感じたサンフンが思わず彼女を殴ってしまうという、最悪の出会い。「このチンピラ訴えてやる」とか「高校生は勉強してろ」とかで罵り合う2人だったが、何故だか仲良くなっていく。
ヨニの家では、ベトナム帰りの父親が精神を病んでいて、母親が亡くなってからは世話をするのも大変な状況。弟のヨンジェは遊んでばかりで金遣いが激しい。そんなヨンジェが友人を介して取り立て屋の仕事をするようになるのだ。サンフンにはその関係すらわからず、手下として働かせるようになる。この時点で、この2人が終盤の展開に大きく絡んでくることは予想がつくのだ。
新人の弟分でさえ、平気で殴るサンフン。これに我慢が出来なくなったヨンジェが金槌で彼をめった打ちにして殺してしまうのだ。終盤の怒涛の展開。甥のヒョンインの学芸会のために社長のマンシクとヨニを友達として引き合わせ、そしてヤクザな商売から足を洗おうと決心した直後の出来事だったのだ。
明らかに低予算の映画ではあるが、親子の血は切ることができないやるせなさを見事に表現した作品。
クソ野郎×クソ野郎=ヤクザと女子高生
あのツバの掛け合いが、二人にとって運命の出会いだったとは…。 世間は狭くて、実に切ない…。 この映画に出てくる人はみんな悲しい境遇の人たち。 今ある現状の中でしか生きられない不幸な人生を歩み、そのイライラを身近な家族にぶつけている。 当てつけられる人間はひたすら苦しくなるばかり。 不幸の無限ループに陥ってしまったら、簡単には抜けだせなくなってしまうのでしょう。 誰を攻めて良いのか、どうしたら自分の気持ちが収まるのか、解決できないモヤモヤした思いが、とぐろを巻いて自分を責めてくるのがもどかしい。 高校生の女の子とヤクザの叔父さん。 普通に生活していれば、けっして知り合うことなどなかった二人が出会ってしまったのも、育ってきた環境が似ていたからなのかもしれませんね。 偶然という名の必然がもしあるのだとしたら、この映画がまさにそんな感じだと思いました。 普通に生活できることって、すごく恵まれているのかも…。 それにしても、シバヤマって何回聞いたことか…。 クソ野郎、クソ野郎、クソ野郎。 まさか、こんな汚いハングル語を覚える事になるとは、皮肉ですね(笑)
生理的に受け付けない作品
酒たばこポイ捨て暴力DV唾未成年、殺人傷害自殺未遂、言葉づかい、金、キレる演出演技等々、どんなにハートフルでお涙ちょうだい的なお話でも、生理的に受け付けない先品。 暴力の連鎖の表現には納得できないし、暴力殺人殺人未遂がたくさん起こっている中、警察沙汰という要素は無視している、全くリアリティを感じない。どんなに自分が韓国に疎くても、こんな酷い話が韓国社会の裏側などとは思えなかったし、思いたくもなかった。 最後まで悲惨すぎて、個人的にはいやーな作品。でも、泣いたし、最後まで凝視していた。でも、見て良かったとは思わない?
暴力の無限ループ、切ない。
韓国の映画を見るのは実はこれが初めて。 隣国なのに韓国の文化についてあまり明るくない私の解釈がどこまで正しいのかは不明だが、登場人物たちの心の闇、その中でもがき苦しんで生きている主人公やヒロインの行き場のない感情に、切なさを感じた。 その感情の激しい描写が痛いほど伝わり、本当に息もできないような映画だった。
逃れられない現実
狂気に満ち溢れた粗野で暴れん坊なサンフンよりも女子高生のヨニの方が逞しく強く人生を歩んでいる。 膝枕をされて泣きじゃくるサンフンを包み込む優しさで寄り添うヨニが泣くのを我慢しながら泣いている。 お互いの過去を打ち明けている訳ではないのに理解しているような同じ時間を共有する二人。 複雑に絡み合う人間関係にそれぞれの思いが交わり合いそうで脱線してしまう不器用な生き方。 二人のキャスト陣以外も絶妙なバランスで無駄が一切感じられないし主要人物それぞれに感情移入できる人物描写が素晴らしい。 サンフンの最後は悲しいが彼の周りは順調に動き始めてハッピーエンドかと思いきやヨニの厳しい現実は変わらずエンディングロールが流れても観ている側は息もできない余韻が残る。
切ない
現実がツラくて生きている価値も見出だせず暴力に走る。けど不器用で誰かに頼りたいけどそれがうまく出来ない。そんな二人が徐々に引かれあって大切な存在や許す心をもち、やっと幸せになれるかと思ったのに…
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