「松本清張は読まないけれど。」ゼロの焦点 asicaさんの映画レビュー(感想・評価)
松本清張は読まないけれど。
高校の時、松本清張を読む同級生がいた。
今なら東野圭吾を読むくらいの感覚?
推理小説だと言って読んでいたそれの粗筋を聞いてもオトナのドロドロな感じであまり興味は持てなかった。
森村誠一の「野生の証明」が映画化され大ベストセラーになったのを 父が「時代設定がめちゃくちゃ」と言っていた。
その頃の私は夏目漱石 芥川龍之介 井上靖
そして何より 漫画ばっかり読んでいた。
家が本屋だったので手当たり次第なんでも読めたが
その頃の大衆小説に興味がなく、西村京太郎も山村美沙も私の中では、漫画よりも文学から遠いものに見えた。
そういう 言わば上から目線だった原作の、
この時代設定の時はギリまだ生まれてない私が、
今から10年ちょい前に作られた昭和ど真ん中のこの映画を、
作業の片手間に選んだのだが、
かなり楽しく興味深く見た。
戦争というものの犠牲になる、というのがおよそ珍しくはない時代にあっても 大学生だった女性が弟のために米兵相手に体を売ると言う苦悩は如何許りかとおもう。
そりゃあ戦後の憲法で婦人参政権が与えられた日には、女性の時代を願って選挙にのめり込むのは百!理解出来る。
気立ての良い優しい女(木村多江)であろうが、あの時代の男は(あの時代でなくても) もと売春婦との幸福とは 世捨て人を覚悟してのものでしかない。
自分にも “戦後”というものが許されるのならば
それは 傷ひとつないまっさらな玉(広末涼子)との生活を望む。これは当時なら共感を得るのは容易かっただろう。
そう言った女たちの立ち位置を
原作よりさらに文学的に描いた作品となっていたように思った。
〉「君の名は。」
〉なんですかおもしろすぎます
その調子ですが、無理はしないでね、ゆっくりですよ、ゆっくり。毎日揺り返しがありますよね。止まるし、戻るのです。
僕は看病した従兄妹が死んで半年後にスーパーで倒れました。
うちの子犬、寂しがって泣くのでぬいぐるみを入れてやったら眠りました。
犬扱いしてごめんなさいよ(笑)
SOS して娘さんに添い寝してもらってくださいね。
asica さんへ。
ああ、やっぱり・・
そうじゃないかと案じていました。
いいですよ、真夜中でも通じています。悲しくなったらいつでもメールして下さい。
可愛い美味しいものを食べ、自分のためにきれいなお花を飾って下さいね。
きりん
asica さんのチェックを見てDVDを借りました。
ご紹介ありがとうございました。
知り合いのご高齢の女性に「普三子」さんという方が。普通選挙が実現した年に生まれた三番目の子だということでした。
広末涼子
⇒銀座でお見合いをするあのお嬢様育ちの広末涼子がいるから、北陸ロケの息苦しさが尚更コントラストで生きたかもしれませんね。
何も知らない無垢さでエミを「パンパン」と呼びおおせ、記者会見場で「マリー!」と叫んで中谷美紀にフラッシュバックの昏倒をさせる悪魔性。
戦後生まれの人間の無理解・無慈悲を広末は世代断絶の象徴として語らせる役所だったかも。
ちょっと気持ちが重いです。
・・・・
やっと涼しくなりましたね。