劇場公開日 2009年8月29日

「3作まとめて」20世紀少年 最終章 ぼくらの旗 クリストフさんの映画レビュー(感想・評価)

1.53作まとめて

2019年9月1日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

3作ぶっ通しで観ました。

この映画の巷での騒がれ方で、
「3部作ありきなのはロードオブザリングの影響」に関する考察から、
1作目で行方不明になるケンジは、つまりガンダルフ。
「ともだち」が居る本部とその周辺の空撮(風)画像は、
あのサルマンの居城とオーク工場の絵にそっくり。
志の低さを感じた。

そもそもこの3部作にするのにあたって、
原作に則って進めるからこんなに間延びした作品になってしまって、
原作に則ったとしても、3作とも視点変えて作れば、
もっと面白いモノできた気がする。
3作目は「ともだち」視点とかで。
そうすれば
「お前、アイツか!」
という映画史上サイコーにサイテーなスゴイ台詞が、
只の引き延ばし台詞ではなくなる気がする。
あくまで気がするだけ。

原作は所謂「血の大晦日」までしか読んでませんが、
最後のあの歌、実際にもあったんですか?
というか、もう少し力入れて作ってもらえないですか?
あの歌で苦しい時を乗り切った、と言い張れる根性は無いです。
そんなこと恥ずかしくて言えません。
歌い手が俳優唐沢さんだからあれくらいの歌だとしても、
ベース弾いてるのはあの元YMOの人ですよ。(敬意を込めて名前載せません)
最後ユカイさんも明らかにぶーたれてたじゃないですか。
「なんじゃこの歌は」
という歴とした証拠でしょう。不ユカイです。

これだけの大物俳優揃えると、1人ずつにカット割りされているのに、
ろくな演出されてないのも、
「○○さん(俳優の名前)、いつもの感じで」とか
「あの時のあんな感じで」「あの時とは逆の感じで」とか、
ニュアンスしか伝わってない気がして、
肝心なところでカット来てるのに無表情とか、
映り混んでるのに演技してないとか、
役者より制作側に不快感を感じる作品でした。
あ、あとラスト30分は確実に蛇足。
つーか全部蛇足か。

トータル8時間、返してほしい。

クリストフ