「想定外のラストは面白いが、後味は悪い」母なる証明 ジョニーデブさんの映画レビュー(感想・評価)
想定外のラストは面白いが、後味は悪い
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途中まで、知的障害の青年が冤罪で捕まるシーンがある同監督の「殺人の記憶」を連想して、主人公の母親と同様、息子は無実だったと思っていた。「殺人の記憶」を見ていなくても、ほとんどの人がそう思っていたはず。ところが終盤になって、実際に息子がやっていたということが目撃者である廃品回収業の男の証言で分かる。この想定外の展開は面白かった。ただその男を殺すのはやりすぎで、後味の悪い映画になってしまった。さらにその後に、無実の真犯人が捕まるに至っては、一層後味が悪くなってしまった。真犯人が捕まったと聞いた時、最初はもしかしたら、その真犯人が本当にやっていて、廃品回収業の男は見間違ったのかなと思った。だとしたら、母が彼を殺したのは無意味だったことになる。そういう展開も面白いかなと思った。その時点で、自分の娘を殺したと勘違いして、幼なじみを殺してしまう「ミスティック・リバー」を思い出した。しかし結局は、真犯人は無実で、(鼻血の)血だけで犯人とされた冤罪だったんだよね。
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りかさんのコメント
2021年7月10日
コメントありがとうございました。この母も観客同様息子は無実と思い込んでいたのであの証言が嫌で嫌でたまらなかったのでしょうね。母は強し、さらに怖し。子さらいにしても日本のはソフトですよね。中•韓のはどんなのもエグい印象。