ハゲタカのレビュー・感想・評価
全27件中、1~20件目を表示
中国に買収の対象として狙われた日本企業を巡る攻防、見応えがあった。...
中国に買収の対象として狙われた日本企業を巡る攻防、見応えがあった。 ひげを生やしていない役の大森南朋は初めて見た。 また、玉山鉄二はこの頃は顔がシャープだった。
【ドラマから入るとなお良し】
・NHKさんのドラマ「ハゲタカ」の続編の映画です。 ・外資系投資ファンドの一員として日本の企業をどんどんと買いたたいたかつての「ハゲタカ」鷲津さんと元銀行マンで現在は企業再生家の柴野さんが、日本を代表する「アカマ自動車」が中国政府系ファンドからの買収に対して立ち向かう、という大枠ストーリー。 [お薦めのポイント] 1.ドラマから観ている人はしびれるキャスト構成 2.マーケットの世界に魅力を感じる 3.鷲津さんのすごさにほれぼれ ~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~ [物語] ・基本、ドラマの続編なので受け入れやすく、観やすかったです(原作は読んでいません)。一方、少し映画ではテーマを詰め込みすぎて、咀嚼しきれなかったり素通りしてしまう部分も感じました。何度か観て、よく考えれば、とても大切なテーマが込められているような気がしますが、単に「観る」だけだと解釈の仕方が散り散りになって、中々腹落ちしがたいなぁと思いました。 ・それでも、鷲津さんの魅せ方、物語の終息のさせ方は圧巻でした。「気持ちよい勝ち方」を見て「かっこよさ」を感じつつ、こちらも「清々しい気持ち」になれました。 [演出] ・海外リゾート地、ドバイの富豪の家、西乃屋旅館、中国の村…しっかりと素敵なロケ地を選別して魅せて、素敵な役者さんたちに演技してもらっていて、土台がしっかりした演出になっていたと思います。アカマ自動車の記者会見の雰囲気も「現実感がありそう」な演出になっていて素敵だなぁと思いました。 ・劉さんの人間の核心部分を魅せたり魅せなかったりというきわどさが「え、で結局、この人は誰でどういう生い立ちなの⁈」と、引き込まれる一つの要因でした。 [映像] ・ドラマ時代から一貫して、暗めの照明というか、雰囲気というか。ドラマ時代の記憶ではタケシブルーのような「青」を感じていましたが、今回は割と「赤」を対比として使っているようにも見えました。初代ハゲタカvs赤いハゲタカを映像的にも演出されようとしたのでは⁈と思いました。 [音楽] ・ドラマ時代から引き継がれたメインテーマ曲が引き込まれやすかったです。 [演技・配役] ・鷲津さんを演じる大森南朋さん、劉さんを演じる玉山鉄二さん、芝野さんを演じる柴田恭兵さん、この3強が素晴らしい。もちろん、古谷社長を演じる遠藤憲一さんもキャスター三島さんを演じる栗山千明さんも安定感があります。役者さんや役柄に関して、たまに、共感性羞恥のごとく、こちらが恥ずかしくなって物語どころではなくなることがあります。が、本作に関してはそんなことが一切ないのところが、重厚感ある配役・作品になっているのでしょうね。 [全体] ・ドラマもしくは原作などで前提知識を入れておけば、非常に愉しめる映画だと思います。ただ、それがない場合は、駆け足すぎてついていけなくなるのでは?とも感じました(私はそのような状態では鑑賞していないのであくまでも推測です)。 ・とはいえ、マーケットの世界の魅力や鷲津さんの清々しい勝ち方ストーリー、どんな人でも努力をすれば金持ちになれるかもという期待を感じれる、などいくつもの面白要素は持った映画だと思います。お時間のある方は、ドラマ→映画。お時間なくても映画を観て興味がわいたらドラマを観てはいかがでしょうか。ありがとうございました。 #映画 #社会派 #ドラマ #マネーゲーム #マーケット #ハゲタカ #大森南朋 #柴田恭兵 #玉山鉄二 #栗山千明 #遠藤憲一 #ドラマの映画化 #清々しい勝ち方 #努力すればお金持ち #日本映画 #2009年 #大友啓史監督 #真山仁 #全体3.4 #物語3.4 #演出3.4 #演技3.5 #配役3.5 #映像3.5 #音楽3.5
原作のファン
原作 真山仁 膨大な調査に基づいた経済小説で、バブル崩壊後の日本経済を知る上で、また投資ファンドとは何ぞやと気になっていたものがわかりファンになった。これまでにもドラマになったりしているが、小説は小説の、ドラマはドラマの、映画は映画の良さがあり、今作も楽しく視聴出来た。最近、出光興産や大塚家具の企業買収の話がニュースになるが、ハゲタカを見ておくと、その背景がわかり面白い。
金融資本主義は悲しい
綾野剛でハゲタカをまたやるという。そういえばこれ観たなと思いだしたので、忘れないうちにレビューしよう、と。 60年代以降の日本の映画で時代性や社会性をしっかり出しつつエンタメや笑いも出そうとすれば、企業社会を扱うというのは、これは当然の成り行きなんだと思う。ジャパニーズカルチャーがもて囃される時代だが、ジャパニーズカルチャーの典型が日本経済・日本企業社会であるのだから。 これが続くNHKドラマ版を含めて、傑作だと思う。残酷さと悲しみが混在している。そして日本社会の強さと弱さも露呈される。
ドラマを見てないとちょっと物足りない…
ドラマがあったことを知らずに見たら、人間関係や過去の話で少々ついていけず… やっぱり全部見ておくべきですね!笑 ただ初見でもストーリーは一本完結なので、十分に楽しめました! 悲しい過去と資本社会の光と闇。 鷲津さんもかっこよかった〜〜!
海外のルールが日本を侵略?
海外の資本が無防備だった日本企業を食い物にしていく。今は日本も勉強し防御を固め、ハゲタカも日本を勉強し、日本に合った買収をするようになってきているが、日本人の目を覚まさせてくれたドラマであり映画であったと思う。
緻密な事前調査が好感をもてる、時流に合った作品
総合:75点 ストーリー: 80 キャスト: 70 演出: 65 ビジュアル: 70 音楽: 70 テレビ版は見ていないからこの映画以前の物語はわからないのだが、緻密な物語の設定は面白くて好感がもてた。企業買収や金融のことについてよく調査してあることがわかる。中国企業のTOBによる日本の自動車企業の買収というのはあまり現実感がなくて、これをやるのならば不振の企業側から打診をうけて救済という形じゃないとその後の経営がうまくいかないだろうと個人的には思う。しかし投資ファンドという話題になっていて注目を浴びている主題でもあり、時流に乗っているいい時期に作られたのではないか。 あまり好きになれなかったのが大仰な演出。重々しさを出そうとしたのだろうが、低い声でわざとらしい大袈裟な科白とかかっこつけてもったいぶった演技は不自然。こんな喋り方や動きをするのはまるでNHKの大河ドラマの時代劇のようだった。もっと自然な演技のほうが好ましい。 それとファンドが利益を追求するのが通常の第一の目的であるのは間違っていないが、それでも買収ファンドの役割はそれだけではない。すべてのファンドが買収企業を食い物にして利益を追求しているわけではないし、企業の再生や投資による経済の活性化などの視点ももう少し含めていればもっと良かった。
観た後に玉鉄より大森なおがかっこよく見える!
マジックですね。 まさかその辺のおっさん代表の大森なおが玉鉄より かっこよくみえるなんて。 ホワイトナイトとか業界用語を連発されれば 素人は騙されてしまいます。 ただ株をしている人からすればこんなうまくいくか(笑) と思うこともある作品。 六本木の飲み屋にいる自称青年実業家に騙される女性なら 玉鉄より大森なおに一票いれるはずです。 昨今自称コンサルタントが増えてますが これも怪しいものです。 この作品を見るまで 大森南朋とかいてなおとは読めなかったです。 なんともって読んでました
予想以上に面白かった
ドラマは全然見ていなかったのですが、話題になっていたのは知っていました。 経済映画(?)なので、そっち方面への関心が薄い自分にはどうかなあと思ったのですが、予想以上に面白かったです。ファンドという世界の人たちがどんなことをやっているのか、どんな情熱を持っているのか、どんなやりがいがあるのかも、少しわかった気がしました。 ただ、自分はあの世界にはあまりお近づきになりたくはないと、あらためて思いましたが…(^^;)。 大森南朋の無表情ぶり、寡黙さはキャラクターをよく表現していると思いますが、普通の映画の主役だとこういうことは珍しい気がします。それにしても、全体として笑顔の演技がほとんどない映画です。 そして、映画館のスクリーンに「NHK」の文字が出てくるのを初めて見たかもしれません。新鮮。 エンドロールには、「宣伝協力 テレビ東京」とも。『ハゲタカ』製作委員会にはTOKYO FMやニッポン放送も名を連ねています。NHKと民放が手を組んでいるのが不思議。
やっぱり映画
NHKのドラマから観ているので待ってましたぁという感じ いつもはドラマに全く興味がない顔をしているダーリンも 設定が気に入っていた様子 今回の映画も舞台を日本・中国・アメリカ・ドバイなど 鷲津ファンドがやってくれてました 大森南朋さんを中心に新しく玉山鉄二さんも加わり 遠藤憲一さんや中尾 彬さんのベテラン勢が引き締めて いらっしゃいました~ 今まで行った試写会の中で一番男性が観に来ている率が高かったです そして幅広い~ 映画によってこんなに年齢層が違うっておもしろいなぁ~と 私の父も観たいと思うんじゃないかな~ と思うようなオジサマも足を運んでいましたよ~ より大森南朋さんファンになったことは、言うまでもありませんね
事実は映画より奇なり
NHKドラマの映画化。鷲津役の大森南朋さんが気になっていたのですが、ドラマは見てません。ドラマの4年後という設定だったので、ドラマを見た人の方が楽しめるとは思います。▼2009年の現実の経済の動きの方が劇的でしたね。
期待しすぎたか
自ブログより抜粋で。 -- 大変評判の良かったドラマ版の噂は知っていたが、結局未見のままでこの映画版を観た。 結論から言うと、ドラマ版を知らなくても一応話にはついていけたのだが、やっぱりドラマ版を観ておけばよかったと激しく後悔。 劇場用パンフレットに載っているドラマ版のあらすじを見る限り、登場人物たちの因縁を知っているのと知らないのとでは、この映画に対する評価もだいぶ違っていたに違いない。 映画版だけ観ると、松田龍平の演じる西野弘なんて別にいらないじゃんて思ってしまう。 そういうわけで、ドラマ未見者としての感想になるが、幾度となく吐かれる含蓄のあるセリフの数々に世界経済の現状、日本の社会のありようを考えさせられる、まさに社会派ドラマとしての醍醐味に溢れた力作。 リアルな経済ドラマとして難解な専門用語も飛び交うが、わかりやすいストーリーのお陰で、ちんぷんかんぷんで混乱してしまうなんてことはない。 ただ、国際色豊かに外国語も多く飛び交うのだが、その字幕スーパーの出し方が不親切で見辛い。 またこれは劇場の問題かもしれないが、ただでさえわかりにくい専門用語をまくし立てるセリフが聞き取りづらいのもいかがなものか。 懸念していた専門用語ではなく、それ以前のところでずいぶんとストレスがたまった。 “伝説のハゲタカ”vs.“赤いハゲタカ”の対決も、案外あっけない決着。もっともっとサスペンスフルな展開を期待していたのよ。 とってつけたような劉の後日談も、彼の真意が曖昧になってしまっただけのように思う。 評判のいい骨太な社会派ドラマということで期待も大きかったのだが、その期待に一歩及ばず。 なるほどと勉強になったりはするのだが、きまじめなドキュメンタリーを観ているような印象で、娯楽映画としてのケレン味には欠く。その辺はドラマ版でやり尽くしたということなのだろうか。
時間を忘れて、観ました☆
わざわざ、映画を見に行くことが面倒になっていましたが、テレビと原作が面白かったため、出かけました。 久々に時間を忘れ、今を忘れ、没頭して観てしまいました。 今、日本に対し感じる思いを鷲津さんが代弁し、爽快でした。 またそれぞれの立場で主義主張があり、それもまた致し方ないのですが、それでも最後に思いました。映画の芝野さんが言ったように、この時代だからこそ「理想や夢を語れるりーだーが必要なんです。」そうですね。ますます混迷を深める時代に私たちは生きています。新たな角度で物事を観、夢を創造する才能ある人材が時代の方向性を導いているのかもしれません。 さらに、鷲津さんのような強さも持たなければならない。人間をすべてを包み込むような深い慈愛を持たなければならない。この時代の負を背負いつつ、善を選択し生きていく勇気。今、鷲津さんに共鳴する人々は、そんな勇気に目覚たのかもしれません。 この映画を作りだしてくださいました皆様に感謝いたします。たくさんの方に見ていただきたいですね♪
映画化しなくても・・・・。
映画化されるとあって、NHKの再放送でハゲタカをみた。 ドラマとしては硬派で、経済ドラマということで堅く難しいと思っていたが、思っていたよりはとても単純でわかりやすかった。この映画もドラマと一緒で骨太でしっかりとしており、見ごたえはあった。が、別に映画にしなくてもNHKの特別ドラマとして放映すればいいのでは?とも思った
観応え十分
元祖ハゲタカvs赤いハゲタカの駆け引き。ハラハラドキドキものでした。 生き残る為に手段を選ばない冷酷さ。誰かになれ!と言うセリフ。 赤いハゲタカの生い立ち………。 哀しい結末。 全てに対して文句なしです。
硬派の上質経済ドラマ。
予告編で見た玉山鉄二さんの、≪あ~、そ~≫(私の自分勝手な想像の言葉)という、あの冷たぁ~いお目々を見たくて、見に行きました。 期待通りの素晴らしい演技で、感服しました。 野心、冷徹さ、傲慢さ、研ぎ澄まされた鋭利さ、そして心の弱さ。 どれも、素晴らしかった。 「手紙」で見せた弱さ、あるいは大河ドラマで見せた反骨精神、ただのイケメンではなくなりましたね。 何となく、ニコラス・ツェーに似ていて、劉一華という名前にも、違和感は感じませんでした。 何度も脚本を書き変えたというだけあって、ストーリーも良かった。 ライブドアVSフジテレビで、企業買収も身近に感じられるようになっていた(エンドロールに、ニッポン放送の文字を見つけ、苦笑)し、ホワイトナイトという言葉も覚えていたので、ストーリーに入り込み易かった。 リーマンブラザーズの破綻で、「100年に1度」の世界不況に陥り、最近ではGMの破綻。 派遣切りや、物作りより資産運用に必死になる経営者。 そのリアルさは、作品の命ともなった。 単なる金儲けでもなく、会社の対立だけでもない。 今、目の前にある現実を必死になって変えようとする人間たちの強い意志を感じる。 生き抜く力を感じる。 素晴らしい経済もの作品でした。
全27件中、1~20件目を表示