裏窓のレビュー・感想・評価
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覗き見〜巧みな心理描写
足を骨折し車椅子生活を送るカメラマンのジェフリーズをジェームズ・スチュワートが、総てが完璧な美貌の恋人リザをグレース・ケリーが演じる。
向かいのアパートの住民を、ミス・ロンリーハート、ミス・グラマー等名付け、時に望遠カメラで覗きつつ、看護師ステラ(セルマ・リッター)と交わすウィットの効いた会話に、観ているこちら側も覗き見をしている感覚に👀 お向かいのアパートにミス・グラマーが住んでいたなら、私もつい見てしまいますが(笑)
美しいグレース・ケリーが恋人をkiss攻めにするシーンが色っぽく美しい✨お相手のジェームズ・スチュワート、幸せ者ですね。まさに役得でしょうか。
溌剌としたグレース・ケリーの魅力に溢れた作品。
-パンに”良識”を塗るわね
NHK-BSを録画にて鑑賞 (字幕版)
グレース・ケリーの美貌にはかなわない
この映画には3つの面白さがある。
一つは、もちろんヒッチコック独特のサスペンスの醍醐味だ。最後の最後まで、彼が犯人なのか、実は殺人などなくて、主人公の勘違いだったのかわからない展開も面白い。
結局、あの男がつかまってアパートが日常に戻ったような様子を映していく。子犬を殺された女がまた犬を飼っている。もしかしたら同じ犬?カメラがアパートの住民達を映したあと、主人公とグレースケリーを映す。もしかしたら、これは彼の夢だったのか?そして、カメラが彼の足元を映す。ギブスは左足だけだったはずだが、両足になっている。それで、窓から落とされて右足も骨折したことがわかる。つまり夢ではなかったのである。
二つめは、裏窓から見る向かいのアパートに住む人間の生活模様。窓から垣間見る映像だけでその人たちの人生模様がわかってしまう演出はさすがだ。特に気に入っているのが、ベランダに布団をひいて寝る夫婦だ。エアコンのない暑いアパートの中よりこの方法で寝るのは良い考えだったかもしれない。雨が降ってきたら慌てて中に引っ込む姿は滑稽だったが。
このアパートは、実際にはセットらしいが、この時代のニューヨークにはこんな所もあったのだろう。ただ、あんなに窓をあけっぴろげにはしてなかったと思うが。
アパートの住民を遠撮する撮影方法、1980年代以降のミュージックビデオで結構使われる手法で、多分この映画を参考にしたんじゃないかなと思う。
最初のシーンのアパートの住民たちが、最後のシーンでは、人間関係や生活が変化しているところを見るのも面白い。
三つめは(実はこれがいちばん重要)、主演女優がグレース・ケリーだったこと。主人公とグレース・ケリーとの会話及びグレース・ケリーの美貌を見る面白さである。グレース・ケリーではなくて、他の女優だったらこの映画の面白さは半減していたと言っても過言ではない。少なくとも私にとっては。
これぞヒッチコック
ヒッチコック監督、最高傑作。足を骨折したカメラマンが暇潰しにご近所さんを覗き見る設定が面白い。そしてなんといってもグレイス・ケリーの美しさよ…。立ち振舞いが凛としていて色気を感じる。設定に対しストーリーが平凡なのと、導入部が長いのがやや残念
興奮!
今まで観たヒッチコック作品の中で一番心踊った!ワンシチュエーション、主人公はその場から動けなくて部屋の外で起きていることは遠方から定点で見せるだけ、という制限の多さが演劇的だったのだと思う。すごくハラハラしたし、本筋に関係ない住民たちにもいろいろ想いを馳せたし、良作!
ベストオブベスト級の名画
言うまでもなくベストオブベスト級の名画。 21世紀に観てもキラキラ輝いているスペシャルな映画。 劇中、舞台転換が無い(ラストを除く)。主人公は自室に座りっぱなしで、窓から見える隣人たちの様子と、部屋を訪れる数名の登場人物との会話のみで物語が進行していく。 脚本の巧みさか、グレース・ケリーの美しさか、最小限の舞台装置に詰め込まれたエッセンスが不思議な力をみなぎらせ、最後まで引き込まれてしまう。人の表情と会話だけでこれだけ緊迫し、安堵させ、物語をうねらせる力はただ事ではない。ヒッチコック恐るべし。これほど濃密な映画も珍しい。 とにかくグレース・ケリーの麗しさは必見。
ハラハラ、ドキドキ、ちょいクスリ。
一言「なぜ見てなかったの、私!」。 ちらっと見た気でいたんです。 『動けない主人公が、相向かいの部屋の窓を覗いていたら、殺人事件を目撃』。 少し合ってるけど、だいぶん違ってたという・・・。 ◎よかった点◎ ・主人公は骨折してギプス姿=動けない。 場面も覗いている向かいの部屋たちと、自室のみ。 1セットとシンプルなので、内容にのめり込みやすい。 ・最初は眺めていただけが、段々双眼鏡→望遠レンズ。 「やめとけよ」と思いつつも、気になるんだよねえ。 途中から恋人・通いの看護師おばちゃんも加わるのが、これ人間の性なり。 ・「近所ってなんなの?!」と泣き叫ぶ向かいの婦人。 1954年作品ですが、今にも結構通じる話。 △いまいちな点△ ・なし グレース・ケリーのちょっと艶めかしい美しさも目を見張ったし。 時々クスッとする場面を挟みつつ、最後までドキドキの約2時間でした。
「世界で最も美しい」といったらこの方
顔だけでなく、スタイル、身のこなし、立ち振る舞い、そして恋する乙女のキュートさ☆
のっけの登場シーンから息を飲む美しさ。グレースさんが現れる度に、この狭いアパートがファッションショーの舞台と変身する。否、ただのファンションショーではありません。たった一人の観客=彼をいかに喜ばせるか、その悪戯っぽい笑顔にもノックダウンです。
リザはある事業(ファッション関係?)を手掛けるキャリア・ウーマンらしい。だからか、手作りのご飯でなく、いきなりケータリングで動けなくなっている彼をもてなす手際の良さ。唯一見せる手料理がコーヒーというのも生活感のないセレブ感満載。グレースさんがやると「やっぱりなあ」と納得してため息が出る美しさ。脱帽です。料理できんのかい!なんてつっこむ気もうせて観惚れるだけです。
だのに、彼から「君はお嬢様で、アウトドア派の僕には似合わない」なんて言われると、私にだってできるわよとばかりに、彼の手足になって”できる”ことを証明しようとし、はては他人の家に忍び込む。そのクールでエレガントな佇まいと、彼の為なら的なおきゃんでお転婆な女の子ぶりが、もうキュートでたまりません。ティーンエイジャーじゃなないのにねぇ。しかも初めは彼に合わせていたのが途中から自分の方が夢中になっちゃうなんて。そして忍びこむ時の振る舞い。「よっこらしょ」なんて言葉さえ心の中でイメージできないほど、のびやかな姿態。高々と上がる足。柵ってああやって越えるものなのね。う、足上がらん。
もう爪の先まで、どうふるまったら綺麗に見えるか計算しつくされた演技・演出。それを可能にする運動能力。これだけで動く美術品級です。
それなのに、彼に”できる”ことを認めさせつつ、彼一色に染まるのではなく、彼が寝てしまえば手に取るのはファッション誌。彼に合わせるけど自分は捨てないしたたかさ。実は最大のミステリーはこういった女性なのではないか(笑)なんてね。
そんな恋する乙女の心理描写だけでなく、主人公ジェフやステラ、窓から見える人々の描写が秀逸。主軸になるジェフ、リザ、ステラ、刑事、ラ―スと奥さん、以外の登場人物にもそれぞれストーリーがあってどれも手抜きがない。
正直”謎”自体は、カメラマンであるジェフの直感としても、サスペンスとしてはあまりにも唐突・強引すぎる。暇つぶしの妄想の範囲を超えていない。刑事が調査できないというほどに。あれだけで犯人扱いされたら怒るよ。実際に犯行が行われているとしても。
そんな穴だらけの”謎”なのだけれど、彼らの心理描写によって、また、場所と情報を限局されたことによる視野狭窄が妄想化を促進し、なんか納得させられて映画を観ている私達も「白か黒か」「これからどーなる???」とハラハラドキドキ。
特に最後のラ―スがジェフのアパートに侵入してくる場面は緊張MAXでした。
ヒッチコック氏は心理描写によるサスペンスが秀逸と聞きましたが、それを遺憾なく堪能させていただける映画です。
(脚本・演出・演技すべて良し☆5つ、音も変なバックミュージックがなく、日常の音をふんだんに使っているのだけど、そのすべてが計算しつくされて、緊張感が高まっていくので☆5つ)
と、ヒッチコック氏、サスペンス、映画の手法・演出を堪能する以外でも”恋する乙女”に立ち戻りたい時、ゴージャスの気分に浸りたい時につい観てしまいます。
1950年代のサスペンスドラマ。2020年現在からしてみれば、サス...
1950年代のサスペンスドラマ。2020年現在からしてみれば、サスペンスは人気のジャンル。ストーリーの進み方は(ヒッチコックがサスペンスの神が故に)予想できちゃったけど、何故かハラハラさせられたのはやっぱり監督の凄さなんだろうな。
まず覗き見=すごく悪趣味なことだけど、カメラワークの切り替えによって、演劇というか舞台というか、そういう物を観ている感覚。
望遠カメラ持った瞬間またカメラ切り替わるんだけど、それでハッとさせられる。そうだ覗き見してたんだ、って。巧妙なカメラワークによって、観ているこっちも物語に引きずり込まれたかのよう。
ステラがいいキャラクターで好きだった。
途中リザがジェフに言った台詞
「男が妻殺しじゃないと分かったせいでがっかりしてる。私達まるで2匹の恐ろしい鬼だ」
ドキッとしたなあ。
今なお斬新な設定。
作品の舞台が斬新でした。古い作品ですけど、なかなか未だに他にない設定でした。一つの舞台、裏窓から見える景色からのみで進んでいく展開、情報が限定されるだけに想像が膨らんでしまう。さらに、観客が主人公ジェフと同じ目線で作品が見れる工夫も面白い。
ただ、ストーリーはそこまで面白いとは思いませんでしたね。漠然とした目撃情報からジェフの想像力逞しい推理が展開していくけれども、その推理はなかなか突飛なのもので、「それはないだろぉ」と思うこともしばしば。そもそも、宝石セールスマンが、奥さんと一緒に出ていくところ見逃してるし。それに、自分の推理にそぐわない事実を強引に捻じ曲げる推理展開、執拗に宝石セールスマンを犯人としようとする姿はちょっと違和感でした。そのせいか、事実はそのジェフの推理通りでしたが、主人公視点から感じられるはずの没入感は感じられませんでしたね。
あと、最後に、真相ははっきりさせなかったのも残念でした。宝石セールスマンと妻の間に何があったのか、どんな犯行だったのかなどモヤモヤしたまま終わったかな。今どきの映画だと、おそらく描かれたと思うけど、敢えて描かないのが昔の映画っぽいですね。
グレース・ケリーがとてもきれいでした。
【ヒッチコックを観ずして映画は語れない】1️⃣映画を観ることはイコール「覗き」なのである。ところで、レディ・ガガの『バッド・ロマンス』の歌詞の中に『rear window』って入っているの知ってます?
①足を骨折して部屋から出れず退屈しのぎに望遠カメラで近所を覗き見していたカメラマンに降りかかる災難をサスペンスフルに描きながら、映画を観ること=「覗き(人の人生・生活を覗くこと)」であることを映像で分からせてくれるヒッチコックの傑作❗
覗き見た殺人…動けない主人公に迫る恐怖!
DVDで鑑賞(吹替)。
足を骨折したカメラマンの何気無い退屈しのぎがとんでもない事態へと発展していく様を描いた、名匠アルフレッド・ヒッチコック監督の傑作サスペンス・スリラー。
ふと窓の外を見て、偶然隣の家の窓が目に映ると、見ようと思わなくても隣人の生活光景をなんとなく見てしまった、と云う経験は誰しもが記憶にあるのではないでしょうか?
「隣の芝生は青い」と云うことわざもある通り、近所に住む人の生活は何故か気になってしまうもの。意識しているつもりは無くても、知りたくなるのが人情ではないかな、と…
主人公が足を怪我していて動けないと云う設定もラストの絶体絶命の展開に効いて来て、覗き見する理由づけのためだけでなかったことが明らかになり、意外なスリルを生む装置が予め仕込まれていたことにめちゃくちゃ驚かされました。
[以降の鑑賞記録]
2023/05/04:Ultra HD Blu-ray(字幕)
※修正(2023/05/04)
ハラハラが止まらない良作
最初に観たのは10年以上前。飛行機の機内サービスで観て以来久しぶりに出合えた。当時のハラハラドキドキワクワクを今回も感じ、やっぱり名作だと思った。 終盤の時代を感じさせるCGも微笑ましい。 ラストもクスッとなるし、本当に良作だと思う。 ただ、開始40分、要る…?と思う(笑) 短い作品の中の40分てなかなかだけど、それを覆す面白さがあるので星5!
これぞサスペンス
裏窓から眺める隣人の生活という設定で物語に引き込むのはすごい。
途中まで主人公の思い込みなのか隣人の犯行なのか分からない。それが最後しっかりと話にオチをつけて終わるので見終わった時に「やられた」と思わせられる。
大学の授業で観て以来、午前十時の映画祭で。 ストーリーは大したこと...
大学の授業で観て以来、午前十時の映画祭で。 ストーリーは大したことないどころかむしろ退屈なんだけど、 とにかくセットが、画面の構成が緻密なんだやっぱり〜〜〜 ありそうでない街の風景、花壇の花、建物の隙間にまで無駄がない。この緻密さは人の手で作り込まれてるんだな そしてグレースケリーの麗しさが眩しい。 麗しさのイデアだよ、、 元祖クールビューティだそう。 大枠は大味で、でもディテールに細心の注意を払うのは、時代ならではなのか。カッコいいなあ ヒッチコックおじさんよく考えたよね 天才で変態だったんだろうな
オチが神ってる。
「裏窓」字幕版 PSvitaで鑑賞。
*概要*
由気ままな生活を送っていたカメラマンがケガをし、車いすの生活を強いられる。部屋から一歩も出られず暇を持て余した彼は、隣人の生活をのぞき見る楽しさを覚える。ある日、ケンカの絶えない夫婦の妻がこつ然と姿を消す。夫の行動に不審を抱いた彼は警察に相談するが……
*主演*
ジェームズ・スチュワート
グレイス・ケリー
*感想*
ヒッチコック作品巡り第三弾!今まで「サイコ」「鳥」を観てきました。(^^)
まず最初に思ったことは、リザ役のグレイス・ケリーがめっちゃ美人で驚いた。ジェフとのキスシーンはめっちゃセクシー!というかエロかったw
ジェフも車椅子姿ですが、ちょいワル親父みたいでカッコ良かったw
映画の中身についてですが、舞台がほぼアパートの一室。舞台がたったこれだけなのにこんなにハラハラドキドキさせられるサスペンス映画は見事!
骨折してしまい、車椅子生活を余儀なくされてしまったカメラマンのジェフが暇潰しに窓から外を眺めたら、向かい側に住む隣人が怪しい行動して、不審に思ったジェフがリザと共に調査するわけでありまして、、ストーリーを追うごとにつれてハラハラドキドキしました。犯人がジェフの方に気付いて、目をギョロっとするシーンは怖かった…
終盤、リザが犯人の部屋に忍び込む辺りはヒヤヒヤしましたし、ジェフが犯人にフラッシュ攻撃!あの演出は面白かったな~(^^)
最後のオチは思わず笑っちゃいましたw 神ってますよww
単純なストーリーだし、僕は結構好きです!\(^^)/
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