南極料理人のレビュー・感想・評価
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やわらかいコメディ
南極で起こる日常の風景
全体的に、「攻撃的ではないコメディ」
火のついた肉を持って追いかけ回したり、「もとさんおめでとさ〜ん」や、「バター返してよ」って、愉快な日常が転がってるんだけど、ある程度自由であるとはいえ、毎日同じ風景でどこにも行くこともできず、同じメンバーで過ごしていたら、些細なことでも楽しんでいかないと辛いんだろう…
あと、優しくないと、辛いだろう
でもまあ、「俺たちは飯食いにきてるわけじゃねえ」って、飯作りに来てるのに言われたら、そりゃあイラッとするだろう
それをなんともいえない顔で表現して、ちゃんと誕生日のリクエストに答えた西村さん役に堺雅人はよかったと思います
なんとなく地味な作品だけど、なんとなく、なぜだかもっかい見たくなる、スルメのような映画
人は何処でも飯を食う
とくにこれといった派手な展開はなく(せいぜい隊員同士で細かいイザコザがあるくらい)あるのは普通の食卓風景です。
見終わった後はお腹が空きます。
意外とイイ物喰ってるな
まぁ毎日豪華な食材を使う訳ではないと思うのですべてではないと思うけど。
最初から最後まで笑いが散りばめられてて飽きない映画でした。
山場はないが、最後の方の朝食時の堺さんがお母さん、生瀬さんがお父さん、きたろうさんがおじいちゃん、残りは色々な性格の子供たち、みたいな感じの家族みたいなシーンが良かったです。
生きている証
(←5002は旧しらせ観測船)
南極厳冬期の観測時に、あるトラブルが発生
その困難を、8人のプロフェッショナルが
それぞれの得意分野で協力しあい克服する。
中心には、主人公の料理人が作る料理を
食べること(バイタリティとかエネルギー)
で、各人の連帯、結束、絆を深め
最後には、わだかまりのあった
日本の家族とも理解し合える。
という、ありがちなあらすじでは無く
ほぼ内容はコメディーです。
原作本タイトルには、『面白』って言葉入ってるし。
食べ物メインの話であり、氷と南極の空、合わせて
白銀とブルーの綺麗な映像かと思いきや
髭面の顔アップに、飯をかきこむシーン
味噌汁を『ズーズー』すする音や、
オムスビを作るときの、手のアップ 米粒が粘る音『ヌチャヌチャ』
このあたり、生活音であるし、生きている証でもあり
音がないと嘘臭いけれど、やや不快。
そして、うんこ、おなら、おしっこもネタとして入っていて
南極で、大人が子供の悪ふざけしている感がありますが
行為が子供っぽくなる、のは過酷な単身赴任生活の故と
考えるべきでしょう。
そして料理人以外の
隊員の仕事姿は、笑いの一部として登場
プロフェッショナルとはあえてズレています。
その後は、小ネタを挟みつつ
終始、冗長ぎみの間をもって進行し
基地内部のみすぼらしさや、衣装にも気をかけない
リアリティのある映像がでてきますが、
単身赴任者の困難さが改めて強調されます。
そしてついに、1年半ぶりに帰国。
娘との久しぶり再会ですが
おとうさんを疎ましく思う娘さんが怒るときの
憎々しい表情は特筆もの
その表情で、配役が決定したと考えてもいいくらい。
久しぶりに帰ってきても、
態度が出発前と変わらないのが子供らしく媚びてなくて良い。
(でも、途中父親思いの場面もありました。)
そして、エンドロール
南極基地内で、半分冗談のような約束を全員で
するのだけれどその約束を果たす映像が流れます。
映画のなかで一番感動のシーンでした。
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