南極料理人のレビュー・感想・評価
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私の身体は伊勢海老がいいな。
お腹を空かせて観に行くと大変なことになる映画だ^^;
主人公・西村くん(堺)が作る料理の美味そうなこと!!
何これ、ホントに南極かよ!?と突っ込みたくなるほど、
豪華量飯、素晴らしき食卓(料理がね)なのである…。
あぁ…なんて我が家の食卓の寂しいこと切ないこと(汗)
まぁしかし^^;
好き嫌いでいえば、けっこう評価が割れるかもしれない。
原作がエッセー(日常を綴る)なのだから、まぁこんな風に
何にも起こらない(ドラマ性に欠ける)ことをつまらないと、
そう思う人も多かろうと思う。
でも、何にもいないところ(動物すら・ウィルスすら)で、
一年以上も、野郎オンリーで、共同生活するその辛さを
あ~分かる分かる!なんて人の方が少ないと思うのだ。
(せめて昭和基地だったらねぇ)
日々の歓びといえば、料理とビデオ体操にも表れており…
レオタードは赤がイイね!!朝はそれだけが楽しみという
切なさと、彼らの紅潮した顔面から笑みがもれる瞬間。。
前半と後半では、腕の伸びそのものが、違っている//
トイレの列も、歯磨きの列も、水を作る?ことも、珍しい。
家族に逢えない、電話は短い、空時間だけはあるので、
ゲームに勤しみ、酒を汲みかわし、楽しみを作るしかない。
郷に入れば郷に従え。とはいうが、
これは、極に入れば極に従え。ということなのだろう。
厳しい選択を強いられる、仕事の達成感と家族の苦悩。
本さん(生瀬)がボソッとつぶやく一言に胸が痛くなり、
兄やん(高良)の彼女がだんだん無言になるのが辛くなり、
タイチョー(きたろう)の麺切れには自業自得だろと思い^^;
主任や平さんがおかしくなるのも無理はないと感じる。
が、やけに楽しそうな男がドクター(豊原)だったりもする。
この、アンバランス且つ個性溢れるメンバー達のお腹を
満たすのが、西村くんのセンス溢れる料理の数々なのだ。
どんな辛いことがあっても、お腹が膨れりゃ元気が出る。
やっぱ白飯だな。そう思った。(いや、蟹も捨てがたい)
胸やけするほど脂っこい唐揚げの存在(二種)と、
全身がラーメンで出来ているタイチョーの嬉し涙には、
なぜかこっちまでこみあげてしまった。
原作とは微妙に設定が変えてあるようだが、
この映画はこの映画で、私には愛すべき作品となった。
(伊勢海老は刺し身がいいけど、フライも食べてみたい)
やわらかいコメディ
南極で起こる日常の風景
全体的に、「攻撃的ではないコメディ」
火のついた肉を持って追いかけ回したり、「もとさんおめでとさ〜ん」や、「バター返してよ」って、愉快な日常が転がってるんだけど、ある程度自由であるとはいえ、毎日同じ風景でどこにも行くこともできず、同じメンバーで過ごしていたら、些細なことでも楽しんでいかないと辛いんだろう…
あと、優しくないと、辛いだろう
でもまあ、「俺たちは飯食いにきてるわけじゃねえ」って、飯作りに来てるのに言われたら、そりゃあイラッとするだろう
それをなんともいえない顔で表現して、ちゃんと誕生日のリクエストに答えた西村さん役に堺雅人はよかったと思います
なんとなく地味な作品だけど、なんとなく、なぜだかもっかい見たくなる、スルメのような映画
人は何処でも飯を食う
とくにこれといった派手な展開はなく(せいぜい隊員同士で細かいイザコザがあるくらい)あるのは普通の食卓風景です。
見終わった後はお腹が空きます。
意外とイイ物喰ってるな
まぁ毎日豪華な食材を使う訳ではないと思うのですべてではないと思うけど。
最初から最後まで笑いが散りばめられてて飽きない映画でした。
山場はないが、最後の方の朝食時の堺さんがお母さん、生瀬さんがお父さん、きたろうさんがおじいちゃん、残りは色々な性格の子供たち、みたいな感じの家族みたいなシーンが良かったです。
生きている証
(←5002は旧しらせ観測船)
南極厳冬期の観測時に、あるトラブルが発生
その困難を、8人のプロフェッショナルが
それぞれの得意分野で協力しあい克服する。
中心には、主人公の料理人が作る料理を
食べること(バイタリティとかエネルギー)
で、各人の連帯、結束、絆を深め
最後には、わだかまりのあった
日本の家族とも理解し合える。
という、ありがちなあらすじでは無く
ほぼ内容はコメディーです。
原作本タイトルには、『面白』って言葉入ってるし。
食べ物メインの話であり、氷と南極の空、合わせて
白銀とブルーの綺麗な映像かと思いきや
髭面の顔アップに、飯をかきこむシーン
味噌汁を『ズーズー』すする音や、
オムスビを作るときの、手のアップ 米粒が粘る音『ヌチャヌチャ』
このあたり、生活音であるし、生きている証でもあり
音がないと嘘臭いけれど、やや不快。
そして、うんこ、おなら、おしっこもネタとして入っていて
南極で、大人が子供の悪ふざけしている感がありますが
行為が子供っぽくなる、のは過酷な単身赴任生活の故と
考えるべきでしょう。
そして料理人以外の
隊員の仕事姿は、笑いの一部として登場
プロフェッショナルとはあえてズレています。
その後は、小ネタを挟みつつ
終始、冗長ぎみの間をもって進行し
基地内部のみすぼらしさや、衣装にも気をかけない
リアリティのある映像がでてきますが、
単身赴任者の困難さが改めて強調されます。
そしてついに、1年半ぶりに帰国。
娘との久しぶり再会ですが
おとうさんを疎ましく思う娘さんが怒るときの
憎々しい表情は特筆もの
その表情で、配役が決定したと考えてもいいくらい。
久しぶりに帰ってきても、
態度が出発前と変わらないのが子供らしく媚びてなくて良い。
(でも、途中父親思いの場面もありました。)
そして、エンドロール
南極基地内で、半分冗談のような約束を全員で
するのだけれどその約束を果たす映像が流れます。
映画のなかで一番感動のシーンでした。
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