インセプションのレビュー・感想・評価
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複雑で独特な設定と高質な映像
総合:80点
ストーリー:75
キャスト:80
演出:85
ビジュアル:85
音楽:70
まずは冒頭に登場するかつての安土城かというような豪華絢爛な日本の城の内装に驚かされた。CGでどんな映像でも作れる時代になったとはいえ、どんな映像を作りそれをどう撮影するかは製作者の感覚と想像力と技術力に大きく依存する。この映画ではそれがかなり良く出来ていて、実写とCGとのバランスとカメラワークが絶妙であった。どこまでがセットなのかわからないが、部屋の作りから家具まで細かなところまで作り上げられていた。無重力の場面はセットそのものを回転されて撮影したらしいが、本当に無重力のようだった。
それから夢の中に現実を作り上げるという複雑な設定が興味をかきたてた。独特な世界観であるので理解するのが簡単ではないのだが、それでも「マトリックス」「攻殻機動隊」を見たことがある人には大まかな部分は理解できたのではないだろうか。人間の精神世界は宇宙と同じくらい未知の世界だとも言われているので、それを探索していくのは面白い。
迷った時のディカプリオ
シャッフル、リバース、タイムラグ
初めて劇場で観たノーランフィルム。
衝撃だった。
クリストファー・ノーランの緻密な脚本と計算されつくした映像に控えめな演出、ハンス・ジマーの重厚な音楽、豪華俳優陣の名演。全てが完璧に絡みあっていた。
ストーリーは確かに難解だが、メメント、フォロウィングに比べればわかりやすい。
終わりに限りなく近いシーンを冒頭に持ってくるノーラン特有の編集から前情報なしで始まる「抜き取り」
でまずこれがただの娯楽作品じゃないことがわかる、始まってわすが5分で主要キャラの半分が登場し、意味不明な会話を交わし、少し奇妙な世界で銃撃戦が始まるのだ。ほとんどの観客はここで置いてきぼりをくらう。
エレン・ペイジの登場によってやや話の流れは優しくなるが、インセプションの説明などで気が抜けない。
「植え付け」が始まっても話についていけてなかったら、続きを観たところで、意味がない。
フォロウィングでは時系列シャッフル、メメントでは逆再生を駆使してきた、ノーランがこの作品では時間差を使ってきた。
第一層と第二層の時間差を使って繰り広げられるアクションは斬新としか言いようがない。
複雑なストーリーが好きなディカプリオ?
どじだけど格好いい(・∀・)
一言で言うなら、これはノーラン監督常連キャストのオールスター勢ぞろい映画( ・∀・)アヒャ
ディカプリオを除いて、渡辺謙、トム・ハーディ、ジョセフ・ゴードン・レヴィット、マリオン・コティヤール、キリアン・マーフィー、そしてマイケル・ケインと・・・
過去そしてこれ以後のノーラン映画の主要キャストを演じる役者が勢ぞろいアヒャヘ(゚∀゚*)人(*゚∀゚)ノアヒャ
後に『スーパー!』でボルティーを演じるエレン・ペイジの役どころなんて非常に(・∀・)イイ!!
トム・ハーディの顔つきと落ち着き払った仕草はさすがとしか言いようがない( ・∀・)アヒャ
主役のコブを演じたディカプリオも、妻を死なせてしまったという罪悪感にさいなまれていつも夢の中に行っては妻の面影を追い求めるという難しい役どころを演じきっててさすが!!!(゚д゚)イーヨイイヨー
宇多丸さんはシネマハスラーでこの映画を「夢泥棒野郎Bチーム」と評してたけど、まさにその通りとしか言いようがない(=´∀`ノノ゙☆パチパチパチ
みんな気取ってシリアスに振舞っているが、実際は夢に入ってからは第一階層で車を攻撃されながらやっとの思いで運転してるし
第二階層では斉藤が撃たれて瀕死の重傷を負ってるし
さらに第三階層ではあと一息のところで簡単にかわされてるし
・・・みんな綿密な計画を立てた割にどじ過ぎですよアヒャヘ(゚∀゚*)人(*゚∀゚)ノアヒャ
そして虚無の世界リンボーで砂浜で亡き妻と会ってなんだかぶつくさぶつくさやってるし(;^ω^)
確かにAチームじゃなくBチームだわな(・∀・)
ただ銃撃戦とかカーチェイスのシーンなんて、関係者以外誰も外野キャラがいない中で孤独にやってるあたりが夢の世界であるということが際立ってていいと思う。
この映画の設定もかなり上手いな~(・∀・)ウン!!
夢から記憶を盗み出して、実経済戦争に勝利しようという持って回った方法なんてなかなか考え付かないんじゃないかと。
そして敵役と言うか、夢を盗まれるロバートにも、インセプションされた後の救いもちゃんと残してるところも好感持てますよ(@^▽^@)
そしてラスト。
コブが自分の息子と娘に会いに行くシーンで、自分がいる世界が夢か現実かを判断する道具であるトーテムの駒を回すが、それが回っていて止まるか止まらないかというところでばしっと切るのも、多少意地悪な感じもあって感慨深い終わらせ方だな~と感心します(∩´∀`)∩
これまだ続くんじゃないか?
とにかく大の大人が大真面目にシリアスに任務を遂行しながらも、どじ過ぎてぐだぐだになりながらも必死にやってるシーンは笑えながらも好感持てますΣd(゚∀゚d)イカス!
屋敷や町並みがグイ~~~ンって歪むシーンは必見だし、見てる観客も頭がくらくらしてくる(´・ω・)y-~
ただ1つ気になるのが、渡辺謙の老けメイクがちょっと漫画チックと言うかコントみたいになってるのが少し残念かなと。
とにかくフィリップ・K・ディックの世界観みたいなくらくら感と軽いドラッギー感が味わえ、さらにアクションも楽しめるし、お勧めの一本です゚*。゚(O゚・∀・)ワクワクテカテカ゚。*゚
スッキリした
最初は難しくて、全然分かんないかなぁと思ったんだけど見ていく内にすごく引き込まれた。最終的にはどちらとも、とれる終わりかただったけど僕はハッピーエンドの方にとった。
壮大な夢オチ作品
昨日の地上波初放送で3回目の観賞。
これは壮大な夢オチ作品だ。
コブは一流の産業スパイでもなんでもない、
妻に死なれて子どもに会えなかった、ただの哀れな男に過ぎない。
ラストシーンのコマに惑わされるが、
コマはモルのトーテムであって、コブのものではない。
指輪がコブのトーテムだという説もあるが、
この作品において「どこまでが現実で、どこからが夢か」という議論はあまり意味がない。
実は、「夢のスペシャリスト」という設定がコブの夢だったのである。
真相は「妻と心中して自分だけ助かった男が、罪悪感から現実逃避し夢の中でスパイごっこをしていた」、これである。
目が覚めて、己の罪を認めて、「(現実に)おかえりなさい」と迎えられ、我が子に会えた。
この後、刑務所に入れられようが病院に入れられようが、ハッピーエンドである。
まんまとミスリードされたわけで、
『シックス・センス』や『ユージュアル・サスペクツ』と同質の作品だ。
より巧妙な『シャッター アイランド』だと言ってもいい。
こちらは、騙されたことに気づかないまま映画館を出る観客が大半なのだから。
構想10年だそうだが、『シックス・センス』が公開されたのが11年前である。
クリストファー・ノーラン監督は、この作品で
「映画を作ることって、夢をみるのと似たようなもんだ」
というメディア論まで提示しているのだ。
映画で思考を酷使したくないです
設定が夢の中…しかも夢の中で更に夢に入っていくという多重構造。
映画を難しくしすぎ、または弄りすぎる。
ややこしいがゆえに映画に入り込めないし、楽しめない。
脚本や人物設定も緻密過ぎて弄りすぎたのか、それともイマイチ曖昧だったのか。
いずれにしても、わたくし的になりますが完成度はよろしくないです。
映画は、まずは観る者を引き込むことが一番大事だと思います…が結局入り込めないまま脱落してしまう人もいるのではないでしょうか。敢えて難解に仕立て奇をてらう作戦なのかなと思ったり。(言葉が悪くて申し訳ない!)
「この面白さが理解できないの?ストーリーについていく理解力がないだけじゃないの?」 と言われる方もいるかもしれません。
しかし、やはり自分の好みではないし、まだこの手の映画のルーツ的な「マトリックス 」の方が楽しめました。
映画を観ながら思考を酷使したくありません。
ちなみにダークナイトは好きですが。
マトリックスのぱくり
面白い
矛盾点の楽しみ
『3階層の夢を行ったり来たりする複雑な映画。』
私はこの映画を観る前に、そう聞いていましたが想像
していたよりも内容は難しくなく、ただ単純にスリル
ある作品として楽しめました。
とは言っても、このインセプションを観終わった感覚は
不思議なもので『時間軸移動、時間、空間』の矛盾点が
まさに夢の設定だからこそ可能な演出だと思います。
これは他の映画で感じたことない感覚です。
ストーリーの話を少しすると、序盤にディカプリオの過去が
チラホラ出てきますが、正直言うと夢の操作や侵入などの
システム説明を主とするべきで、この過去はストーリー上の
後付けか?伏線に必要なのか?と不満を感じていましたが
そんなことはなかったです。終盤に必要な核でしたね。
また、インセプションを観た数日後に私自身も睡眠時に
夢を見たのですが、この時にもあらためて作品の凄さを
感じました。
というのも、現実時間と夢時間の体感する感覚が映画と
似ているんですよ!
その点、根拠ある作品かなと…
最後になりますが、劇中のカギを握る『コマの原理』を
最低限理解していれば楽しめるのではないでしょうか?
夢の表現は素晴らしいです。一見の価値あり!
むつかしい!でも、おもろい!
夢の中の夢・・・の中の夢。
夢の中では、自分の深層心理が作用し世界を作る。
それに進入するとは・・・よく考えたものですね。
でも、恐ろしい!
ところで、最後のシーン、駒はどうなったのでしょうね?
アイディアがおもしろい
ストーリーに深みはないが、アイディアは非常におもしろい。夢の中の夢の中のそのまた夢・・・一見複雑だがどのシーンがどの層の夢かは区別しやすい表現になってはいるので、観ていてそう混乱はしない。印象的だったのは、主人公夫婦が何十年も夢の中で過ごした街の風景。大都会ではあるが、コンクリートとアスファルトだけの無機質な世界・・・砂浜に密集して建っているビル群が荒廃し、崩壊していく風景は、強く印象に残った。こんな世界にとどまることを願った主人公の妻の精神世界の荒涼さにゾッとした。さて、最後にようやく子供たちと再会した主人公が回したコマが少し揺らいで倒れるのかな?と思わせるところで映像は切れるが、どうだったのか・・・倒れれば現実、回り続ければ夢の中だが、もはや現実にいることと、夢の中にいることのどちらが幸福かわからないから、いずれでもよいのかも。映像はたいへん凝っている。渡辺謙、ディカプリオいずれも好演だ。
映像のワンダーランド
CMでさんざん流れていた街がめくれあがる映像、一体どんな映画なのか楽しみに拝見…
初めて「マトリックス」を観た時と同じように、ただただその映像のおもしろさに興奮でした。ストーリーは他人の夢の中に入り込み、そこにある意識を植え付けるため、ディカプリオ扮する主人公とその仲間が奮闘する…というこれまた「マトリックス」と少し似たような設定。ストーリーはあまり深く突っ込まず、映像のおもしろさに酔いしれればすごく楽しい映画だと思う。
街がめくれあがる、街が粉々になる、回転し、無重力になる世界…イメージするのは簡単だけど、実際にそれがリアルに映像になっているのだからすごい。映像の強さ、おもしろさを存分に楽しめた。
そしてラストは少しゾクッとする終わり方。全編を通して流れる音楽も素晴らしく、ドキドキ、ゾクゾクするその音楽とともにエンドロールをぼーぜんと眺めてしまいました。
渡辺謙ですよ。
結構前に観た映画だから記憶が曖昧だが、
面白い映画だったと思う。
マトリックスのように仮想世界での話しで、
ストーリ、映像に引き込まれていく。
渡辺謙もハリウッドスターですよ。
結末が自分の好きなように解釈できるような終わり方だった。
この映画もアニメ「パプリカ」のパクリ疑惑があるので、
パプリカを見てみたい。
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