サマーウォーズのレビュー・感想・評価
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夏ですね〜
細田守監督作品は『時をかける少女』を観てDVDも買ってかれこれ15年くらいでしょうか?『未来のミライ』まで細田監督作品に触れずに来てました。
今ごろかの名作『サマーウォーズ』を観てるの?!って言われそうですが、先日『竜とそばかすの姫』を観てレビューで『サマーウォーズ』との対比があまりにも多いので「これは観ておかないと」って焦って観た次第です。
やはり12年前なので当たり前ですがガラケーがメインであることに時代を感じました。
『竜と〜』でみなさんが脚本のことを多く語っている理由がよ〜くわかりました。納得です。でも10年以上前にこんな壮大な物語を映像化された細田守監督の凄さを感じます。デジタル化が飛躍的に進んだ今、またネットの世界を描こうとされた監督の心情がこれまたよ〜くわかります。
※『未来ののミライ』も正直好きですし、酷評されていることに違和感も感じてます。
なんだか夏になるとゆずの『夏色』とともに毎年触れたくなること、わかりますね〜
やはり評判通り面白かったです、今さらですが。
【おばあちゃんの人生訓】
皆んなで知恵を出し合って、そして、お腹をすかせちゃダメ。
「竜とそばかすの姫」を観た後、これを地上波で見たけれど、今でも、「サマーウォーズ」の方が好きかななんて思ったりする。
僕は、幼い頃まで遡れば、祖母に諭されたことによる影響が大きかったなと思うことが沢山ある。
田舎のお寺の娘だった祖母は、高等女学校の先生だったこともある教育者で、差別を嫌う人だった。
末娘の僕の母親を、お寺の血筋のくせに、ミッション系の幼稚園にわざわざ通わせたり、宗教への変なこだわりもなく、もし僕がキリスト教徒になったら、どう思うと試しに中学生になって聞いたら、べつに構わないと、僕が僕であることには変わりがないものと言っていた。
僕の母親が入院した時に、お隣の国の人と妙に仲良くなったりするのは、祖母の教育のせいだと思う。
この作品は、仮想空間のバトルや、こいこい、数学の設問も含めて、ハラハラ感は格別だ。
その後ろには、いつもおばあちゃんが、どこかにデーンと構えているのだ。
死してなお、影響力を残そうとした武田信玄のようでもある。
物語はオーバーだけどシンプル、夏希のこいこいに多くのアバターが自身を預ける場面は、胸が熱くなる。それに、健二の鼻血は、”サマーウォーズといえばこれ”というほど忘れられないシーンだ。
日本の夏の風物詩だ。
「知恵を出し合って、お腹をすかしちゃダメ」
バカさ加減がどんどん明らかになるどこぞの政府の連中に言ってやったら良い。
人の意見は聞かない。
知恵も出ない。
その上、協力金は届かずに食べるにも困ってる人がいるのだ。
そういえば、僕の通っていた高校の教師に、日本史の最初の方に出てくる、日本で最も古い名前の一つの一族の末裔がいた。
噂では、外の門から、母屋まで、車で何分かかかるらしいと聞いたことがある。
本当だったのだろうか。
絵がポップアートみたいで目に楽しいのだけど、物語としては色々突っ込...
武士の心でAIと闘え!
金曜ロードショー三週連続細田守監督作品。『おおかみこどもの雨と雪』、『バケモノの子』と続き、三週目は『サマーウォーズ』。主人公はごく普通の男子高校生。先週・先々週放送された二作品の主人公と比べると特殊な環境で育ってきたわけでも無く、心に傷を抱えているわけでも無く、美人の先輩に憧れる数学好きのどこにでもいそうな高校生。特別彼に魅力を感じたり感情移入する事は無かったのですが、ネット世界を舞台にした設定は面白かったです。
AIが暴走し仮想世界が大混乱。その危機を救うべく立ち上がったのは田舎の武家の末裔の大家族。アカウントとかアバターとかネット世界とは対極にいそうな武家一族があれやこれやと奔走しながらも一致団結して世界を救う姿が微笑ましかったです。特に黒電話で各界のトップ達に活を入れるおばあちゃんの人脈とエネルギー!なんと頼もしい事でしょう。
ネットの浸透によりコミュニケーションツールも多様化しています。メールやアバターでも、黒電話や手紙でも根底にあるのは心を持った人間同士。AIがどんなに進化しようとも人間はそれに呑み込まれてはいけないですね。
童貞は夜に細田作品を見ると死にたくなるよ!
前世でどれだけ徳を積んでいればこんな青春送れるんでしょうね。私の前世は殺人鬼か何かだったのだろうか。
ストーリーは至ってシンプル。家族を中心とした絆モノです。いい意味で捻りがなくて予想通りに話が進んでいくので気楽に感動ポイントで泣くことができます。
そして皆さん言ってる通りインターネット世界も面白いですよね。あの白をベースにしたシュッとした世界。よく僕らのウォーゲームの2番煎じなんて言われてますけど飽きずに見られるってことは監督の実力なんでしょうね。尊敬します。
そして現実のストーリーも良いんですよね。家族に青春!ラストシーンを見れば童貞は絶対ツイッターに「死にたい」ってツイートするでしょうね。私はした。
最後に少し気になったところを。個人的に気になったのは声優さんの演技です。大体を声優ではなく俳優が演じられてるのもあり、声の演技に慣れてない感が出ている方が多かったです。でも見てたらストーリーが面白すぎて気にならなくなりました。
良い映画です。見てない方はとりあえずご覧ください。
仮想世界におけるアカウントの乗っ取りが現実世界にも影響を及ぼし、や...
浅い。
家族の結束はトップが重要
よろしくお願いしまぁぁぁぁぁああす‼︎
やはり夏といえばこれですね。
傑作というよりかは名作。
でも、ちゃんと観たのは初めてでした。
とある数学好きの高校生が、憧れの先輩のおばあちゃんの誕生日会に巻き込まれ、ひょんなことから世界を救うことになるというひと夏の物語。
こんな青春らしい設定無いだろ!とは思いますが、そういう有り得そうで有り得なさそうところが僕は好きでした。
ネット映画であり、ヒーロー映画であり、家族映画であり、青春恋愛映画です。
OZという仮想現実空間。
現実もそのうちこんな感じになっていくのでしょうか?
完璧に見えるものにこそ危なさが隠れているというテーマは単純ですが、改めてハッと気づかされる映画でした。
僕は数学が苦手ですが、きっと数学がほんの少し格好良くて気になると思います。
キングカズマ格好良かったぁ!
夏希はアバターも美しい。
信州上田が舞台ということで、真田の戦法を実際に応用しているシーンもありました。
それから、家族について。
栄婆ちゃんが伝えたかったこと。
SNSが当たり前で家族のかたちが揺らいでいる今、一家が揃うというカットは新鮮で、反発し合いながらも一つに纏まっていく様子は見習いたい限りです。
そして、もちろん健二と夏希の恋愛模様。
最後のキスシーンは、数あるキスシーンの中でも特にお気に入りの名シーン。
栄婆ちゃんの着物から夏希へと、所々で見られる朝顔はとても夏らしくて良い演出でした。
健二と夏希が手を繋ぐところや花札の場面など泣けるポイントも満載です。
細田守監督の作品はだいぶ好き嫌い分かれるようですが、夏に観るにはぴったりの清々しい作品だと思いました。
因みに、個人的な1番のおすすめキャラは、ずっとテレビにへばり付いて上田高校の野球の応援をする陣内由美です。
主人公健二が「ヘタレ」って設定も良いですね。
AIが暴走した仮想空間を守るべく、主人公健二と、健二の先輩夏希家族のが戦う物語。
時をかける少女を製作した細田守監督の作品だけに、期待値MAXで鑑賞した映画です。
その期待に違わない秀作でした。
典型的なアナログと思われている「家族の絆」をベースに、デジタル世界の危険性・問題性を洗い出して展開するストーリーは秀逸でした。
特に、中盤からは畳みかけるようなAIと戦う展開は見事。114分の上映時間も中だるみなく、あっという間に鑑賞することが出来ました。
正直、「デジタル空間の闘い」については、余り共感を抱くことが出来ません。所詮、「非現実社会」だから、と割り切って鑑賞してしまうからだと思います。この作品では、現実社会とのリンクがしっかりと明示されていた分、その違和感を減じることが出来た、感じています。
ご都合主義の代名詞作品
「つながり」 こそが、 ボクらの武器。
素晴らしい家族映画
まず感想の前に、本作のレビューを見ていると「設定」と「ご都合主義」の違いを理解していない人が大勢いることがわかる。たしかにご都合主義的展開も多々あり、決してそこに目を瞑れとは要求できまい。ただ、あの一家はあの人数で一人一人の個性を発揮してこその映画であるため、主人公を引き立てるために出てきたご都合キャラでは決してない。
アニメーションはあくまでフィクションであり、ノンフィクションなど描けるはずがないのだ。そこにご都合主義と設定を勘違いした指摘をされてもどうすることもできない。あの家族が現実にいるとはとても思えない。しかしだからこそこのアニメーション作品を引き立てるスパイスの一つの要素となり、あの家族がなくては成り立たない。これを理解した上で改めて鑑賞していただきたい。
この映画は仮想現実という近未来と家族愛を存分に堪能できる極上映画だ。いつ現実世界で起こってもおかしくないような設定に嘘のような大家族、そこに紛れ込んだ現代っ子の象徴ともいえる共働き世帯の一人息子が繰り広げる血を超えた絆の話。全てが細田守監督の計算通りに配置され、笑いあり涙ありのストーリーとともに美しい音楽を提供。もうこれ以上何を望むべきかなど思いつくはずもない。
今の家族というのは、SNSのようなツールによって疎遠になっている。しかしこの映画は逆で、むしろSNSのようなツールがあることでさらに強い家族の絆が生まれ、それ以上に赤の他人とも深く親密になれるまさに我々の思い描ける理想を体現している。それを2時間でまとめ上げ、一人一人のドラマを魅せながら本筋のストーリーでも泣くこと間違いなしの究極のストーリーを作り上げた。
10/10
4DXとしての感想
観る前は「爆音上映向きではないか?4DXは向かないんじゃ?どうなのか?」と疑念を抱いていたのに、これがすごくいい!
OZの仮想空間内をキャラが飛ぶシーンでの浮遊感が、没入を深くします。
また、船を池に入れたときの水、スパコン加熱時の熱風、ナツキの吉祥変身のシャボン玉なども素晴らしい。
これほど作品と相性がいいとは。
4DX演出プログラムの勝利なのかも。
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既にスクリーンで3度は観てるし、DVDも買ってるし、テレビ放送でも繰り返し観た作品。
本編に関しては、以下、2009年初見当時の感想が自分のブログに残っていたので転載。
面白かったです。
豪華なデジモン「ぼくらのウォーゲーム」だったなぁー(笑)
デジモンや時かけのときより人間の細かな描写が出来てて、「結婚して味が出てきたのか細田監督」と感じました。
家族ものって難しいのにねー
おばあちゃんかわいい。
真のヒロインが目立つようになるシーンまで、ずっとおばあちゃんがヒロインのままかと心配しましたが、内容的にそれもいいかと思いました。
おばあちゃんの声が「緋牡丹のお竜」(富司純子さん)でびっくりですよ。
もうちょっとヒロインの特技に伏線欲しかったけど、緋牡丹の孫だからこれでいいのかーwww
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