劇場公開日 2009年10月28日

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「マイケルは永遠です!」マイケル・ジャクソン THIS IS IT るいさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0マイケルは永遠です!

2010年3月26日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

幸せ

素晴らしかったです。何もかもが。
ただただマイケル・ジャクソンという人のすごさを感じ、彼の作った音楽は永遠だと、改めて感じさせられた2時間でした。

オープニング、字幕だけですでに涙腺がゆるむ私…。
そしてマイケル登場。
踊ってるよ!マイケル!しかも、生で歌ってるよ、マイケル!!
テンションはMAXに上がり、あとはもう興奮しっぱなしでした。

音も横から迫ってくるし(やっぱりこれこそ映画館でしか味わえない迫力)、あの曲もこの曲も知ってるし!
めちゃくちゃ踊りたくてウズウズしてました。

そして盛り上がった後は、バラードでまた涙…。
ああ、あのステージを完成させることなく逝ってしまうなんて、あの場にいた誰が想像したでしょう。

マイケルはもちろんのこと、ダンサーやスタッフたちの熱気や情熱がすごいんです。
どれだけ彼らがマイケルと同じステージに立てることを喜び、誇りに思っているか。
最初のインタビューからも、ひしひしそれが伝わってきました。

だって、あのマイケルの後ろで踊れるんですよ?
世界ツアーまわりたかっただろうなあ。それで、みんなに自慢したかっただろうなあ…。

それにしても、何がすごいって、平均20代であろう若さにあふれたダンサーたちに囲まれても、やっぱり一番輝いているのはマイケルだってことでしょうか。

最初の方こそ、やっぱりちょっと踊りのキレがなくなってるかな、とか、歌もちょっとつらいのかな、とか思いましたけど、
不思議とどんどん昔のマイケルに見えてくるんですよね。

時折見せる笑顔とか、女性ダンサーと絡むダンスの時の楽しそうなことといったら!

今回映画を見てすごく思ったのは、本当に彼は純粋で優しくて(人に対してだけでなく世界に対しても)、愛に溢れた人だったんだなあ、ということでした。

何回も言っていた「Love You」という言葉。
彼とのやり取りの中で、スタッフも何回も言ってました。「Love You Michael」って。

自分の思うリズムが伝わらない時も、イヤフォンが合わない時も、いつも穏やかで控えめで、
でも常に観客の事を考えて発する言葉は情熱的で。

彼は愛に溢れていたんでしょうね…。
でもやっぱりスーパースターの座と引き換えに得たものは、孤独だったの?

マイケルの少し寂しそうな笑顔を見るたび、そんなことを考えてしまうのでした。

るい