「BECK>ソラニン」ソラニン 義理人情さんの映画レビュー(感想・評価)
BECK>ソラニン
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とにもかくにも、種田(高良健吾)に腹を立てている。
高良健吾がいけないのではない、あくまで種田に。
ということは、高良は見事に演じきったということになる。
そもそも、種田のようにウジウジとして先を見据えようとしない現代の
典型的な男にNGなんだと思う。何度となく蹴飛ばしてやろうかと思った
くらい。
まずまず原作には忠実に描かれてはいる。
ただし、これはあくまで映画なのであって、原作ファンの視線など放って
おけばよろしい。
結局のところ、この映画を通して三木監督は1800円払って劇場へ足を運んだ
観客に何を伝えたかったのかがまるで伝わってこない。
宮崎あおいも、少々手を抜いた演技をしたのではないだろうか。
もっと限界はあるはず。ギター弾こうが歌を歌おうが、まずは演技ありき。
初心を忘れてはならない。
音楽映画ということで比較させてもらうならば、原作ファンから猛反発を
食らっている「BECK」の方が遥かに素晴らしい出来栄えだった。
これには堤幸彦監督の音楽に対する愛と明確なビジョンがあったからに
他ならない。
どっちにしても、映画は映画。原作ファンなんて気にするな。
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