キング・オブ・コメディ(1983)のレビュー・感想・評価
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Artsy Comedy: Sticks out on Scorsese's Resume
Having watched The King of Comedy for the first time, I was surprised to see how much Philip's Joker borrowed from the film, to the point of remake status. De Niro's character is quite similar to the Taxi Driver in his maniacal disconnect. Falling in the category of Scorsese's playful films, the plot and character are handsomely constructed so that the climax is sincere and less so over the top.
妄想と現実‼️
コメディアン志望の無名の男パプキンは憧れのスター、ジュリー・ラングフォードに近づくことに成功するが、自分の熱意が通じないと理解すると、一転ジュリーを誘拐、身代金代わりに一夜限りのテレビ出演を持ちかける・・・‼️とにかくデ・ニーロ演じるパプキンはとんでもない男‼️野心はあるが、努力はしない、人の気持ちは考えない、現実も見ないし、諦めることもせず、執念深いし、自分のことしか考えない‼️こうなりたい、絶対こうなるという願望と妄想がパプキンの現実‼️しかもタチが悪いことにパプキンはコメディアン志望‼️自分の家はつまらないのに、自分は面白いと思い込み、ハイテンションになってる‼️ひょっとしたら、最近こういう芸人は多いのかも‼️これはこんなとんでもない男につきまとわれたジュリーの恐怖心理を味わい、そしてそんなパプキンのとんでもないキャラクターを楽しむ映画‼️パプキンの個性とジュリーの個性、もしくはパプキンのキャラクターと社会のぶつかりを描くことで、ブラックコメディとしてもヒジョーに面白いと思います‼️パプキンのラストカットは果たして妄想か、現実か⁉️
オチがいくら素晴らしくとも
シュールさ故の難解なキャラ設定がなかなか芯を食った展開にしてくれないため、終盤に来てもなお眠気と戦い続けねばならなず、ところどころ意識の飛びを感じながらも何とか秀逸なオチにたどり着くと言う、数奇な経験をさせてもらった。と言うか気がついたらエンドロールで10分くらい戻して見直した。
やはりこの頃のスコセッシの世界観とは肌が合わない。
異常者の共通点
序盤では主人公ルパート・パプキンの妄想と現実の境目が明確だったのが、徐々にそれが不明確になっていく。ラストシーンにいたってはその境目が完全に分からなくなるストーリーの構成が秀逸な映画。ジェリーの別荘にリタと来たシーンにおいて、ジェリーがリタと一切会話しない様子からすると、リタと来たというのもパプキンの妄想だったのだろうと思われる。妄想か現実か境目が不明確なまま、観客にその判断を委ねる構成が面白い。
このような異常者には次のような共通点がある。まず、恵まれない生育環境で育ち親の愛情を知らない、そして親しい家族や友人がおらず孤独、さらに独り善がりで自分の考えを他者に押し付け、受け入れられないと逆恨みする。今作と同じマーティン・スコセッシ監督の『タクシードライバー』のトラヴィスもその点が共通している。パプキンやジェリー誘拐の共犯者、マーシャがこのような人間になってしまった背景が、彼らの作中における言動から見えてくる。
パプキンはコメディアンとして売れたがる割に、あまり努力をしている様子がみられない。それは、周囲からの評価と自己評価の高さが異常に乖離しているがゆえに、名の知れたコメディアンになるために十分な努力を行い、高い実力を身につけていると自身では思い込んでいるからだ。彼の自己評価が異常に高いのは、自分がどんな人間なのか全く理解していないことに起因している。ここにも彼の病的な性質の一部が表れていると感じた。
本当にまるっきり
ジョーカーだった。傑作ジョーカーは、この映画の焼き直しをジョーカーというキャラクター使って作った映画だったんだ。どこまでが主人公の妄想で、どこまでが現実なのか、ところどころ分からなくしてる点まで同じだった。こちらはある意味、ハッピーエンド。観ている観客が作り出し、テレビの世界で有名になるということは、こんなにくだらないことでもあるんだよ、というスコセッシュの皮肉が効いていた。
「ジョーカー」に影響を与えた映画
鑑賞後に「ジョーカー」に影響を与えた映画だと知り、なるほど、と納得。
最初はただの追っかけファンかと思いきや、その妄想っぶりや常軌を逸した行動が徐々に狂気の様相を呈してくる。デニーロ扮するパプキンの甘いマスクと穏やかな口調、それとは対照的な狂気じみた行動、、、、このギャップがよけいに恐怖を感じさせる。
デニーロといえばマフィアとか、そういう役のイメージがどうしても強いけど、この映画を観て彼の演技の幅広さに感服した。こういうコメディアンいるよね、と思わせる見事な演技。とくに最後の方のスタンダップコメディは圧巻だった。
注意 大前提を知っておかないと混乱します
誇大妄想者というより、精神分裂患者が主人公ですが、そのことを説明しないで進んでゆくので、予備知識ゼロで見始めるとサッパリわからないか、気づいたときにはだいぶお話が進んでいる、ということになりますのでご注意。
そこさえ押さえておけば、かなりサスペンスフルに話が展開するのでDVDで観ても結構一気見です。もちろんデニーロ選手の神業演技もてんこ盛りです。
『ジョーカー』に影響を与えた
『ジョーカー』を観たあとに、この映画を知り1回観ましたが、また観たくて再観賞。
『タクシードライバー』と共に、
『ジョーカー』に影響を与えたとして有名ですが、
コッチの方が強いです。
この映画に、不良性を与え、ハードボイルドにすると、近くなる。
『ジョーカー』を求めすぎた初見より面白かった♪
隠れた傑作だと思う。
80点
いなさそうでいそうでいなさそうな究極勘違い男。
いそうなイタいファン、勝手にいい風に捉えて
勘違いして友達と思ったり、約束したなど間違って解釈したりはあるあるでリアル。
自分の中の妄想のはずが「本人と話した」事となってる所とかまさに狂気の沙汰
逆上とかあり得そうだからあそこまで大人気スターなら
熱狂的なファンは怖いからセキュリティしっかり!
とか思ったりしたけど、神対応だったりして
一流スター感もよかった。スタッフも一流感あって良かった。
とにかく何故あのヤバファン男女2人が
あんな人になってしまったのかと言う点で
後半で納得。泣けるほどに。やはり幼少期問題。
そして周りも誰が書いた台本?と疑うぐらい
本当に才能があった点…考えさせられる。
ウケてたから出所してからの人気うなぎのぼりなのは
妄想じゃない。気がしている。
皆がこの主人公を見て、引いて、なりたくはない
と思っている中「自信をもて」「嫌われる勇気」と
成功者は言う。考えさせられる…
犯罪じみている行動がどうしても気になったり、どこまでがパプキンの妄...
犯罪じみている行動がどうしても気になったり、どこまでがパプキンの妄想なのか見ている側にゆだねている感じなのかなと思ってみていたけど、
最後リタにコメディ披露しているところで一気に感情持っていかれた
もうちょい感情を落ち着いて見れるようになりたい
40年前のジョーカー
ジョーカーの下地になってると知って見てみましたが。予想以上にジョーカーでした。
オマージュとかリスペクトを超えて、
キングオブコメディを2020年に取り直したと言っても
過言ではないくらいで驚きました。
ジョーカーでデニーロを殺す事の意味も知ることが出来て、ジョーカー見る前に見とけば良かったと
後悔しました。
デニーロの妄想なのか、真実なのかと言うミスリードの
取り方もジョーカーとよく似てたし、
ラストも皮肉が効いてて良かった。
昨今の有名になりたきゃまずは炎上という手法も
40年前に確立されてたというわけか…
時代は巡る、あるいは人間は成長していないと言う
事でしょうか?
狂ってる
ロバート・デ・ニーロが出ていたので気になって見てみた。
パプキンはジュリーが期待を持たせるような言い方をしたら、妄想で勝手に話進めて別荘まで来ちゃうし、キッパリ断るような言い方をしたら、誘拐するしでこうゆう人とはどうやって関わればいいんだ。目をつけられたジュリーが気の毒。
美しい狂気。
美しい狂気。ロバートデニーロの怪演も光り、最高に面白かった。
序盤から亡くなった母親の邪魔を怒鳴りつけるなど、既に壊れた人間性だった。声は聞こえるのに1度も出てこない母に疑問を抱いていたが、TV出演時に判明。あれすらパプキンの妄想。そのパプキンの妄想が徐々に過激化して、言動もエスカレートしていく様はホラー映画顔負けの恐ろしさ。事務所への乱入と別荘への侵入からジェリー誘拐へと繋げることで異常性のレベルアップが感じられた。ただ本人は純粋にスターになりたい一心で行動しているだけなので何とも憎みきれない。
ラストはハッピーエンドだが、現代でも笑いが取れてあそこまで振り切ってイカれたコメディアンが居れば、支持する人は確実に多いと思うのである意味でリアルなのかもしれない。長続きするかも分からないし恐らく、賛否両論にはなるけど。
映画の表面はコミカルに映ってるが、実際は狂気に満ちている。その表裏が鑑賞後の充足感にも繋がっているのかもしれない。
本作、京アニ事件、ジョーカーこれらは深い暗黒の中で通底していたのだ
希有な傑作
いくら激賞しても足りない
成功するには下積みから長い長い階段を苦労して一段づつ登っていく
そんなこと分かってるさ
でもそれじゃ凄い時間がかかる
それでもコツコツ真面目にやっていたらお客さんが評価してくれるはず
本当か?
そうは言ってもその最初の階段の一段目すら登れないんだ
いつまでも若いわけじゃない
コメデイアンだけの話?
学問の世界だって同じ
商売だって同じ
だから誰だって近道したい
誰かに自分の才能を認めてもらって引き上げてもらうんだ
業界の大物が、マスコミが突然自分の存在に気がつく、いきなりスポットライトが当たり自分はすぐさま業界のスターだ
こんなことを考えるのは誰にだってあることだろう
だからパンプキンは私達だ
浅ましい売り込みのシーンに冷や汗がでる人もいるのではないか?
マーシャだって片思いがこじれ切ってストーカーになってしまう事例は現代では女も男も珍しくない
どちらも映画だからエキセントリックな所までいってしまう
ラストシーン
パンプキンは出所して一躍スター?
ハッピーエンド?
そんなわけ在るはずも無い
いくら司会が盛り上げようと声を張り上げて彼を紹介しても観客は冷めきっている
歓声と拍手はサクラだけだ
アウェイの空気は彼を押しつぶそうとしている
それを跳ね返す芸の力が自分には無いことをパンプキンは自覚している
目が泳いでいるではないか
100日で死ぬ○○
突然これを思い出した
21世紀のいまはYouTuberが掃いて捨てるほどいる
ブログでもSNSでもいくらでも個人が発表できる
インスタやワードがバズれば一夜にしてスターになることは珍しくもない
パンプキンの時代からすれば夢のようだ
しかし、もう才能があるのに認めて貰える機会がないなんて甘えたことはもう言えないのだ
そう、なにかもっと追い詰められたようには感じないだろうか?
才能が実は本当に無い
努力する根気がそもそも無い、続かない
強運なんかあるわけもない
だけど成功したい
そんなチンケな私達普通の人間には世の中の生き辛さが一層ハッキリしてしまう
それが21世紀なのかも知れない
バズった所で、所詮本当の実力が無ければあっという間に消え去ってしまう
それどころか反感すら買ってしまうのだ
100日で死ぬ○○のように
パンプキンと同じように
ならどうすればよいのだ
才能のない奴はどう足掻いても駄目なのか
もしそれを認められないような人間がいたなら
その孤独、絶望はパンプキンの時代より何倍もより深く暗いのではないのか?
京都アニメーションの放火殺人事件はそれでは無かったのか?
映画ジョーカーは本作のオマージュではない
本当はリメイクだ
パンプキンは21世紀にはジョーカーとなって社会を扇動する時代になったのだ
京アニの事件は2019年7月18日
映画ジョーカーは同年10月4日
本作、京アニ事件、ジョーカー
これらは深い暗黒の中で通底していたのだ
あと1ヵ月で京都アニ事件の三回忌
改めてご冥福をお祈りしたい
妄想と歪んだ愛
ジェリー・ラングフォードの別荘にルパート・パプキンが彼女?と勝手に訪れたシーンは、
冷めた空気の中で全く動じず、帰ろうとしない痛い人を通り越して、
病的な人物を演じ、ハラハラしてしまったのは、俳優陣の演技が上手い証でしょうか。
ストーカー女の表情がイカレいて怖い・・
エンディングが現実か妄想かの論争があるみたいですが、個人には現実だと思えました。
突き抜けたら、成功?
テレビコメディアンに憧れ、付きまとい、誘拐し、テレビに出演。これがニュースとなり、全米で一躍有名に。服役中に執筆した本が大ヒット。パプキンは計画していたのだろうか。ある意味、自分の才能を信じ、一夜の出演に賭けた信念が凄い。人の話を全く聞かず、都合よく取り、自己陶酔型の奴、いるいる、こういうやべー奴、ストーカーになりそうな、という男をデニーロが本当に上手く演じている。前半が長くだらだらと感じ、むしろ出所後の方を見たかった。
(^^)
どうも、僕です。いやあ、笑いましたね。映画を見て笑ったのは 初めてかもしれません。デニーロ スコセッシコンビの映画は 好きで だいたい見てますが、この作品は見てなかったので 見たわけです。序盤のシーンで、デニーロ演じるパプキンが 立場を逆転して、上からジェリーに意見するシーンは、イキナリ笑いましたね。パプキンの妄想なんですね。デニーロの表情がいいんですよ。そして お母さんに怒られる。 このお母さんは、声だけで、一度も姿を現さないんですが、ここは、妄想なのか、よくわからなかったです。パプキンが 録音するシーンでも 再び、お母さんに怒られる。一度出てきて欲しかったですね。めっちゃ笑えます。音楽もいいです。ちなみに ロバート デニーロは、トム クルーズと並んで、一番好きな 俳優です。ではまた!!
キングオブブラックコメディ
主人公の夢は妄想となり、狂気となり、そして現実になる
主人公は前半可愛げがあり、感情移入しかけるが、中盤は痛々しく、後半は恐怖すら感じさせる狂気的なキャラクターだ。
ラストの漫談シーンは映画史に残るブラックジョークを実現させている。
結末の展開も適度に落ちていて、最後には清々しさを感じた。
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