「ゴーストランドの惨劇を観る前に再鑑賞しました。」マーターズ(2007) 刺繍屋さんの映画レビュー(感想・評価)
ゴーストランドの惨劇を観る前に再鑑賞しました。
最初に観た時の衝撃程ではありませんが、二度目でも精神的に来るものがありますね。
そして、やっぱり結局何だったのか、ラストも含めて分からないんですよね(笑)
結末に関してはネタバレになってしまうので、コメント欄に書かせて頂くとして…このような作品を作り上げたパスカル・ロジェ監督はある意味称賛に値すると思います。
そして、それと同等にアンナ役のモルジャーナ・アラウィやリュシー役のミレーヌ・シャンパノイをはじめとするキャストの演技は真に迫る素晴らしいものでした。
初鑑賞の時は全く目にも留まっていませんでしたが、死体の役も嘸かし大変だったでしょうね。
ここからネタバレです。
結末もですが、前半の復讐劇が終わった時点で何故彼女たちがあの場から逃げなかったのかは謎ですよね。
まぁ、逃げていたらこのような事にはならなかった反面、たんなる復讐劇で終わってしまったわけですが…。
それと、管理していた夫婦には子供がいたわけですが、自宅の地下にあれだけの設備があり、多分、外に働きにも出ていないでしょうし、子供たちに気付かれないまま人を監禁し拷問を加えて長年過ごすのは無理があるような気がしますね。
子供たちもカルト教団の洗脳を受けて育ったと考えれば納得出来なくもないですが、少し腑に落ちませんね。
腑に落ちないと言えば、拷問の末に死後の世界が垣間見えるという理屈が分からないですよね。
確かに仏教などでも苦行の末に悟りを開いたりするわけですから、そう考えれば分からないでもないですが、そうまでして知りたい事だったら(若い女性が一番可能性が高いみたいですが)先ず自分たちが実験台になれば良さそうな気もしますが、カルト教団だから仕方ないと言ったところでしょうか?
あとアンナですが、あれだけ長い鎖で繋がれていたのですから反撃出来たような気がするんですよね。
男の方は無理でも食事を与えに来る女ならなんとかなったような気が…。
だからと言って逃げ出せるわけではありませんけどね。
と、まあ粗も無いわけではないのですが、それは一先ず置いといて、ラストの意味ですよね。
ネットでは諸説囁かれているみたいですが、いったい本当のところはどうなんでしょう?
アンナは何を囁いて、何故マドモアゼルは自殺したんでしょう?
誰かすっきりする解説をお願いします。