十三人の刺客のレビュー・感想・評価
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稲垣吾郎がサイコパスな明石領主を演じている。恐ろしくおぞましい描写がある。 たくさんの映画を見てきたが、この映画のシーンは本当にむごかった。
動画配信で映画「十三人の刺客」を見た。
劇場公開日:2010年9月25日
2010年製作/141分/PG12/日本
配給:東宝
役所広司
山田孝之
伊勢谷友介
沢村一樹
古田新太
高岡蒼佑
六角精児
窪田正孝
伊原剛志
松方弘樹
吹石一恵
谷村美月
斎藤工
神楽坂恵
内野聖陽
光石研
岸部一徳
平幹二朗
松本幸四郎(松本白鸚)
稲垣吾郎
市村正親
三池崇史監督
この話が史実かどうかはわからない。
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斉宣が参勤交代で尾張藩領(当時の藩主は斉宣の異母兄にあたる斉荘)を通過中、3歳の幼児が行列を横切った。斉宣の家臣たちはこの幼児を捕らえて宿泊先の本陣へ連行した。
村民たちは斉宣の許へ押し寄せて助命を乞うたが許されず、この幼児は処刑された。この処置に激怒した尾張藩は、御三家筆頭の面子にかけて、今後は明石藩主の尾張領内通行を認めないと通告するに至った。
このため以降明石藩は、尾張領内においては行列を立てず、藩士たちは脇差し1本のみ帯び、農民や町人に変装して通行したという。
上記は同時代の肥前平戸藩主・松浦静山が随筆『甲子夜話』で記すところによるものであるが、尾張、明石両藩、街道沿いの地域の歴史記録や公文書で、この事件に関するものは現在に至るまで発見されていない[2]。
また三田村鳶魚は随筆『帝国大学赤門由来』において、幼児の父親である猟師の源内が鉄砲で斉宣を射殺したと記述しているが[3]、こちらも根拠のある話ではない。
この巷談はのちに映画『十三人の刺客』として翻案された。映画での明石藩主は「将軍家の弟の松平斉韶(斉宣の先代藩主と同名)」とされたが、後に発表された小説化作品では斉宣となっている。
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稲垣吾郎がサイコパスな明石領主を演じている。
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サイコパスとは、「感情の一部が欠如している」という点において特筆される精神病質者のこと。 自分以外の人間に対する「愛情」「思いやり」などの感情が著しく欠けており、そのためにきわめて自己中心的に振る舞う傾向にある。 また、道徳観念や倫理観、あるいは恐怖などの感情もきわめて乏しい傾向にある。
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江戸時代末期、罪なき民衆に不条理な殺戮を繰り返していた明石藩主。
明石藩江戸家老・間宮が切腹自害するが藩主は間宮家の人たちをみなごろしにした。
恐ろしくおぞましい描写がある。
たくさんの映画を見てきたが、この映画のシーンは本当にむごかった。
これを許せぬという人たちが集結し、明石藩主の命を取ろうとする話。
鬼籍に入った松方弘樹が懐かしい。
集まった有志十三人に対し明石藩方は200人。
役所広司、山田孝之たち十三人の刺客たちは奮闘したが、
明石藩主がどうなったのかはここでは書かないでおこう。
満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。
清々しいほどの悪
元々優れた作品である前作を、当代の役者を起用し新たな切り口でリメイクした事は非常に意義深いと言える。白眉は稲垣吾郎演じる明石藩藩主。システムによる暴力を体現したかの様な存在感は現代だからこそ撮れたものなのではないだろうか。
稲垣吾郎の絶大な存在感
明石藩主松平斉韶の暴虐の数々を目にした老中の土井は、御目付役の島田に斉韶の暗殺を命じる…。
同名映画のリメイク作。斉韶を演じた稲垣吾郎の邪智暴虐ぶりが凄まじく、必ず討たなければならない敵役としての存在感が出ていた。13対200のヤケクソみたいな斬り合いも好きです。
長さが気にならない、実に面白い時代劇。
池宮彰一郎の作品は若い頃から絶版になった作品も含めて結構読んだ。同意してくれる人は少ないだろうが司馬遼太郎よりも文書力はあるし、(そもそも小説なので)司馬のようにしたり顔でないのが良い。オリジナルの映画(片岡知恵蔵主演)を観ていないので比較は出来ないが、実に面白い時代劇。松平済宜というモデルがいたとのことだが、稲垣吾郎の配役は素晴らしい。彼が演技力があると思ったことは今まで一度も無かったが、この残虐な役はピッタリ。松方弘樹は勿論だが、伊原剛志の殺陣は素晴らしい。長い作品は余り好きではないがこの作品は長さが余り気にならなかった。強いて言えば伊勢谷友介のセックスシーンは不用ではないか。
傑作
2010年(日本/イギリス)監督:三池崇史
命懸けで、狂気の殿(明石藩主・松平斉韶)を征伐する話。
集められた刺客は13名。
命を捨てる覚悟=死ぬことが定められた仕事。
この映画は1963年の工藤栄一監督作品「十三人の刺客」のリメイクです。
原作はない。
松平斉韶が実際に劇中のようなサイコな人間だったかどうかは不明だが、
僅か19歳で参勤交代に出かけた後で、病死と発表されたとの事。
三池崇史監督のリメイクは骨太の大作で、見応えがあります。
お目付役・島田新左衛門(役所広司)をリーダーに、刺客を人選。
腕に覚えのある武士・浪人・山猿の13人となる。
明石藩の参勤交代の行く手を待ち伏せして、一気呵成に松平斉韶の首をとる計画。
道中の旅籠を買い取り、爆薬、ヤグラ落とし等の仕掛けを組む。
その旅籠の砦のようなセットは、かなり面白い。
2億件位かかったらしい。
しかし最後は人と人の斬り合い。明石藩300人vs13人の刺客。
この殺陣が三池崇史監督らしく華々しい。
50分続く斬り合い。
最後の最後、松平斉韶を追い詰めて、一対一の対峙。
この映画、松平斉韶を演じた稲垣吾郎の好感度失墜を恐れぬ怪演に喝采である。
活劇時代劇の傑作。
史実ではないんですね。。。
何か史実ベースっぽい説明が出るから思わず調べてしまった。
予備知識はなく特に期待せず見始めたけど、良い意味で裏切られた。ただ、全体的に面白かったけど最後の戦闘シーンが長すぎ、半分くらいに抑えてくれたらダレずに見れたと思う。
稲垣は、もっと評価されても良いと思う。
残虐な明石藩藩主を暗殺すべく、老中が放った刺客たちが奮闘する物語。
実際にある逸話に着想を得たお話ですね。オリジナルは未鑑賞です。
人間性が破綻しているにも関わらず、将軍の弟ということもあり失脚させることが出来ない松平斉韶。彼が老中として政治を司ることを恐れた老中土井が、刺客を送り込みます。
稲垣の悪役ぶりは、この映画の肝ですね。冷酷で残虐。人間としての温かみが完全に欠如していて・・・でも決して暗愚でもバカでもない。そんな斉韶を怪演しています。
そんな斉韶の残虐さを示すエピソードがあまりにも秀逸で、それだけに以降の物語に引き込まれていきます。
クライマックスの集団剣闘は迫力十分。ただ、長すぎて、最後は飽きを感じてしまったのはとても残念。
そもそも明石藩側の人数設定が多すぎますし、その人数を超えた侍がワラワラと出てくるような印象もマイナス。
もう少し人数を絞り、時間も短めにした方が、映画の完成度は高まったように感じます。
また、役所広司は素晴らしい俳優ですが、剣術の猛者・・・という役回りは厳しい印象なのも残念です。
また、余計な演出が幾つかあって、それが蛇足に感じたのもマイナス。
例えば、斉韶が犬食いしているシーンは異常性を際立たせる為なのでしょうが、私が感じた「暗愚でもバカでもない」キャラ設定とは違うように感じました。
また、落合宿でのSEXシーンも下品に感じますし、ラストの伊勢谷のシーンも・・・・そもそも伊勢谷の役回りは要らなかったように感じます。オリジナルにもいるキャラクターなのですが、こんな演出だったのでしょうか?
私的評価は3.5。でも、クライマックスまでは4.5を付けたくなるような映画でした。
圧倒的カタルシス
(※古い方はまだ観ていません)
数年前に観ました(2回ぐらい?)。
稲垣クンの演技は、まぁ…うん…っていう感じだけど、暴君演技ってそんな難しい役でもないと思うから、まぁいいかな(のっけから無礼でスイマセン;)
市村正親と役所広司って、フンイキ(というか顔のテイスト)が全然、違いますよね。その対照的なフンイキの二人が敵同士という設定がよかった。ちょっとアツいフンイキの市村が殿を"守る側"、ちょっと冷たさのある顔の役所が殿に"歯向かう側"なのが。
伊勢谷友介が野猿みたいな男を怪演してます。個人的に好きなのが、伊原剛志兄さんと窪田正孝クン?のブロマンス(ブラザー&ロマンスの造語)風味。伊原兄さんが倒した者達の刀を突き立てた"刀の大海原"みたいなとこに佇んでるシーン目当てに観てるようなとこ、あるよな(私だけかw)
侍は死に場所を求めてるとは言うものの、義侠心で立ち上がってくれるという展開に、弱い(笑) ↑の伊原兄さんのシーン以外で特に好きなのが、暗殺の話を聞いた役所広司が義侠心から武者震いするシーン。
三池崇史監督、そんなに詳しい訳じゃないけど、殺陣がすごいよねー。しかも、そんな飽きないんだよなー、、長いのに。
序盤、暴君に"タイタス・アンドロニカスのラヴィニア"状態(いや、もうちょっと酷い)にされた女性がCGで一瞬映るんですけど、そこがちょっと…グロ注意って感じですかね。
時代劇の皮を被ったアクションヒーローもの
映像とか爆音とか、
登場人物のテンション以上に、
ストーリーの分岐からの着地に上がりまくる。
もはや時代劇とは呼べないレベル。
確かに「ラスト50分の死闘」は飽きも出てくるが、
それでもラストがどうしても見たくなる推進力、サイコー。
松方弘樹の殺陣での存在感は流石。
高岡蒼甫と石垣佑磨のバディ感も上がる。
特筆すべきは稲垣ごろーちゃん、完璧なはまり役でした。
でもやっぱり古田新太が好きだな。
ラスト、伊勢谷も二役かと思った。あれは要らない。
圧巻のラスト50分!
さながら現代版「七人の侍」!2時間を超える作品だったけど、気づけばアッという間にエンディングだった。とにかくキャストが豪華ですね。大御所だったり、既に有名どころだった人から、当時は無名でも今は主役級の人まで。そして、その一人ひとりが、実力を存分に発揮して、実に濃厚な物語に仕上がっていました。殺陣アクションもみんなクオリティ高かった!ゴローちゃんも10人中10人が嫌うような役柄を見事演じていたと思う。
前半の人材集めから作戦立案〜落合宿での迎え撃つ準備まで、まさに「七人の侍」のような展開。そこから、なかなか来ない明石藩勢に焦燥感を募らせる展開と、ほとんどシーンに無駄がない。そして、最後圧巻の約50分にも及ぶ大合戦!この合戦がスゴい!息つく暇のないシーンが50分続く超クオリティ!なかなかここまでの完成度の時代劇は他にないですね。
唯一残念な点は、13人が多かったか、一部印象が薄いキャラがいたことぐらいかな。
お下劣
主君に仕え、守り通すことが侍というのが明石藩の鬼頭半兵衛(市村正親)。民のため、後に感謝されるとするのが島田新左衛門(役所)。この二人の巧妙な頭脳戦・・・参勤交代の道中、どこで合戦にするのか・・・そして最後は剣の技での一騎打ち。さらに斉韶(稲垣吾郎)が不気味に絡んでくる。日アカでは役所広司のみがノミネートされてるけど、稲垣吾郎が抜け落ちてるのがおかしいくらいだ。
黒澤明の『七人の侍』は名作だけども、この作品はかなり近づいていると思う。13人のうち生き残るのは二人。しかも侍が生き残れば結局は自害しなければならないんだし、山の民(伊勢谷)と侍をやめたがっている新左衛門の甥・新六郎(山田)を残すことに意味があるのだ。そして、斉韶に言わせる言葉が為政者たるものの本質を言い表しているので、現代における時代劇として十分通用するのだ。残忍で憎たらしいことこの上ない斉韶。「政とは政を行う者のためにある」というのが痛烈だ。
それにしても残酷シーンだらけ。やられちゃった谷村美月ちゃんと夫の牧野采女(斎藤工)も痛々しいが、手足を斬られ慰み者とされた名もなき娘が『キャタピラー』並みに痛々しい。クライマックスの合戦のシーンは40分くらいとかなり長く、東京ドーム20個分のセットを作ったことも素晴らしい。壮絶な戦いは、爆薬によって200人に膨れ上がった明石軍を130人くらいに減らしたけど、もっと爆弾使えよ!と言いたくなるくらい手に汗握る迫力のシーンの連続なのだ。
お下劣シーンも三池監督らしく、家族と一緒に見れないくらい(笑)。特に、村の娘を何人もやっちゃった伊勢谷が岸辺一徳のアナルに・・・なんて。
時代劇はこうじゃないと
江戸時代の時代劇は忠臣蔵にしろこれにしろ、こうじゃないとな
変に司馬遼太郎とか関ヶ原とかやるから失敗する
山田孝之が好きやから観たけど
これで確か賞もらってなかったっけ?
そこまでの演技やとは思わんかったけどな
他が良すぎたからか?
まぁなんにせよ最近の時代劇のなかでは優秀
三池監督二人いる説
ここにも山田孝之がー!
オリジナル版は未見。
前半の心理戦と中盤のゲリラ戦、打って変わって後半の「斬って斬って斬りまくる」ガチンコ血みどろチャンバラと、盛り上がるのがいい。
松方さんの流れるような殺陣に美しさを感じる。あとまさかの稲垣吾郎のハマりっぷり。
安心して観られる。
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