「昭和のミステリー」ゼロの焦点 キキョウさんの映画レビュー(感想・評価)
昭和のミステリー
「ゼロの焦点」そのものは50年前に書かれた
推理小説だけに、いかに松本清張原作とはいえ、
科学捜査の発達した現代の感覚からすると、
トリックやプロットの甘さは否めないと思います
が、時代劇の捕物帳を観るつもりで、割り切って
清張ワールドに浸りたいところです。
それでも、第二次世界大戦の傷跡や、米軍占領
時代の仇花といった昭和時代中頃の世相や風俗が
満載のスクリーンには、ミステリーやサスペンスと
してよりも、昭和と20世紀への懐古的な魅力を
強く感じました。
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