マイレージ、マイライフのレビュー・感想・評価
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物語も主人公も底が浅い
総合60点 ( ストーリー:40点|キャスト:70点|演出:70点|ビジュアル:70点|音楽:75点 )
人員整理とか人間関係を否定する孤独な生活とか、捉えようによってはいくらでも深刻になれる話を軽い喜劇調で展開するので、これはそんな作品なんだろうと思って観ていると、最後に重くする。そんなの最初からわかっていたし当たり前すぎるだろうしあざといと感じてしまう。
それならば最後まで喜劇で貫けばよいだろうし、そう出来ないのは主題の捉え方と見せ方の底が浅いから。突然の人員整理の宣告が解雇された人の人生と精神に与える影響の重さに気がつかなかったとか、マイルを貯めるだけで人との深い関わりあいのない自分の人生の虚しさにその年齢で気がついたとか、長らくこの世界で生きてきた中年男が、今さら何を言ってんだよって呆れる。この主人公、人間として底が浅いし、ジョージ・クルーニーも最近こういうつまらない人物の役どころが多い。
それでもなんとなく観れてしまうのは、登場人物の演技の良さだったり音楽の使い方と雰囲気作りが上手かったりするからか。
途中までは…
途中まで本当に良かった
このまま主人公がなにか事件を解決して結婚してハッピーエンドが理想だった…
意味のない誰も得しない展開にしてしまったかぁ…
でも、妹の結婚相手を説得するところは最高!
キャストはみんなハマってて良かった。だけに…。
なんと素晴らしいカット割り!
話の内容はともかく、カット割りがとても素晴らしかったです!一つの動作を描くのに数カットも使うという斬新さに驚きました。しかも違和感がなく、話のテンポを崩さないまま展開していくので、あっという間でした!
さて、ストーリーに関してですが、僕のような高校生には、まだ共感できない点が多々あるものでした。最近こういう作品に出会う機会が多く、さらに映画の世界が広がった気がします。
見終わって…
最近NHKBSシネマでやっていて、今回で2回目の鑑賞なんですが、主人公に気持ちが入り込みそうで、途中ナタリーに気持ちがいったりする。ころころ気持ちが入り込む相手が変わり、最後には人物にもストーリーにも入り込めなくて終わってしまう。
一言だと、うんちを全て出し切っていない感じの作品。
とってもスマートな映画でした
初めてジェイソン・ライトマン監督の映画を観ました! 巷間、言われている実力、存分に感じられましたね!
テンポよく見せたり、じっくり見せたり、その緩急がとっても上手だと感じました。ある種、外さないなという安心感を持ってみれる監督って感じがしましたね。
女性も、綺麗だったね!
ジョージクルーニーの映画
彼のファンなので観ましたが…
何が言いたいか分からず、イマイチすっきりしませんでした。
でも主演だし相変わらず渋いところをみれるのでまぁ良かったのかなと思います。
もう観ないつもりですが、自分がとしを重ねたら感じることがあるのだろうか…
なぜかジャケットのせいで敬遠していた映画
人間の描き方が多少キャラクターありきの感もあったりするが、全体的に抑え目の演出で落ち着いて見られた。
ジョージクルーニーにしたら素に近い役柄だったのではないか。知らんが。
仕事をほっぽり出して会いにいった女に裏切られる男。なんて悲しいのだろう。胸に刺さるな、男としては。
最後はちょっとくどいかな。メッセージはそんなに念を押さなくてもストーリーに出てる。
Up in the air
素晴らしい映画だった。時代をある角度から、見つめた作品で、人の心情の空虚さを表しているものだ。
全体的に、一つの雰囲気を作るものとして、映像、音楽、俳優が見事に合っていたと思う。
原題「Up in the air」は最後に流れる歌を考慮したものだと思われる。それを壊した日本語版スタッフには少し怒りを覚えた。せめて「宙に揺れて」などと言った詩的な邦題が良かった。
抜群の映像センス
「シャドウプレイ」製作によるオープニング、テンポの良いカットの一つ一つ、抜群の映像とセリフのセンスが素晴らしい。
今作はキャスティングも素晴らしい。
年のほとんどを飛行機で生きる孤独な「解雇請負人」の生き方を通して人生の価値や家族の意味を問う作品。
人を解雇する現場にインターネットという手段を持ち込まれ、「人」対「人」の誠意が無くなると言って反発するライアン、
しかし、バックパックに背負えるものだけを持って生きるという心情を持つ彼は必要以上の「人」対「人」の関係を持つことを嫌う…。 主人公は多感な思春期の少年達では無く、変わることも変えることも難しい色々な「もの」を背負った立派な大人の物語。
宙ぶらりんな人々の人生を後味良く描いている、そういう意味でも「マイレージ、マイライフ」の邦題より「UP IN THE AIR」の原題の方が作品を的確に表しているように思う。
人は誰でも、絆を求める
主人公(ジョージ・クルーニー)は、訴訟を恐れる企業に代わって社員のリストラ対象者にクビを告げるいわば、“リストラ請負人”。1年のうち322日出張する彼の唯一の趣味は、飛行機のマイレージ・ポイントを貯めること。目標は1000万マイルを貯める。そうすれば飛行機の機体に名前が乗り、機長と面会ができるからだ。しかし、暗雲が立ち込める。若い優秀な部下が現れ、経費削減策を打ち出し、ネット上でリストラ宣告をするように会社に提案したのだ。さて、主人公はどうする!
オヤジ世代とネット世代。分かり合えるか、分かり合えないのか。
恋人を作らず、気ままに全米を飛び回る彼でも、中年男の宿命か孤独感がおそう。
その中年男の孤独感を、前作『JUNO ジュノ』でわずか31歳でアカデミー監督賞にノミネートされたジェイソン・ライトマンが爽やかに演出する。
それにしてもジョージ兄貴の演技が渋すぎる。
人生における幸せ、それはひとそれぞれ
Up in the Air(2010)
大好きなjunoの監督でずっと気になっていた作品
生活の基板はほぼ飛行機でアメリカ中を飛び回り
人との関係もCasualにすまし、特定の恋人も作らず
その生活に満足している男のお話
人生における“幸せ”とはなにか、考えさせられた
運命の人と出会い結婚し出産し老いて死ぬ?
仕事に生きる?
孤独と言われようが自分の好きなように自由に生きる?
それともすべて手に入れる?
その答えはその人自身が“なにに重きを置くか”で決まる
結局この人生どんな生き方が正解だなんてだれにもわからない
―結局死ぬときは1人きり
崩壊してますやん
世の評価とオレの感想がここまで真逆な映画はここ最近、ちょっとないなあ。
まずリストラ宣告人である理由がまあったく無いんだけど。
ちょっとセンセーショナルな題材で、かるーいタッチで、ちょっと考えさせましょか、程度にしか考えていない。
リストラされる人は妙にリアルなんだけど、本物か?
バカにしてんのか。
大学主席の意見が、あまりに恥ずかしいプレゼン。10年前か?
そのくせ85%の経費が削減される試算だったのに、事件がおきると保留、さあまた飛び回ってくれ。
なんとバカな会社。
主人公が自分の言葉に自分で説得させられ、人恋しくなる。それは分かる。
だからって、大講演会を半笑いで途中で投げ出すのは、あまりにくだらなすぎる。でオンナのところに行ったら家庭があった。そりゃあるさ、普通。
何?この陳腐なファンタジー。
大学主席の転職先が首切り会社である理由もさっぱり。大好きなチャレンジですか?自殺者がでて、てめえの下らないアイディアに限界を感じた?
上司がテクノロジーの時代だっていってたじゃん、対人間でないとこの仕事は出来ないって悟った?
どこで????
あのな、自殺者はてめえのアイディアでなく、主人公のやり方で、主人公が死にゃしねえよと言ってたじゃん。これまでのやり方で自殺されたんじゃねえか。
主人公がコイツを推す意味も全く理解不能。
コイツは優秀だ。
どこが????
バカ会社にせっかく10年前の提案をしといて、上手くいってたのに、他人のやり方でくじけて、会社逃げたのにかい。
音楽もゆとり選曲。いちいち気持ち悪い。
セリフの妙?何?どのへん?
ラスト、明白です。作り手がただ、ようまとめられんかっただけ。
といってもそこに至るまでが、ぜーんぶ崩壊してるからどうでもいい。
あまりに設定がバカバカしいのに、誰もが知っていることを上から目線で人生観や結婚観をゆとりっぽさが前面に出た、ゆとりな音楽でこれ見よがしにシーンを印象付けようとしやがる。
マジで勘弁してほしい。
クルーニーさん、ファーミガさん好演。それは認める。
スマートな人生
音楽が抜群に良い。
挿入歌を聞けただけでも、見た価値があります。
主人公にとって、人生はスーツケース一個の軽いものでした。
全ての物は代替品があり、特別取っておく思い出もない。
身軽さは、人生の軽さにつながる。
そんな哲学を持っていましたが、
再び空に住んだとき、思ったことは・・・
劇中、「夢を再び追うチャンス」と人に告げて回りますが、
彼にとってのかつての夢とは何だったのでしょう。
マイルをためることが、はじめからの夢でなかったはずです。
あきらめた夢があったのでしょうか
マイレージへの執着
主人公は、マイレージを貯めることを生き甲斐とするリストラの専門家で、物に執着せず(小さいキャリーバックに入るだけの物で十分)、家庭を持つといった人間関係も欲しない。
その主人公が、ある意味同じタイプにも見える彼女や、若くて純粋な新人と交流することで、普通の人間らしい生活への興味を取り戻していく。
そのように極端にドライなタイプの人間だからこそ、解雇を告げるという辛いはずの仕事を淡々とこなせているのかと思ったが、そのリストラ専門家としての職業をこなすための自己防衛として、段々そんな性格になっていったのかも知れない(もちろん、元々かも知れないが)。
彼が唯一子供のような執着を示していたのが、マイレージを貯めること。
マイレージを貯めるという行為が、その他の犠牲にしてきたものの代償であったと考えると、人との触れ合いの大事さに改めて気付いた後では、彼にとってマイレージは重要な意味を持たなくなったのかも。
ジョージ・クルーニーの淡々とした演技も良いが、トワイライトシリーズにもチョイ役で出ている新人役のアナ・ケンドリックがフレッシュで魅力的。
ライアンの仕事とプライベートライフ
はっきり言って今までのジョージ クルーニー作品の中で上位に入るこの作品。冷酷な解雇宣告人を演じる一方で繊細でやさしい一面を演じ分けるのは誰にでもできることではありません。今回のクルーニーは冷徹なんですが、どこかチャーミングでありウィットにとんだクルーニーです。過去にも「アウト オブ サイト」や「オーシャンズ11」でも似たような演技はしていましたが、今回はまったく軽い印象を見せず決めるときには決めるクルーニーがここにいて、それがアカデミー主演男優賞へのノミネートに繋がったのだと思います。
解雇通告人のライアンは1000万マイルを目指し飛行機で旅を続けダラスでアレックスという女性と出会う。さらに仕事面では新入社員のナタリーがネット上で解雇宣告ができるシステムを開発するが、ライアンが反対したためナタリーの教育係をする破目になります。そして、妹・ジュリーが近く結婚するため旅の先々でジュリーとフィアンセのジムの写真の映ったボードを持ち様々な場所で写真を撮ることになります。
注目はジョージ クルーニー、ヴィラ ファーミガ、アナ ケンドリックの演技とリッチな脚本のそして、名シーン、名セリフの数々です。クルーニーのことは冒頭で言ったので言いませんが、ヴィラ ファーミガはセクシーでチャーミングなヒロインを熱演。まさかあんな展開が待っていたとは思ってもいませんでした。それこそ冷徹な一面とチャーミングでウィットニとんだ一面を演じ分けている。実はものすごく冷酷な女性だということを完璧に隠して演じるのは難しいでしょう。それがすごかったです。アナ ケンドリックはビシッとしているときとドンクサイ一面を使い分けて演じていてとてもいいです。
それから、ストーリーも素晴しいのです。ジェイソン ライトマン監督は結局何が言いたいのかというと人は孤独な生き物であり、繋がりを持っている人はラッキーなんだということだとお思います。人との繋がりがいかに大切かを教えられた気がします。もし大切にしなければ、ライアンのようになってしまうのでしょうね。そして、死ぬときは孤独になってしまうのでしょう。それが監督が描きたかったことなんだと思います。
いずれにしてもこれは傑作です。まだ観ていない人はぜひご覧ください。DVDは既に出ています。
ジェイソン・ライトマンがいればしばらくは北米映画は安泰か
ジェイソン・ライトマン監督の特徴と言えば大人になりきれない大人だ。「サンキュー・スモーキング」は分かりやすいが、女子高校生を主役に置いた「ジュノ」ではそこが分かりにくいが、里子に出すつもりの夫婦がそれに当たる。監督は妻を、女性脚本家は夫をチクチクといじめる。とくにジェイソン・ベイトマンはこれを得意役としている。
そのジェイソン・ベイトマンが会社のトップというのは皮肉だ。さらにジョージ・クルーニー演じるライアン・ビンガムが彼の部下。ビンガムはもちろん独身、リストラ代行をテキパキとこなし、飛行機のマイルを貯めることを生きがいにしている。これだけでも子供っぽいが、彼にかかわる女性を見るとそれはさらによく分かる。一人はアレックス、彼女はライアンに似てマイルを貯める趣味も同じだ。ライアンも一時彼女に入れ込むが、本当は彼とは違うタイプであることが分かる。もう一人はアレックス、彼女はネットによるリストラを提案しライアンを困らせる。アレックスは大人になりきれないと言うよりは発展途上だ。
この二人の係わり合いを描くことでライアンの人となりが浮かび上がってくるあたりはうまい。最後の決意を固めて元の仕事に戻ろうとするジョージ・クルーニーの姿が素晴らしい。脇のダニー・マクブライドやちょい役のザック・ガリフィナーキスも良い。
疲れた男
ジョージ・クルーニーは疲れた男を演じている。
リストラ宣告人というあまり人がやりたがらないであろう仕事を誇りとしており、1000万マイルを貯める事が目標である。しかし、結婚は考えず家に帰るのも40日程度。ホテルで過ごす時間の方が長い。
一見勤勉で仕事に対するやりがいも見つけているのだが私の目から見れば疲れているような印象だ。
そこで世代の違う2人の女性との出会いが彼の人生を変える。
リストラが話の軸となっており今の大不況を反映している作品でありながらあくまでも明るくポップな演出で見せる事によって人々の不安が解消され、人生においての真の目標も見つかってくるだろう。
父親譲りのライトマン監督が人間味あふれる作品に仕上げて万人にお勧めの映画である。
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