マイレージ、マイライフのレビュー・感想・評価
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マイレージへの執着
主人公は、マイレージを貯めることを生き甲斐とするリストラの専門家で、物に執着せず(小さいキャリーバックに入るだけの物で十分)、家庭を持つといった人間関係も欲しない。
その主人公が、ある意味同じタイプにも見える彼女や、若くて純粋な新人と交流することで、普通の人間らしい生活への興味を取り戻していく。
そのように極端にドライなタイプの人間だからこそ、解雇を告げるという辛いはずの仕事を淡々とこなせているのかと思ったが、そのリストラ専門家としての職業をこなすための自己防衛として、段々そんな性格になっていったのかも知れない(もちろん、元々かも知れないが)。
彼が唯一子供のような執着を示していたのが、マイレージを貯めること。
マイレージを貯めるという行為が、その他の犠牲にしてきたものの代償であったと考えると、人との触れ合いの大事さに改めて気付いた後では、彼にとってマイレージは重要な意味を持たなくなったのかも。
ジョージ・クルーニーの淡々とした演技も良いが、トワイライトシリーズにもチョイ役で出ている新人役のアナ・ケンドリックがフレッシュで魅力的。
ライアンの仕事とプライベートライフ
はっきり言って今までのジョージ クルーニー作品の中で上位に入るこの作品。冷酷な解雇宣告人を演じる一方で繊細でやさしい一面を演じ分けるのは誰にでもできることではありません。今回のクルーニーは冷徹なんですが、どこかチャーミングでありウィットにとんだクルーニーです。過去にも「アウト オブ サイト」や「オーシャンズ11」でも似たような演技はしていましたが、今回はまったく軽い印象を見せず決めるときには決めるクルーニーがここにいて、それがアカデミー主演男優賞へのノミネートに繋がったのだと思います。
解雇通告人のライアンは1000万マイルを目指し飛行機で旅を続けダラスでアレックスという女性と出会う。さらに仕事面では新入社員のナタリーがネット上で解雇宣告ができるシステムを開発するが、ライアンが反対したためナタリーの教育係をする破目になります。そして、妹・ジュリーが近く結婚するため旅の先々でジュリーとフィアンセのジムの写真の映ったボードを持ち様々な場所で写真を撮ることになります。
注目はジョージ クルーニー、ヴィラ ファーミガ、アナ ケンドリックの演技とリッチな脚本のそして、名シーン、名セリフの数々です。クルーニーのことは冒頭で言ったので言いませんが、ヴィラ ファーミガはセクシーでチャーミングなヒロインを熱演。まさかあんな展開が待っていたとは思ってもいませんでした。それこそ冷徹な一面とチャーミングでウィットニとんだ一面を演じ分けている。実はものすごく冷酷な女性だということを完璧に隠して演じるのは難しいでしょう。それがすごかったです。アナ ケンドリックはビシッとしているときとドンクサイ一面を使い分けて演じていてとてもいいです。
それから、ストーリーも素晴しいのです。ジェイソン ライトマン監督は結局何が言いたいのかというと人は孤独な生き物であり、繋がりを持っている人はラッキーなんだということだとお思います。人との繋がりがいかに大切かを教えられた気がします。もし大切にしなければ、ライアンのようになってしまうのでしょうね。そして、死ぬときは孤独になってしまうのでしょう。それが監督が描きたかったことなんだと思います。
いずれにしてもこれは傑作です。まだ観ていない人はぜひご覧ください。DVDは既に出ています。
ジェイソン・ライトマンがいればしばらくは北米映画は安泰か
ジェイソン・ライトマン監督の特徴と言えば大人になりきれない大人だ。「サンキュー・スモーキング」は分かりやすいが、女子高校生を主役に置いた「ジュノ」ではそこが分かりにくいが、里子に出すつもりの夫婦がそれに当たる。監督は妻を、女性脚本家は夫をチクチクといじめる。とくにジェイソン・ベイトマンはこれを得意役としている。
そのジェイソン・ベイトマンが会社のトップというのは皮肉だ。さらにジョージ・クルーニー演じるライアン・ビンガムが彼の部下。ビンガムはもちろん独身、リストラ代行をテキパキとこなし、飛行機のマイルを貯めることを生きがいにしている。これだけでも子供っぽいが、彼にかかわる女性を見るとそれはさらによく分かる。一人はアレックス、彼女はライアンに似てマイルを貯める趣味も同じだ。ライアンも一時彼女に入れ込むが、本当は彼とは違うタイプであることが分かる。もう一人はアレックス、彼女はネットによるリストラを提案しライアンを困らせる。アレックスは大人になりきれないと言うよりは発展途上だ。
この二人の係わり合いを描くことでライアンの人となりが浮かび上がってくるあたりはうまい。最後の決意を固めて元の仕事に戻ろうとするジョージ・クルーニーの姿が素晴らしい。脇のダニー・マクブライドやちょい役のザック・ガリフィナーキスも良い。
疲れた男
ジョージ・クルーニーは疲れた男を演じている。
リストラ宣告人というあまり人がやりたがらないであろう仕事を誇りとしており、1000万マイルを貯める事が目標である。しかし、結婚は考えず家に帰るのも40日程度。ホテルで過ごす時間の方が長い。
一見勤勉で仕事に対するやりがいも見つけているのだが私の目から見れば疲れているような印象だ。
そこで世代の違う2人の女性との出会いが彼の人生を変える。
リストラが話の軸となっており今の大不況を反映している作品でありながらあくまでも明るくポップな演出で見せる事によって人々の不安が解消され、人生においての真の目標も見つかってくるだろう。
父親譲りのライトマン監督が人間味あふれる作品に仕上げて万人にお勧めの映画である。
どうして会いにいったんだろう?
まず、この作品はコメディだよね?というところから始まる。
個人的には主人公の説得にはまったくもって共感しない。
ていうか、あんな言われようでは納得できないでしょう・・。
だから、コメディ。
決してヒューマンドラマじゃなかろう。
荷物はどころか家族も恋人も持たないのがポリシーの主人公。
そんな彼が後半とんでもない行動に出るのはこの映画のキモの一つなんだけれど、これでもかっていうくらい主人公の価値観を見せられたものとしては、ガールフレンドと連絡が取れないときに見せた行動をとるとはどうしても思えないんだよなあ。。。
そこまで入れ込むというのなら、そのドライだった君は今までなんだったの?ということになる。
たまたま一夜を過ごし、相性の良いセックスをしたからといって夢の方向転換ができるものなのか?
そういった意味では非常に後半部分は無理にヒューマンドラマにしちまった感がある。
最初から最後までコメディで行けばよかったのに。
個人的にはこれが去年の一番
2009年アメリカ映画。109分。2010年47本目の作品。好漢ジョージ・クルーニーのハリウッド版「結婚できない男」。
内容は;
1,リストラ宣告人を生業とする主人公は、不況まっただ中の昨今、全米を飛行機で飛び回っては会社にかわって従業員にクビを宣告している。
2,彼の夢はマイレージをためて、プラチナ会員になること。
3,そんな彼に気の優しい女性部下がつくことに・・・。
一言で言うと地味な作品。たいした派手さはなく、たんたんと物語は進んでいきます。それでも観ているうちにわたくしのハートはわしづかみにされ、寂しい男の話にも関わらず、本作が終わった時には充足感で満たされていました。
これは結婚よりも1人きままに生きたいと願う人に向けられた、笑えてハートウォーミングだがけっこうシビアな作品。
気ままに生き、旅先で出会った異性とセックスし、あとくされなく別れて仕事する。とても理想的な生活。だが、その裏で満たされない孤独感。と同時に「人生なんて深刻に考えなくても成るようになっていくさ」的な脱力したメッセージがあるような気もしました。
これらの孤独感と脱力感がブレンドされた詩情が、空の映像に集約されている気がしたから、作品全体に静かな生命が宿っていたのだと思います。
あまり多言をつけたしたくない作品です。
とても心に残る作品でした。
ちょっと憧れ
結局、何が言いたいのかはっきりしない映画なので、スッキリするタイプの映画が好きな人は見ないほうが良いかも。
でも、主人公のライフスタイルは、ある意味誰もが憧れるものだと思います。「人生それだけじゃダメなんだよ」って言いながら、みんな心の底では「悪くない」って思ってるはず。そういう生活を垣間見れるのはけっこう楽しいです。
テンポも上々、クルーニーもヒロインも魅力的で見て損はなし。ただ、終盤のクルーニーの行動は、いやいやそれはないでしょ、って感じだったけど。
言いたいことはいろいろあるけど、終わり方の中途半端さも含めて、表現しづらい魅力のある映画だと思います。
バックパックひとつの人生
バックパックひとつで世界中を飛び回り、マイルをためるのが生きがい。
プラチナカードをもち、空港でもVIP待遇で、変なしがらみもなく
お気軽な生き方かもしれないけれど、やっぱり人間は、それだけじゃ生きられない。
どこかで、つながりを求める。安住の地をもとめる。
そういうものなのかもしれない。
1000万マイルを達成したときのライアンの表情が印象的でした。
どんどん人生のバックパックに詰め込みたい
友人のイチオシ映画「マイレージマイライフ」。
主人公と同様に海外出張が多く、週に2、3回は海外出張に行っている彼もJALのマイレージ貯めが趣味。小さな買い物もいつもJALカード。
(といっても、作中のジョージ・クルーニーのように貯めるのが趣味というか、休暇の海外旅行に当ててるんだけど。)
劇場公開を見逃し、やっと見たんだけど、いろいろ考え深い映画だった。
この映画をみて、ものを持たない生き方いいなーと、ジョージ・クルーニーのシンプルな生き方に彼は共感していただけど、物や人に依存しない自由な友人らしいコメントだと思った。
私は人とのつながりも作って、バックパックにいろいろ詰め込んで生きて生きたいと思うけど、それが窮屈なってしまったら元も子もない。
人付き合いのちょうどいい距離を考えさせられた。
人との良いつながりを広げていくと同時に、いっぱいになったバックパックを軽々と持ち歩ける強さを兼ね備えられた人になりたいなーと思う。
邦画タイトルがしっくりこない。
英語タイトルは、”Up in the Air”。
それが何で日本語は、「マイレージ、マイライフ」になるのかしら。
邦画タイトルも聞いて、もっとマイルオタクな映画を想像しました。
マイルについてはほとんど触れてないから、マイルオタクの私には不完全燃焼。
そのまま”Up in the Air”のタイトルが、一番映画を表してるのに。
だけど、空港での手荷物検査のポイントとか、ちょっと参考にしていますw
アメリカ企業で働いてた私は、もっと酷いリストラ現場を相当見てきました。
こんな代行会社に、柔らかな言葉でリストラをされるなんて、幸せだなぁ〜。
ネットで首切りなんて、ちょっと笑ったけど、アメリカっぽい。実現しなくて良かった。
最後ちょっと悲しい部分もあるけれど、Up in the Air、つまり、飛び回ってる間の出来事は上界の姿。
実際の地に足付けた”下界”の生活の蓋を開けると、現実があるってことだよね。
家族について考えさせられた・・・
日本では、首を切った人間が、整理した後辞職するという話をよく聞くが、アメリカだとこうなっちゃうの??? こんな仕事があるなんてと驚かされた。でも、自分だったらこんな仕事はとても続けられないと思った。かなりなストレス。まあ、だからこそマイレージを貯めることに意義を見出しているのだろうが・・・ 結末は自分の予想と真逆だったが、仕事も家族も両方ともなわけではないので、少しホッとさせられた。でも、人生が前進したという風に感じられないのは、やっぱり虚しい。苦い話だ。
人の心の機微は、いずこも同じ
主人公は、リストラ宣告を会社に代行して行う会社にいる。リストラといえば、アメリカの典型的なカルチャーで日本よりもずっとドライに進むものと思いがちだが、宣告された者の、怒りや悲しみは、日本もアメリカも同じだ。当たり前といえば当たり前なんだろうけれど、この映画を観ていまさらのようにそのことを感じた。
映画中にスポンサーと思われる会社のロゴや社名が何度も出てくる。こういうことはこれまでのアメリカ映画ではあまり感じなかったことだが、やはり不況で映画産業も厳しいのかなと思ってしまう。航空業界とホテル業界。不況とIT化で出張が減ればどちらも打撃を受ける業界だろうけど、何だかこの映画、この二つの業界のお抱え映画的な要素もありそうである。
ストーリーは、後半にいたるまで実にたんたんと、普通に進んでいくのだが、後半に入りちょっとしたどんでんがえしがある。それまで極めてノーマルに話が進んでいただけに、ショッキングに感じられた。
助演の女優でジョージクルーニーと出張先で関係が出来る女性(ベラ・ファーミガ)が非常に魅力的な演技をしている。
映画の出来としては、シックでしみじみとした雰囲気(ジョージクルーニーの出演作に多いのだが)があり、個人的にこういう空気感は好きである。今という時代、人生のあり方などを考えさせてくれる佳作だと思う。どういうわけだろう。リストラのことだけではなく、映画全体を通して、アメリカ人も日本人も、人の心の本質は変わらないのだなということを、いまさらのように改めて感じさせてくれるシーンが多いように思われた。
ジョージクルーニーは、俳優としても、一人の男としても魅力のある俳優で、こういった社会派の映画に多数出演しているが、ゆくゆくは政治の世界に踏み出す計画でもあるのであろうか。ふとそんなことを感じさせもする作品である。
ヤッパリ、映画は、最後まで、見ないとネッ!と…
ジョージの役みたいな職業が、成立するのも、
経営者達が、直接、労働者にクビ切りを伝える(ジョージのお客さん達が、「怒り」、「泣き喚き」、「脅し」等、とても契約社会のアメリカ人とは、思えない態度を見せてしまうのも、
普段は、きっと、おとなしく善良な市民に違いない?人達でさえ、職を失う事で、自分自身までも見失ってしまう怖さ)
のは相当に、シンドイからなんでしょう.
指導を任された新人お嬢に、(彼ぐらいの奔放さだったら?)いつ、手を出しゃしないか?と、余計なヤキモキをしたりするのだが、ソコは、分別が有る役柄らしく、意外にも(見下されていたとしても?)、キチンと先輩としての役割をスマートに、こなしたりする、のは、ご愛嬌?
で、エンドロールに、流れる
「自分らしくあれ!」的ポジティブ歌詞内容のポップソングが、
突然、
売り込みを賭ける(つまり、売れてない)ミュージシャンの独白フォーク調に
「♪僕は、ドッチつかずの宙ぶらりん〜」と唄う宅録テープ風(要するに、音質も悪く、曲も洗練されてないカンジ?)に変化するのだが、
その前に、(劇場で)席を立ってしまった人達には、
主人公が、
只のお気楽中年男の話ぐらいにしか見えなかったかもしれないが、
曲調が変化する(最後)まで見てた人には、
一見、自由奔放で洗練されてる風でも、実は男女関係になると、世慣れていないどころか、ウトいぐらい(←やっぱり、だメンズか?)の、迷いも見える魅力的な中高年男にも思えてくる.
…から(?)、最近の映画(?)みたく、ドンデン返しを期待しつつ最後まで鑑賞していても、呆気なく「終了」してしまうわけでもなく、
アメリカンなドタバタ(?)でも、楽しもうか、とする予想を裏切ってくれて、久しぶりに「余韻」の残るカンジが、味わえた良小品と思えました.
完璧な手荷物とマイレージ
最初からライアン目線なので、あっという間に彼の日常に入り込みました。解雇通告のプロの人生は、キャリーバッグに詰めた完璧な手荷物とマイレージ。
精力的で軽やかに生きる男にジョージ・クルーニはピッタリでした。
男性目線なのは「(500)日のサマー」と感触が似てるなあ、と思いました。大人だから青い鳥妄想はしないけど。
アレックスの美しさ、完璧な女っぷりは、男性の理想でしょう。
ナタリーに対しても、生意気なチンチクリン扱いから、優しい目線に変わっていきます。
が、苦い。
大人が若者と違うのは、どんなに身軽に生きたつもりでも積み上げた物を持ってしまっているから。
エンドロールが終わっても乾いた苦みがまといついてました。
そんな中、アナ・ケンドリック演じるナタリーが青くささ全開で、良いバランスだったんですね、思い返すと。
可愛くて元気で、いつの間にかライアンと一緒に大好きになってました。
「子どもと遊ぶ体力がある人」と「優しい笑顔」
映画「マイレージ、マイライフ」(ジェイソン・ライトマン監督)から。
主演、ジョージ・クルーニー演じる、年間出張322日、
企業のリストラ対象者に解雇を通告するプロフェッショナル、
いわゆる“リストラ宣告人”―ライアン・ビンガム。
そんな彼の前に、2人の女性が現れる。
彼と似た境遇のキャリアウーマンと、会社から期待された女性新入社員だが、
気になる一言は、ひょんなことから2人が語る、結婚相手に望む条件。
若い女性は、いろいろな条件の次に「優しい笑顔」を挙げた。
年を重ねた女性は「子どもと遊ぶ体力がある人」の次に「優しい笑顔」。
この違いが面白かったが、注目はどちらも口にした「優しい笑顔」。
単なる「笑顔」ではなく「優しい笑顔」というところが、どうも気になった。
「笑顔の似合う人」程度なら、なるほど・・と思ったのだが、
「優しい・・」となると、男性本人はなかなかわからない。(笑)
この感覚を女性は、どう嗅ぎ分けていくのだろうか。
会話の途中、熟女から新人に、アドバイス。(仕事なのか、恋愛なのか)
「若いから、妥協が負けと感じるのよ」は、
なかなかパンチの効いたフレーズとなって、私にメモされた。
やっぱり私は、ヒューマンドラマが好き、と再確認させられた映画となった。
メッセージがいっぱい詰まった作品
途中 ドキュメンタリーのようなシーンがあったり、リズミカルに 物が(事が)はこんでいくシーンなど 全体の構成がとても楽しく、そして興味深かったです。
いつも強気で誰にも負けない ジョージ・クルーニーが演じたライアンは、(後半)意表をつかれて そして良かった。 エンディングも 簡単に“ハッピー”ではなく 人それぞれの人生のプライオリティ(優先順位)や、どこへ向かって進んでいるのか・何へ向かって歩けばいいのか 考えさせられました。
そこまで華やかなシーンはないのに、オシャレな雰囲気が残る映画。 “大人的会話”も魅力たっぷり・。☆ でもエンプティ・バッックパックの話(口上)は、ちょっと しつこかったかな(笑)
主演&助演の三人(ジョージ、ベラ・ファーミガ、アナ・ケンドリック)、オスカーにノミネートされただけあって 素晴らしい演技でした。
周りを理解して、自分を理解する。 そして前より やさしくなれる・。★ もう一度観たら、またちがうメッセージが見つかりそうな気がします。
ビターです…非常にビターです。
ふぅ。なんだか…考えさせられたなあ。
ズバリ「人生」についてですよ。
この、ボンクラの僕がw
この映画って一見、人生の素晴らしさを説いてる向きを感じるけど、別にそうではないんですよね。
素晴らしさなんて語ってない。「さあ、あなたはどう生きますか」って、こっちが問われてるんですよね。
だってあのラスト…ハッピーとも、アンハッピーとも受け取れるし。
いやね、劇中のジョージ・クルーニー扮するライアンに用意された「脅威(??)の真実」による喪失感。何かを掴んだかの様な「あの結末」にしても…あれを幸せと捉えるには、余りにビターで、手痛い仕打ちなんですよ。
彼を取り囲む登場人物達だって、みんな本当に幸せになったのか…
でも、う~ん…そうだな。微かに希望を見出したと受け取るべきなんでしょうね。ライアンは。じゃなきゃ、余りに空虚だ。
何とも、口に残る、苦い余韻。
パスされたものを、こちらがどうレシーブするか、の見本みたいな終わり方。
だからこその、あの落とし処ですかそうですか。
あー、頭が痛くなってきたw
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