劇場公開日 2010年2月26日

  • 予告編を見る

パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々 : インタビュー

2010年2月24日更新

人気ファンタジー小説「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」がついに映画化。現代のアメリカを舞台に、ギリシャ神話の神々が登場し、海神ポセイドンの息子である“半神半人(デミゴッド)”のパーシー・ジャクソンが繰り広げる冒険を描くファンタジーだ。この大作で初主演を飾ったローガン・ラーマンが初来日を果たし、インタビューに応じた。92年生まれの18歳だが、子役時代から数えてキャリアはすでに10年以上。ルックスと演技力に恵まれた若手として注目を集め、次期スパイダーマン候補とも噂される彼の素顔は?(取材・文:平沢薫)

ローガン・ラーマン インタビュー
「刺激を与えてくれる監督の作品に出演して、映画について学びたい」

知的な瞳で見つめる、自身の将来は…?
知的な瞳で見つめる、自身の将来は…?

この1月に18歳になったばかりのローガン・ラーマンは、スクリーンで見るよりも華奢で知的な美少年。この映画に出演した理由も明快だ。

監督と話し合い、パーシーのキャラクターを 作り上げていった
監督と話し合い、パーシーのキャラクターを 作り上げていった

「まず、監督がクリス・コロンバスだったから。彼の映画は子どもの頃からずっと見ていて、彼が脚本を書いた『グーニーズ』も、監督した『ホームア・ローン』も『ハリー・ポッター』も大好きなんだ。クリスと僕は毎週、彼のオフィスで4時間も話し合って、パーシーの人物像を作っていった。クリスは俳優のやりたいことに耳を傾けてくれる監督で、僕が『パーシーはブルックリンのアクセントがいいかな』と言うと『ちょっとやってみて』って言って、『ここをこう変えたらどうかな』とアイデアを出してくれたりするんだ」

映画デビューは8歳。「パトリオット」でメル・ギブソンの息子、「バタフライ・エフェクト」でアシュトン・カッチャーの子ども時代、「3時10分、決断のとき」でクリスチャン・ベールの息子と、人気俳優たちとの共演は多い。中でも07年の「ナンバー23」でジム・キャリーと彼の息子役で共演したのがひとつの転機となったという。この撮影時は14歳だった。

「あの頃、ジムとすごく共演したかったんだ。彼が、どうやって映画ごとにあんなに別の人物に変貌することが出来るのか、その演技のセンスを学びたくて。ラッキーにも彼と共演することができて、彼が撮影現場に自分が快適にいられる空間を作っているってことが分かった。彼は撮影現場に遊び場を作って、そこで俳優たちといろんな演技をぶつけあって遊ぶんだ。それを学んでから、僕も現場では彼と同じやり方をするようになったよ」

将来は監督志望の映画通
将来は監督志望の映画通

だが今は、彼を触発するのは有名な共演者たちではなく、監督だという。

「僕は、俳優は絵具で、監督は絵描きだと思う。だから自分に刺激を与えてくれる監督の作品に出演して、映画について学んでいって、最終的には監督になりたいんだ」

そんな彼の好きな監督、好きな映画は多い。

「まず、デビッド・フィンチャー、スタンリー・キューブリック――彼はどの映画もすばらしいよね。ミシェル・ゴンドリーはミュージック・クリップも好きだ。それにウェス・アンダーソン。タイトルを挙げるなら『エターナル・サンシャイン』『アメリカン・ビューティー』『ファイト・クラブ』……あと50人、あと50本でも挙げられる。ものすごく長いリストになっちゃうよ」

ちなみに先頃、新たな「スパイダーマン」の主役候補の噂が流れたばかり。ソニーはまだ誰にもオファーしていないと公式発表したが、ローガン・ラーマン(Logan Lerman)という名は、スーパーヒーローの本名の法則をクリアしている。ピーター・パーカー(Peter Parker/スパイダーマン)やブルース・バナー(Bruce Banner/ハルク)、リード・リチャーズ(Reed Richards/ファンタスティック・フォー)、マット・マードック(Matt Murdock/デアデビル)などと同じ、名前と名字の頭文字が同じアルファベットのダブル・イニシャルなのだ。

「えー、そんなの知らなかった(笑)。スパイダーマンはやりたいけど、その理由で選ばれたくはないな(笑)。でもひょっとしたら、僕の正体はスーパーヒーローで、俳優のふりをしてるのかもしれないよ(笑)」

インタビュー2 ~新たなファンタジー大作に挑んだクリス・コロンバス監督
「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」の作品トップへ