劇場公開日 2009年10月9日

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「主役交代」ワイルド・スピード MAX pipiさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5主役交代

2023年5月23日
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鑑賞方法:VOD

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3作目から連続して見ると、冒頭のガソリン輸送強奪の「ダダっ広くてデッカいアメリカ!」をめちゃくちゃ感じる。
いやー、やっぱりアメリカは大きいなー(笑)
そして2作目、3作目の見どころもすべてグレードアップ・スケールアップして取り入れられてる。カンポスの運び屋オーディションレースは2作目を彷彿とさせつつもAI機器の進化が印象的だし、レース途中では3作目のSHIBUYAやSHINJUKUに勝るとも劣らぬドリフトをキメてカッ飛んでくれる。
ハンのカメオ出演で「時系列をこう繋いだかー!」という後付け設定にも感心。

ヴィン・ディーゼルが本格的に「製作サイド」に関わるようになり、ブライアンとドムの主役ウェイトが完全に逆転。役者名クレジットもこれまではポール・ウォーカーが先だったのがヴィン・ディーゼルがトップに変わった。
(今にして思えば、主演がドムにシフトしていたからポール亡きあとも自然にシリーズが続けられたとも言えるが。いやはや時の流れの中で何が起こるかは本当にわからないものだ。)

今回、改めて見直して見れば、4作目に関してはほぼすべてのシーンを完璧に覚えていた。それなのに過去にきちんと見たか曖昧だったのは、当時の私は「レティが殺されたシーン」でどうもぼんやりしていたらしい(汗)
なんだったんだろう。自宅鑑賞だったからたまたま眠かったのか、スマホに緊急メールがきたのか、はたまたお手洗いに立ったのか?
この映画って「レティ&ブラガ&フェニックス」の関係性を見逃したら、それ以降の場面をどれだけしっかり見てもダメ(苦笑)
ドムやブライアンの胸に去来している複雑な思いや様々な苦い痛みがわからなくなる。

まぁ、まだカーチェイスアクションものではあるが、現実的な走行から少しずつ遠ざかっていってる印象。
それにしてもブライアンが「車をとばせる」とわかった時のシーンが本当に嬉しそうで笑ってしまうんだなぁ。
FBIのミーティング途中でも小さくガッツポーズしていたり、車を選ぶ時の満面の楽しそうな笑みだったり。
ポール・ウォーカーという人物がめちゃくちゃ「素(す)」で車好きなんだろうなぁというのが伝わってきて嬉しくなる。
ストーリー内ではドムの大人っぽさとブライアンのガキっぽさが対照的に描かれていて、これなら3作目もポール・ウォーカーが演じていれば結構役にハマったんじゃないか?と思った。

ちなみに、ポールが運転するグリーンスクリーンのGT-R以外、実際にスタントマンが運転しているRはすべてレプリカ。8万ドルだからだそうだ。
3作目冒頭でクレイがダッジ・バイパーを「8万ドルだぞ!」と自慢していたのがよぎり「へー」と思った(笑)
(アメリカだととんでもない高級車なのね。当時の日本だと400〜500万?600はしなかったよねぇ?経済摩擦が起きるわけだなぁ)

ドムはシボレーとダッジ・チャージャー。ブライアンはR34とインプ。
他にもカマロやポンティアック。
日本車はレビン、FC、シビック、S14、S15、R33、R35、Z、エイト、NSX、スープラなど出てて楽しい。
(アメ車はほぼメーカーしかわからん。ごめんなさいw)
あと、なんかランボルギーニのスーパーカー系じゃないやつ、出てたよね?
パリダカとかの4駆。欧州車はケイマンとなんかBMの5シリーズとこれだけだったね?2作目に比べ激減?いや、2作目が異常なだけか(笑)

「レティ」の件を正しく理解すれば面白かったです。今回見直して良かったw
ただ、原点回帰、ではないよね。
第1作は「ガチで車好きの為の映画」だった。それに対して本作は「車好きを切り捨てる宣言」だと感じた。
まぁ、世の中「車好き」よりも「車に興味ない」人の方が圧倒的に多いのでしょうから興行的には大正解の選択だよね。
ちょっと悲しくなる4作目でありました。公開当時、これ以降のシリーズを見なくなった自分に納得です。

pipi