劇場公開日 2010年3月20日

  • 予告編を見る

「抜群の映像センス」マイレージ、マイライフ keitaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5抜群の映像センス

2012年1月8日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

幸せ

「シャドウプレイ」製作によるオープニング、テンポの良いカットの一つ一つ、抜群の映像とセリフのセンスが素晴らしい。
今作はキャスティングも素晴らしい。
年のほとんどを飛行機で生きる孤独な「解雇請負人」の生き方を通して人生の価値や家族の意味を問う作品。
人を解雇する現場にインターネットという手段を持ち込まれ、「人」対「人」の誠意が無くなると言って反発するライアン、
しかし、バックパックに背負えるものだけを持って生きるという心情を持つ彼は必要以上の「人」対「人」の関係を持つことを嫌う…。 主人公は多感な思春期の少年達では無く、変わることも変えることも難しい色々な「もの」を背負った立派な大人の物語。
宙ぶらりんな人々の人生を後味良く描いている、そういう意味でも「マイレージ、マイライフ」の邦題より「UP IN THE AIR」の原題の方が作品を的確に表しているように思う。

keita