9 ナイン 9番目の奇妙な人形のレビュー・感想・評価
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【ティム・バートン監督が製作に関わった、ディストピア世界で目覚めた9体の人形が人間が産み出した破壊兵器と戦い、世再生の決意をする様を描いたアニメーション映画。】
ー 今作は、ティム・バートン監督が製作に関わっているそうで、独特の世界観や9体の人形のキャラクターが魅力的である。ー
■荒廃した世界の古びた研究室で、奇妙な人形”9”が目を覚ました。布を縫い合わせて作られた身体。
呆然とする彼の前に、背中に“2”と描かれた人形が現れ、「自分たちは仲間だ」と告げる。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・リーダーである保守的で臆病な”1”を始め、登場する人形たちのキャラクター造形が良い。
・物語が進むにつれ、人間が自らが作り出した兵器により、滅んだ事が分かって来る。
・そんな中、人形たちを作った博士がホログラムで現れ、具体的に過去に何が起こったのかを話すのである。
<人形たちは生き残っていた破壊兵器と命を懸けて戦うのである。何名かは亡くなるが、天に召されて行く。
そして、残った人形たちは世界の再生を誓うのである。
今作は、面白きダークファンタジーの逸品であると思います。>
想像を促される作品。
ストップモーションアニメのような雰囲気のCGアニメ
ティム・バートンが好きそうなダーク・ワールド。世界観としては『ターミネーター』の設定そのまま、人間とマシンによる戦争が終結したところから始まる。小さな人形ではあるが、科学技術の粋を集めたAI小型ロボットだ。麻布の皮膚にジッパー、背中に“9”の番号。やがて他の番号の人形たちに出会うのだが、つい好奇心で世界を破滅に導いた“THE MACHINE”にソウルを注入してしまい、暗黒世界が復活してしまう。
科学技術もある領域を超えてはならないといった、よくあるテーマなのだが、人形というキャラが斬新・・・そこだけ。AIとはいえ、それぞれに個性があり、特に女戦士の“7”は突出していた。また、巨漢で乱暴者のようだが仲間を守ることに優れた“8”も好きだなぁ。
ストーリーは大したことないけど、途中アナログレコード盤で「虹の彼方に」が流れるところがとてもいい。不安な世界と戦後の復興、どこかに素敵な世界がきっとある!という希望の持てる歌がそのまま残された人形たちの未来を予言しているかのようでした。
【2010年5月映画館にて】
ティム.バートンの世界感は凄い。
ダークファンタジー
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自宅(地上波TV放送)にて鑑賞。'05年にカリフォルニア大学ロサンゼルス校でのワークショップの課題で作られた約10分間のショート・フィルムを、T.バートンが気に入り(共同)製作したフルCGアニメ。壊滅した人類の置き土産として登場するキャラクター達はいびつ乍らどこか愛嬌があり、敵対する“ビースト”達のデザインも魅力的である。世界観や設定はサイバーパンク系で『マトリックス』シリーズ('99・'03)辺りを想起する。ラストを含め、全篇に影を落とすダークなテイストさえ受け入れられれば良作と云える。60/100点。
・舞台となる廃墟街に在る教会の時計は9時9分で停まっている。製作陣(特にマーケティング部門従事者)は、公開を'09年9月9日になるよう調整し、エストニア、キプロス、カナダ、韓国、米国の五箇国でこれを実現した。
・“9”に声を当てたE.ウッドは、『ロード・オブ・ザ・リング』三部作('01・'02・'03)において、“フロド・バギンズ”を演じる際、他のホビット族の演者達と共に右上腕二頭筋の裏側にタトゥーを入れたが、その絵柄には偶然「9」を意味するエルフ語が刻まれている。
・“科学者”に声を当てたA.オッペンハイマーは、マンハッタン計画を主導し、俗に“原爆の父”と呼ばれたJ.R.オッペンハイマーの従弟にあたる。
・鑑賞日:2017年12月30日(土)
非力で絶望的な戦い!!
体が麻でできているので刃物がジャキンジャキンして一層怖く感じられ、非力で絶望的な戦いだという事を良く表していると思います。新しいゲームを買った時のようなワクワク感がありますが、戦う意味を知ってからは割とあっさり(麻なだけに)と終わってしまうので、極力何も分からず、誰が作ったのかは想像させる方が最後までダークなイメージを保つ事ができて良かったと思います。
人形の意味を教えて
奇妙なのは敵のほう…?
中途半端
サイボーグ009とカブル?!
ナンバー1から9。
どうもサイボーグ009と比べてしまう。
それはおいといて、この作品はもともとティム・バートンの短編から生まれた作品らしい。
随所にその世界観を実感するところがあった。
この世界観こそが、この映画の肝であろう。ただ、どこかで観たことある感は否めない。
アニメーションは非常に良くできている。
動きも実に滑らかである。
しかし、昨今のゲームのオープニングムービー等に慣れてしまい、残念ながら声をあげてうめくほどの衝撃とまではいかなかった。
しかし、それらを差っぴいても見せ方は上手い。
冒頭に母と子供の死体を写すことで暗に「お子様お断り感」を出すあたりは見事。
人物描写でも1と9の考えの対立は味がある。
この辺はサイボーグ009とはまったく違うところだね。
誰に感情移入するかは客にゆだねられているが、やり過ぎない程度のラストへのもって行き方で観てる方も疲れずにすんだ。
大人のアニメって感じです。
コロッケみたいでかわいい
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