インセプションのレビュー・感想・評価
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一番好きな映画という問いにいつも思い出す作品
そんなに何度も見直してはいない。
長いし壮大だし、のめり込みすぎて疲れるから。笑
でも本当によくこの壮大な構想をまとめて映像にしてくれたな、と感嘆しか生まれない
現実から入り込む裏側世界という私の好きな設定、これを見るまではマルコヴィッチの穴を例に挙げていたがこれには叶わない。
さっぱり理解できなかったのに面白かったと思ったのは初めて
IMAXで鑑賞したけれど、予備知識はゼロ。最初から最後までストーリーがさっぱり理解できず。なぜ一人ずつだけ以前の夢の中に残っているの?そこでの役割は何?死んだら一つ前の夢に戻れるのだから助けずほっておけばいいんじゃないの?先の夢に進んだ他の人たちは何がしたいの?で、これは一体誰の夢?なんでコブの夢じゃないのにモルが登場してくるの?等。でも、とても面白い。ストーリーが全く理解できてないのに面白いという経験は初めて、というか今後もありそうにない。
ところで、渡辺謙ってハリウッドでもすごかったのね。エンドロールでもデカプリオの次にクレジットされているやん。あと、アリアドネ役のエレン・ペイジという女優さん、どこかで見たことが有る、どの映画だったのか、ずっと映画館からの帰り道に考えていたけどわからず。帰ってウィキペディアで出演映画を調べてみても見たことのない映画だけ。非常にもやもやしていたけど、突然判明。卓球の伊藤美誠選手と勘違いしてた。結局出演者で知っていたのは、デカプリオと渡辺謙だけでしたというオチ。
コマ(トーテム)は止まるのか?
ノーラン作品の中ではそこまで不可解では無いかなー
入れ子構造、メタ認知
INCEPTION
インセプション
潜在意識は、人間の無意識な行動選択・行動決定に深く関わっているという。
「潜在意識への介入と、それを操作する試み」といえば、映画もまた、人間の眠る意識を呼び覚まし、ガイドする。
映画作家は、自分が抱く「イメージ」を映像として固定する。
映像が、視聴者の「イメージ」を深く呼び起こすほど、映画と視聴者とのあいだに発生した共振・共鳴は大きい。
より"moving"な作品を製作することは、映画作家にとって1つの目標である。
映画作家が"moving"な作品の設計に取り組むように、本作の主人公は「個人を動かす夢」を体験させようとする。
"INCEPTION"は、「人間の行動に変革をもたらす夢」を見せる主人公の姿を通じ、観客の心を動かす取り組みだ。
この入れ子構造に気がつく時、私たちは「映画を観ている」自分自身を俯瞰する。(メタ認知)
そして、映画には登場しないはずの映像作家の姿が浮かび上がってくる。
どうせ夢なんだから派手にやれ
そうそう。M32とかまだまだ。カールグスタフM3とかでビルごと吹っ飛ばせば良いんじゃない?
劇場初で4DXで鑑賞。やっぱり思います、ノーラン作品は、絶対に劇場やないとダメだわw
だって、DVDでは鑑賞してましたが、途中までしか話を覚えてませんでしたもん。それくらい、印象に残って無かったと言うw
DVD鑑賞時に思ったのは「難解」「まどろっこしい」「説明不足でスッキリしない」「長い」などなどで、明らかにネガ優位。劇場で観たら、それらが全部吹っ飛びましたもん。ノーランワールド堪能ですもん、ハンス・ジマーにやられますもん。気付いたら、肩で息してたラスト30分。4DXの場内演出がギャグにしか感じられないくらいの破壊力には脱帽でした。
しかし4DX。4DXで良かったぁ!ってのが無いんですよね、これまで。IMAXとの比較は数作品ありますが、IMAXの方が断然良いですもん。字幕が読めないんでメガネを掛けてるんですが、あの霧と水滴攻撃が、かえって迷惑なだけで。最近では、水滴が飛んでくるタイミングが読めるようになったので、来るぞ!と思ったらメガネを外して身構える余裕が出て来ましたw
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9/2追記&⭐︎修正
IMAXの上映時間が都合良かったので、もう一回見とく事にして。と言うか、事故物件見るの止めて、こっちにしたw
やっぱりスゲー、クリストファー・ノーラン&ハンス・ジマーは最強だす。ラストの5階層帰還の畳み込んで来るドキドキ感。コブの告白は、どこまでが真実なのかと言うサスペンス感。TENETが本当に待ち遠しいです。
三階層同時進行バトルはスターウォーズ旧シリーズの得意技。階層は、大隊→小隊→ジェダイのサシの勝負。ノーランの三階層では、その階層で戦ってるのは1人だけ。あとは皆んな夢の中w 三階層目から、更に潜って潜って、冒頭のシーンに戻った時のドキドキ。
謎解きとアクションにかわい子ちゃんもついてます!な、右脳も左脳も本能も刺激してくれる徹底的サービス精神。金出して見る価値、あります。脱帽です。
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9/4 追記
ラストシーン。コブは習慣になっている「コマが永遠に回り続けることが無いことを確かめる」ために、テーブルでコマを回しますが、「コマが止まること」を確認しないまま、子供たちの元へ歩き去ります。そこが夢の中であっても、現実であっても、子供たちの顔が見れる場所こそが、自分の居るべき場所だから、止まろうが回り続けようが構わない。コマが徐々に回転数を落とし回転軸がぶれ始めたところで、画面はカットされハンスジマーの重厚感のある音楽が流れます。
コブはアリアドネに、インセプションの内容は「ここは現実ではない」だったと説明しましたが、そのインセプションはガンの様にモルの中で増殖して行き、また、癌が転移するかの如く、コブにも伝染して行った、おそらく。また、多少の嘘もついている、多分。「夢の世界で死ねば別の場所に行ける。それがどこかは判らない。どこへ行こうが、二人は一緒だ」(列車で自殺した際やモルが投身自殺をする際のセリフ)。
モルは自分自身でトーテムを封印する。コブはそれを見つけるも、同じように金庫の扉を閉じます。この世界にとどまり続ける事を拒否するなら、トーテムを持ち出してモルに付きつければ良い。それをしなかったのは、コブもまた、モルと一緒に夢の世界にとどまり続けることを選択したから。夢の中で年老いて死ねば虚無に帰する。もしかすると、虚無の世界に二人で落ちてしまったのかも知れない(アーサーが指摘している)。だから帰らなければならない(もしくは現実世界で目覚めたから帰れただけ)が、「夢の世界で死ねば別の場所に行ける。それがどこかは判らない。どこへ行こうが、二人は一緒だ」との思いに憑りつかれているモルを、現実世界で改心させることは出来ず。「止まるコマ」を見ても(ホテルの一室で見たはず)、思いを振り去ることができない。
「夢の世界で死ねば別の場所に行ける。それがどこかは判らない。」との思いが伝染しているコブ。だから、現実に戻った時、焦ってトーテムを取り出して確認をする(サイトーにも目撃される)。そのモルが、コマが止まることを確認せずに歩き去ったラストは、コブに伝染した、モルへのインセプションが、モルの死を見届け潜在意識から葬り去ることで、真の意味で「この世に戻って来た事」を示唆している。が、いずれにしても、そこがコブにとって「いるべき場所」であることは間違いなく。
結局、二日連続でIMAXしてしまいましたw
セリフを多少は聞き取れた結果、今日時点は上記の様な解釈になりました。
生きてるの?死んでるの?
映画館が近くなくずっと暑かったし久々の観賞二本目。4DX好きで「ダークナイト」が面白かったので観賞。始まって30分位で4DXなのに寝てしまいました。たぶん20分位。起きてからは寝ることなく作品の睡眠にお付き合い出来ました。最初、渡辺謙→日本語でおおっ!?とつかみはよかったのに(つまらな感はあり)アクションがつまらなループ。最後まで戦闘アクションシーンには「夢の中」だからか入り込めませんでした。今はどっち?ずっと夢の中でもわからなくなって特に橋からバスが落下の時間で無重力にはならないだろ!?(夢の中だから何でもあり?)その時間長すぎ!いつまで経っても歳をとらない漫画状態。生きてるの?死んでるの?いつ死んだの?最後までわかりませんでした。最後の感動シーンでさえ信じられなかった。まだ「夢の中」なのか?
さらにホラーのような怖さ(生死がよくわからない所とか)があって4DXで1人観賞だったし、最初の予約ではあと2人いるはずなのに~(>_<)まいりました。当初の目的もよくわからなかった。
そして、サンシャイン系4DX全てがそうかはわかりませんし、コロナ禍によるかもしれませんが雨のシーンや着水シーンでも水の演出少ないです。私としては、ですが映像自体はきれいで損したとは思わないけれど見なくてもよかった作品でした。
テネットに期待です。
...her world wasn't real. 夢の中へ
書いてみてフと気が付いたのですが、「深層心理」って言葉には「層」って漢字が入ってる!この漢字が説明しているように「心」って「層」になっているんですね。「夢」=「心」っと考えると「層」になってるのも納得できて勝手にスッキリしてます。でも「深層心理」って言葉はいつできたのでしょう?フロイトさんとか有名な学者さんが作った言葉なのでしょうか??もしフロイトさん以前から言葉があったとしたら、昔の漢字を作った人は「心」は「層」になっているって知ってたって事になりますね。不思議~。
そんなこんなで「層」に重なりあっている心の深い所まで「夢」から入って行くお話の「インセプション」をIMAX 再上映で観てきました。ややこしい話のはずなのに、一級エンターテイメントに仕上げてるクリストファー・ノーラン監督スゴいですよね。
で、スゴく気になったんですけど、モルの自殺の原因って「ここは現実ではない。死ねば夢から覚める。」ってコブがインセプションしたからですよね?それならばモルが死ぬ前に警察か弁護士だかに「コブに殺される」って手紙出したのは、あながち間違いではないのでは?モルの為とはいえ、コブのインセプションがモルを殺したようなもんですし。これって業務上過失致死だったりしないんですかね?結果コブが「警察に追われるようになったからアメリカに帰れない」っていうのは自業自得ではなかろうかと。確かに善意からでも愛するモルを殺してしまったって所が切ないポイントでもあるのですが・・・
そもそも、もう一度夢の中に入ってインセプションを取り除く事はできなかったのでしょうか?その辺って見落としてただけで説明あったのかなぁ。一回インセプションしたら取り除けないとか?うーん、ちょっとモヤモヤします😣
と、よくわかっていないながらも、観賞後は何かスゴい物を観た気分になって満足している自分がいます。ノーラン組と呼ばれる俳優達のアンサンブルも素晴らしいですし、最後の皆がドンドン目が覚めていくシーンとかなんか好き。多分メッチャ理詰めな作品なので色々考えるのも楽しめますし、アクションもあるので考えなくても楽しめる、クリストファー・ノーラン監督のレベルの高さが味わえる作品でした。
他人の夢に侵入してみたい。
一瞬たりとも目を離せない映画!!
ストーリーを深く理解するには、映像や物語の設定を含め最初から最後まで細かな情報が全ての伏線に繋がる可能性のあるので、始めから終わりまで注意深く見る事が求められる作品だと思います。
また、細かい設定をしていると思えば、あえてその設定をぼやかしている部分などもあり、そのような点もこの作品を観た多くの人を引き込む要素となっているのではないでしょうか。
更にこれらの要素のみに留まらず、自身の想像で補わないとストーリーが繋がらないような部分もあるので、映画を見終わった頃には頭がショートするような感覚を味わえるのではないかと思いまず。
あくまで個人的な見解ですが、バタフライエフェクトみたいな作品が好きな方には非常に面白い作品になるのではないかと思います。
とても良い映画
2020年、IMAX劇場にてリバイバル上映を鑑賞。
初公開から10年も経つんですねぇ…確か、この作品は、友達と一緒に観に行ったのを覚えています。そして、登場人物たちと共に夢に誘われ、よく眠れたこともよく覚えています(笑)
作品は、斬新な近未来SFサスペンス+アクションムービーでした…と、簡単に言うには、かなり凝った設定で、映画の途中で色んな???が起こって来て、もしそんな事に囚われようものなら、物語にどんどん置いていかれるというフラストレーションが…。
結局のところ、"渡辺謙"社長の目論見は外れ、ライバル会社を潰せなかった?…という事なんだろうとは思うんですが、…違う?笑(違うかぁ笑)
(息子の次期社長は、実は父に愛されていた?あるいは、愛してほしかったから、その潜在意識として、思い出の風車が金庫の中にあって欲しかった、という願望だったんでしょうか?そういう意識が植え付けられる事で、息子が自分の会社を将来的に潰すことになるのか?"自分なりのやり方で経営すれば良い"という事が、結局会社を潰すことになる潜在意識となるのか?…ん〜、よく分からんオチやった…笑)
しかし、メインとなるストーリーは…ディカプリオたちが何重にもなった夢の中で、予想外な事が起こり、潜在意識が翻弄され、今生きている世界がリアルなのか?夢なのか?という物語でした。
ラスト、ディカプリオは、いまだ夢の中か現実か?というエンディングでしたが、映画にはよくある"ちょっと濁した様な"終わり方でした。
観ている側は、そんな映画的なエンディングよりも、この作品全体を覆う、自分が観ている視点の不安定さというかアンバランスな心持ちにずっと不安な気分にさせられ、現実社会の真理とか信念に対して、なんとも心許ない気持ちにさせられて、映画のエンディングを迎えます。
未来都市もアベンジャーズも出て来ませんが、これぞSFという、最後まで目の離せない、見応えのある作品でした。
ノーランが描いた壮大な騙し絵
深層心理介入という魅力的テーマ。
数年ぶり2回目の鑑賞。
とはいえ前回観た時の記憶がほぼなくなってたので(すごい作品で夢の話だったことくらいしか覚えてなかった)ほぼ初見状態。
すさまじい情報量にまだSF耐性もなかった数年前の私は処理仕切れなかったんだろうな…。
改めて観るとやはりすさまじい情報量。かなり練られて考え抜かれた物語だということがわかる。
個人的に印象に残った点を3つ。
まず、夢の世界の世界観が素晴らしい。
アリアドネが最初にコブに勧誘されて作った360°接着世界とか合わせ鏡のシーンも印象的だったし、インセプションした人物がその世界に自覚的になった瞬間、潜在意識の人々に一斉に視線を向けられる様子もとても印象的だった。
あと、深層意識の階層という概念。これはこの作品の複雑さの一つになってるんだけど、ここが作品の広がりを持たせているし、色んな場面が出てきて楽しい。
コブたちの当初は第一階層、第二階層、第三階層までの予定が、第四階層、第五階層(コブが最後にサイトーにインセプションしたのは第五階層?)まで行ってしまって最終的に私は混乱していた…。
時間軸が絡むと物語は複雑になるけど、深層意識(夢)
もかなり複雑になるなあと実感(今敏監督の「パプリカ」とか三宅乱丈さんの「pet」とか思い出した)。
夢と現実の境目がわからなくなる体験はかなりスリリングだし、深層心理っていうのはかなりデリケートな部分だから介入されれば存在が揺るがされる危機感もあるよね。
あとその深層意識に何かを「植え付ける」行為の恐ろしさ。今回インセプションによる介入の対象となったロバートは、「自分で選んだ」つもりだけど、実際には深層意識に介入され、「父とは違うやり方をする」という選択をサイトーの思惑のままに選ばされようとしている。
たぶん現実の広告とかも広義では同じことをしていると思うけど、深層意識ってアイデンティティとか人間の思考にバイアスをかけるのにうってつけなんだろうなあと。
コブがモルと一緒にいるために深層意識に植え付けた「種」が意図せぬ形で彼から妻を奪うことになった結末も切なかった。
ちなみに、ラストシーン(コブのトーテムであるコマが回って、回転が乱れたところで暗転)は解釈が分かれるらしいし、私も正直結論は出せなかったけど、コマがあの後止まるといいなあと思う。
あと最後、エンドロールの最後で劇中キックに使われた音楽が流れるの「やられたー」てなるよね。私はなった。
3層構造の夢と現実
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