マーターズ(2007)のレビュー・感想・評価
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つうか ホラーのある意味到達点
監禁されて そこから逃げ出して その家発見して
復讐の為にそこの家に行って普通に暮らしてる家族を
皆殺しにする(本当にこの人たちが加害者なの?)
ここまで20分くらいかな!
ここからがこの作品の地獄の始まりで絶望の向こう側体験をさせられるハメになるんだよなあ。
ラストの解釈は実際にあの世なんて無いから悲観しての自殺か 実際にあの世があった事を証明する為の自殺かをハッキリさせてないけど問題無し!
ここでフランス🇫🇷の映画事情ですがポルノ映画以下というレッテルで下に見られるというお国柄らしく出演するのもバカにされるくらいの感じらしく😡そういう環境であえてホラー映画を作るストロングスタイルの監督ばかりなのでフランスの🇫🇷ホラーは硬派なやつばかりなんだよなあ🫡 頑張れフランスホラー👍❤️🔥
神に至るフェチズム
倫理的な是非はさておくとして、個人的なフェチに完全に振り切った映画は見ていて清々しい。言い訳じみた皮肉や社会啓発から完全に隔たれた、エゴイズムそのものとしか形容のできない映画というのがあってもいいと俺は思う。そういうものには良かれ悪しかれ力がある。ある一点をひたすら愚直に目指し続けることでしか辿り着けない景色がある。
本作はよくある露悪映画のような体裁から始まるものの、最終的に目指される地平は遙か彼方にある。この映画に受け手をジェットコースターのように振り回すための「遊び」は存在せず、女が辿ることになる一本の道筋だけが残酷な結末に向かって淡々と伸びている。脇道はなく、引き返すこともできない。
サスペンスも倫理も物語もあらかた剥ぎ取られた映画は、やがてモノセイズム的な宗教空間へと突入する。女を監禁・加虐するのが宗教団体であることには必然性がある。神へと至る光芒を辿る者にとって、もはやそれ以外の何物も意味をなさない。
作家のエゴイズムから始まったはずの映画が勢い余って神の領域に触れてしまった、そういう映画だったように思う。最後の皮剥ぎのシーンで女に一切の叫び声を上げさせなかったこと。それは愚直なフェチズムが横紙を破り、その向こう側に神の世界が垣間見えてしまったこと、そしてそれを監督が目撃してしまったことの証左なのではないか。
俺にもう少し肉体的苦痛描写に対する耐性があったらもっとノれたんじゃないかと思うとただただ惜しい。
私が愛せるホラーではない
ネガティヴとはいえ感情をかなり揺さぶられる、という意味では、力作ではあるのかもしれない。観ていて痛みを感じそうなほどの暴力、流血描写も群を抜いている。
ただ、私はダメだこれ…ホラーはかなり観ているし、バッドエンド、厭系映画も好きだしそこそこ観ていると思うけど、本作はダメ。
救いがない、と思われる中にもどこか,誰かに共感できるとか、トラウマ級に嫌な話だけど何か考えさせられるポイントがあったとか。何か「この映画観て良かった」と思いたいんだわ。
本作はそれがまったく無い。少女を含め若い女性を拉致監禁し酷い目に遭わせる輩の動機が意味不明(説明はなされるが理解し難い。ラストに至って、富裕層の老人らが集う場面でようやくそれなりに推測できたが、動機と行為のバランスが不均衡にも程があるので納得行かなすぎる)とにかく醜いエゴと選民意識が根底にあるのは伝わるけど、だから何なのか。こんな残酷描写をしてまで何を表したかったのか。むかむかするだけ。残酷だから、グロいから受け入れられないわけじゃないです。『屋敷女完全版』や『哭悲』もちゃんと観られたし、共感ポイントあったし。でも本作はね…
エグさではさすがフランス映画。でもこの独りよがりっぷりがどうにもフランス映画。
韓国映画観て、口直ししようかな。
何を感じても罪悪感に叩き落とされる
もうお腹いっぱい。ドラン(笑)
映画よ、これ以上はやめてくれ
圧・倒・的・大・傑・作!
いたい。。深い。。
所謂胸糞描写が満載。。
そういう描写は得意ではないけど映画なら大丈夫、という感じ。
色々解釈があって賛否がわかれてるっぽいけど、どや顔で過激な描写を見せてるだけの映画ではないと思う。監督曰く「ラブストーリーだけど孤独と人生の敗北についての映画」との事。
ベースとなる価値観として、痛みや悲しみ、絶望や怒り、喜びなどなどの「経験」や「な感情」は他者とは完全に共有出来ない信用出来ない、というのがあると思う。
あれだけ酷いことをされたリュシーが事件後唯一信頼したアナが自分を疑っていた事を知り、絶望し、自殺してしまう。そしてアナはリュシーのことを何も分かっていなかった事とリュシーの絶望を理解し「マーターズ」、となる。カルト宗教的な物が出てるけど殉教者、というより「大義の為に苦難を受け入れる事で知る事ができた者」というイメージかと思う。大義というのは恐らくリュしーに対する贖罪意識からくるもの。
そして最後にマドモアゼルが自殺したのは何故か。恐らくアナの言葉を聞いて絶望したからだと思う。
ではマドモアゼルに発した最後の言葉は何か?
恐らく「リュシーとアナ」と「自分」を絶望的に隔てる言葉、リュシーとアナの繋がりを示す言葉だろうと思う。何かはわからないけど、自分が必死に求めている物が絶対に手に入らない、知ることが出来ないと悟り、自分の人生の虚しさを知ったのではないか。
最初に書いた「他者の共感」、不可能なそれをできる事を目の当たりにすると同時に自分には不可能であると。
最後の目撃者の言葉はアナのことであり、マドモアゼルの事ではないかと思う。
以下は蛇足
この「他者との共感とその先」について、同様のテーマで漫画(趣味)を描いた事があるからこのような考察になったのかも。
もし自分ならアナの抜いたセリフは、機能を持たせるだけで特に限定はしないと思う。
(こんな感じの事、程度)
もっと言うとその漫画はそのテーマには誰も気づかずにただの鬱漫画と思われている節がある。。表現って難しい。。
マーターズ
美しさがある
新世代を築いたホラー
物凄く残虐で、凄まじいホラーです。
いわゆる「鬼畜ホラー」であり、私は今まで「ホステル」が一番だと思っていましたが、大差で本作の方が鬼畜です。耐性が無ければトラウマになりかねないのではないでしょうか。 気分を悪くする事もあるかと思います。
児童虐待の冒頭直後、復讐劇の始まりで、玄関から堂々とショットガンでメッタ撃ちに。
ストーリーだけを考えると二度と観たくない様に感じますが、出演者達の演技力にただただ圧倒され、何度も観てしまいます。
スプラッタではありますが、「13日の金曜日」の様なアトラクションチックの「楽しめる」ホラーとは訳が違います。
近年のホラーは面白い作品が多いですが、同じような恐怖感のホラー映画界に大きな風穴が開いたと思います。
本作、非常に現実味溢れる作品です。ネタバレ禁物ですが、キーワードとしては
監禁 虐待 拷問
の3つです。
主人公をさらった犯人の衝撃的な「目的」にもあんぐり…
ただ、単刀直入にマイナス面を言うと、「意味不明」
です。さっぱり分からないまま始まって終わっている
…の様な。
ちゃんと分かりやすい普通の映画が良い人には向かないでしょう。また、グロが苦手な人も止めましょう。
それ以外の人には是非観て欲しい一作です。
これが本来のホラーと言う名のホラーでは?
理解し難い
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