劇場公開日 2009年10月28日

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「魂の姿」マイケル・ジャクソン THIS IS IT RuRaさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0魂の姿

2010年2月2日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

幸せ

細い身体から醸しだされる、繊細なのに凛としたたたずまい。
的確に計算されたかのように、品のあるエレガントなダンス。
誰もが認める圧倒的な、スーパースターのオーラ。
美しく愛しくセクシーで、どこまでも優しいマイケル。

だが、この映画で人々の心を打つのは、それだけじゃない。
あれだけの才能溢れる天才が、だがその突出した才能がゆえに中傷され続けてしまった悲劇。
どうしたら、あんな崇高な精神を持ち続けられるのだろう。

人を憎まず腐らず、ただ無邪気に真っすぐに愛の持つ力を、疑いもなく信じていたマイケル。
ヒットラーだって歌の持つ力で変えらると言っていたマイケル。
彼は悩み苦しみ傷つきながらも、人間の美しい部分を諦めていなかった。
マスコミや心ない人々の醜い世界に誰よりも晒されながら、
その魂は染まらず穢れず汚されず、透き通るほど純粋な心を持ち続けられたこと。

だからこそその姿は、天使のようにひときわ輝いている。

その気高い精神や信念は生涯、一貫して揺るぎない。

この真実こそが、マイケルという存在の最高の奇跡だ。

RuRa