劇場公開日 2010年9月25日

「傑作」十三人の刺客 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0傑作

2022年8月20日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

2010年(日本/イギリス)監督:三池崇史

命懸けで、狂気の殿(明石藩主・松平斉韶)を征伐する話。
集められた刺客は13名。
命を捨てる覚悟=死ぬことが定められた仕事。
この映画は1963年の工藤栄一監督作品「十三人の刺客」のリメイクです。
原作はない。
松平斉韶が実際に劇中のようなサイコな人間だったかどうかは不明だが、
僅か19歳で参勤交代に出かけた後で、病死と発表されたとの事。

三池崇史監督のリメイクは骨太の大作で、見応えがあります。
お目付役・島田新左衛門(役所広司)をリーダーに、刺客を人選。
腕に覚えのある武士・浪人・山猿の13人となる。
明石藩の参勤交代の行く手を待ち伏せして、一気呵成に松平斉韶の首をとる計画。
道中の旅籠を買い取り、爆薬、ヤグラ落とし等の仕掛けを組む。
その旅籠の砦のようなセットは、かなり面白い。
2億件位かかったらしい。

しかし最後は人と人の斬り合い。明石藩300人vs13人の刺客。
この殺陣が三池崇史監督らしく華々しい。
50分続く斬り合い。
最後の最後、松平斉韶を追い詰めて、一対一の対峙。
この映画、松平斉韶を演じた稲垣吾郎の好感度失墜を恐れぬ怪演に喝采である。
活劇時代劇の傑作。

琥珀糖
琥珀糖さんのコメント
2022年8月20日

共感とコメントありがとうございます。
お褒めの言葉、
読んで頂ける幸せ、
本当に励みになります。
ラストは、仰る通り、
一対一の決死の斬り合い・・・
そうですね。
変な表現でした。
ご指摘ありがとうございます。

琥珀糖
みかずきさんのコメント
2022年8月20日

琥珀糖さん
みかずきです

本作に相応しい、硬派レビューですね。

こういうレビューの形って良いですね。
文章は短く、接続詞は極力使わず、体言止めを多用することによって、
迫力あるレビューになっています。

失礼ながら、一点だけ言わせて頂くならば、
最後の斬り合いは決死の斬り合いです。
決死ならば、華々しいよりは壮絶、壮烈などの言葉が相応しいと感じました。

では、また共感作で。

-以上-

みかずき