ウォーロード 男たちの誓いのレビュー・感想・評価
全13件を表示
腹に鉛を飲み込んだような鑑賞後感…
でも、お勧めしたい見応えのある映画。
信義と知略と謀略。
大義のためには犠牲もいとわないある兵士と、
人との信頼関係を大切にするある男とある男と、
それを高みから利用する輩と
人間って、社会ってそんなものだと言うのを
重厚かつ機微細やかに描いてくれています。
そんな男達の中でさ迷う女が一人…。
正義って何?
最後の場面に胸が詰まります。
鉄砲の音が鳴り響いた後の、パンの、放心したような驚きの表情の後、ウ―ヤンをいとおしんで全てを受け入れてほほ笑むあの表情。
ウ―ヤンの叫び。
号泣…。
鑑賞後『ラストソルジャー』の小市民の夢の場面が、ふっと浮かんで消えない。
中国歴史物つながりってだけじゃない。
人間は、同じ夢を追い求めて、いつまで同じ愚を繰り返すんだろうか…。
ジェット・リー氏の、悪役にもみえるこんな役初めて観た。
アンディ・ラウ氏ってこんなに野性味あふれていたのね。
金城武氏が熱くて可愛くて切なくて。
当時の庶民や兵士の状況は悲惨で、だからこそ男どもは夢を描いた。それぞれの…。それは共有できるもののはずだった、と思っていたのに…。
一緒に仕事する人とはヴィジョン・ミッションを共有しておかないとね。
って、そんな単純な話ではないのだけど…。
2016/8/1 11:28
あつい
中国。この大きな隣人には、知るたびに深さと荒さと激しさと雄大さに圧倒させられる。私たちの日本とはちがってなんと猛々しいことよ。
パンも、アルフもウーヤンも切なくてかっこよすぎる!表情が最高にしびれる!もう一度みたい。
中国は清朝のときから、奥が力をもって、しもじもを意地汚く支配しているのだなー。
レッドクリフより、こっちを観よう!!
劇場では、あの「レッドクリフ」と同時期公開と言う間の悪さ。
キャスティングは感泣モノなのにねえ・・・。
もっと良い時期に公開してればもっと陽の目を観れたと思うのよね。
秀逸なのは、アクションシーン。
痛みが伝わる。
良いです。
血をビュービュー出せばいいってモノじゃないけれど、見事です。
大軍に依存せず、個人技でも見せてくれる。
ジェット・リーは、やっぱり棒術が見事。
「レッド・クリフ」の痛みが伝わらないアクションとは大違いっす。
ストーリーはね、まあ、権力者にありがちな闇闘争をバックボーンに義兄弟の熱い繋がりを描くと言う、そんなに新鮮味がないものだけど、主演3人が良いもんだから、感動してしまう。
特に後半なんかは、グイっと引き込まれる。
伝えたいものは単純ゆえにダイレクトに伝わります。
たまには、こんな直球な作品も良いなあ、と思いました。
清々しい、戦う男たちの美学
よく国政選挙で、「私は命がけで戦います!」なんていう候補者を目にすることがあるが...、この作品を見たら「命がけ」という言葉を軽々に使ったりしないかもしれない。この作品は、口先だけでなく、本当に命をかけて戦いに挑んだ者たちが、力強く描かれている。
この作品では、盗賊団から国の軍に転じた三人の義兄弟が挑んだ、戦いの物語だ。その描かれている彼らの戦いの相手が、反乱軍の太平天国だけでないところに、この作品の面白い点なのである。
盗賊だった者たちは、自分たちを政府の役人どもに認めてもらうために戦い、自分たちだけでなく民の幸せのためにも戦い、そして愛する女のためにも、命がけで戦う。戦争映画は、ドンパチやチャンバラの演出のかげにある、人間たちのはかなさやわびしさが描かれたりするものだが、この作品では、戦いに挑む「男たちの美学」を前面に見せているところに特徴がある。そのために、やや強引な印象もうける演出も見られるのだが、それを凌駕するくらいの、男たちの生き様の素晴らしさに感動させられた。
その「男たちの美学」には、それを貫くには修羅にもなる、という並々ならぬ決意も隠されている。そこには、男らしい優しさなどなく、相手を傷つけるのも当然という、恐ろしいまでの意思の堅さもまた、命がけのものであることは、ラストまで見るとわかるのだ。
優しさばかりを強調したがる男性映画が昨今多い中、昔の鶴田浩二と高倉健が演じた「昭和残侠伝」にも似た、命を張って生きる男たちの映画の登場は、実に清々しいものを感じた。中国や香港だけでなく、日本の監督にも、こんな作品に挑戦してほしいと思う。
イケメン3人に惚れ惚れ☆
「レッドクリフ」と同時期の公開でもったいない!!!
すっかり裏側で隠れちゃってますが
カッコイイ!男の中の男の映画です。
(ここでは金城武君も闘いますし(笑))
私は中国の歴史映画って大好き!
・・・なんですが
アヘン戦争の知識がないもんで
ストーリーの面白さが十分に伝わらず
そこんとこ自分で反省です(>_<)
豪華イケメンキャストで
目では十分楽しめましたけど・・・ね^^
それにしても
中国って、お饅頭がとっても大切な食べ物なんですねぇ~(@_@。
「レッドクリフ」でもお饅頭を食べるシーンがありましたが
この映画でも似たようなシーンがあり・・・
ビックリです^^
お饅頭を食べる時は敬意を払わなくっちゃ(笑)
5月21日MOVIX伊勢崎にて観賞
3人の男が、それぞれ求めるもの。
ジェット・リー&アンディ・ラウ&金城武。
この三人が、義兄弟になる。
ふむふむ。。。
それだけで、期待度 大 の私。
戦国の世の中を生き抜くための、義兄弟の契りの証し「投名状」。
生きていくために、義兄弟となったけれど、最終目的は、それぞれ違ったのだ。
三人の、それまでの生い立ちなどを想像すると、考え、信念など、それぞれが違って当たり前なんだけど、
敵を前にした時に、どうすれば良いのか。
≪これだけが正解!≫なんてことはないのだ。
ただ、自分の信じることを行うだけだ。
パンは、戦いに勝利して出世し、多くの民のための為政をと願う。
アルフは、自分を慕ってくれる友のために、友情を大切にと願う。
ウーヤンは、冷静に周りを見る目を持ち、義(投名状)を守ろうとする。
配役は、バッチリでした。
三人それぞれが、正しいのだ。
間違いなんてない。
三人ともに、共感できる。
ラブ・ストーリーの得意な監督だから、戦闘シーンはどうかな?! と思っていたけれど、
ザーーーっと足を切ったり、手が飛んだり、馬に目隠しをしたり、見ごたえのあるシーンが続いた。
ジェットの力強い戦いのシーンも見せてくれた。
アンディの戦闘シーンを、もう少し多くして欲しかったな。
いつもは大人しい金城武も頑張っていた。
終盤、「あら?! 南京での戦いは、どうなったの??」と思うけれど、見終わってみると、これで良かった。
戦いのシーンばかりだと、食傷気味になってしまうものね。
「三国志」や「レッドクリフ」と比べると、こちらの方が、現場目線で作られている。
それにしても、権力を持って、指図だけして、兵士たちを「駒」としか思わない、自分だけが大切な三大臣。
ムカつくわ~。
ジェット・リーの涙。
アンディ・ラウの涙。
金城武の涙。
良かったな~。
なかなか、見ごたえのある作品でした。
何といっても金城武の!
あの低い声での北京語のナレーションにうっとり。
金城武は、自身の映画の中でよくナレーターになりますが
「恋する惑星」の時も、「不夜城」の時も
あの声にやられちゃいました。
この映画の中では、本当に情熱的な若武者を演じて
今までに見たことのない「強さ」を感じました。
香港で見てきた友人に聞いたところによりますと
とても大切なシーンがカットされてて、本当に残念だと
言ってました。
やはり、出演者も、監督としてもせっかく作り上げた作品が
国によってカットされるシーンがある・・ということは
本当に悔しいことでしょう。
それでも、スピード感あふれる展開で
男たちの凄まじいまでの「思い」のぶつかり合いが
素晴らしい演技のぶつかり合いとなって
この映画を気品あるものに仕上げていると思います。
内容はとてもへヴィですが、女性でも十分楽しめる
娯楽映画でもあると思います!
裏切りを誓う。
中国史にまったく長けていない私には、この実話が、
どの程度歴史と絡んだのかも分からない始末だが^^;
とりあえず、主役の3人観たさに出かけてしまった。
冒頭、文字でなんとなくの説明が入るが、その背景が
本作ではかなり分かり辛い、といえば確かにそうかもx
でも話の本筋は、それほど難しくもないような気がした。
簡単にいえば、男3人と女1人のドロドロな話に(汗)
歴史を絡めたアクション大河ドラマ。という感じだった。
面白いのがJ・リー扮する清の将軍パン以外は盗賊で、
その二人と義兄弟の契りを交わし、互いに協力し合って
戦場で闘っていこう…という話になるのだが、いかんせん
盗賊→軍人。という慣れない立場で元・盗賊のリーダー、
A・ラウ扮するアルフは参ってしまう…。
闘いに勝っても分け前が貰えないという掟に添えない彼は、
パンに背いて怒りをかってしまう。
さらにアルフの妻・リィエンとパンの関係も序々に
明るみに出て、金城扮するウーヤンの悩みを増幅させる。
互いに貧しい出身…とはいえ、価値観があまりに違うのだ。
まぁこのあたりで、その後の展開は読めてくるが…^^;
冒頭~中盤の展開があまり面白くないので(すいません)
仲がこじれてくる後半~の盛り上がりには驚いてしまった。
それぞれの男に共感できるかどうかは立場にもよるが、
武骨で正直な(なのに盗賊)アルフが気の毒で仕方がない。
考え方としてはウーヤン寄りで^^;あの邪魔な女め!かな。
結局は誰もが誰かに利用されて…悲しい結末となる。
戦争とはこういうものなのだろうが、さすがに義兄弟と
銘打っているだけあって、ヤクザの抗争劇にも似ている。
(教訓:知らない人とは簡単に契り・杯などを交わさない。)
当たり前だけれど、こういうウォー映画でも女性の目線でみてしまう。
ジェット・リー、アンディ・ラウ、金城武の3人が共演に喜んで、競演しているから、演技も迫力があります。スケールも見ごたえも十分。
ストーリーは、中国・清朝末期に、実際に起こった暗殺事件をもとにしたもの。盗賊のアンディ・ラウ、金城武が、ジェット・リーが義兄弟の契りを結び、乱世の戦いの渦中に飛び込む。戦は「義」のため、「義」とは貧乏だということで、武器を持っていないことで、略奪や殺伐されないようにするためという旗印のもと、金城武演じるウーヤンは盗賊仲間を惨死する。これを契機に本格的に戦に参戦していく。
エンドロールで暗殺の真相はわかっていないとあったので、解説を読んでみたら「ラストは魂を揺さぶられることだろう」とのコピーが。でも、これには反論あり。だってラストで評価を下げたな、というのが私感だから。
「義」のために戦ってきたのではなかったのか、ラストで義兄弟の契り「投名状」の誓いに背いたとして暗殺を企てるのでは、ウーヤン、命乞いしていた盗賊仲間はムダ死にじゃないか、4000人もの農民兵士を見捨てたのは「まんじゅう」のためだけか。なんてしらけてしまった。
女性がウーヤンにあっさり殺されない描写には、したたかさが感じられてよかった。いたく関心した。
凄まじいほどの男らしさに惚れました!
ジェット・リー、アンディ・ラウ、金城武ファンは必見。★5点満点以上の大満足。
三兄弟のたぎる思いがぶつかり合う、凄まじいほど男らしい映画だった。
姜午陽;ウーヤン(金城武)の哀しいほどの一途さと突如見せる凶暴さ、その落差は衝撃的。
金城武の魅力的な低い声でナレーションが入り、心が揺さぶられた。
趙二虎;アルフ(アンディ・ラウ)は、生まれながらのリーダー。情が厚く仲間思いで人望が高い。
アンディ・ラウは本当に凄い役者だと再認識した。
?青雲;パン(ジェット・リー)は、教養があり理想も高い大将の器。理想の為なら冷徹な決断も辞さない。
ジェット・リーは、カンフーを封印しての熱演。声が思いのほかかん高い?
ピーター・チャンが描く戦争シーンは凄かった。ある意味あの八卦の陣にも匹敵するビジュアルで驚いた。振付師が勧めるワイヤー・アクションを蹴って、リアルな表現に徹したとか。それだから映画全体がどっしりと落ち着き、最後までストーリーに集中させられるのだろう。あの映像は、大スクリーンで見るべし!
男達の挽歌、そんな言葉がぴったりです!
平和で安全な世界を願うジェット演じるパン、
友と共に信じ合える世界を願うアンディ演じるアルフ、
秩序と約束を守る世界を願う金城演じるウーヤン、
そんな三人は義兄弟の契りを結び、
官軍として兵を率いる。
彼等の勇猛さによりようやく平和な社会が
実現出来ようとした時、悲劇が起こる。
乱れた時代にはみんなが志高く
助け合おうと結束するのに
いざ平和がやってくると
地位や富を独占しようとするあさましさは
観ていてとても悲しくなっちゃう。
歴史はそんな競争に勝ち抜いた人達が作って来たし、
それに甘んじてきた人達で構成されているのだから
歴史の悲劇は繰り返すされるのでしょう。
作品としては骨太な男性向けの映画で、
殺戮シーンが多かったのですが、
乾いた感じであまり酷(むご)い感じはしませんでした。
それと義兄弟の契りを結ぶ儀式は地域によって随分違うようで、
彼等の儀式は
まるで秘密結社に入るかのように
見ず知らずの人達を一人づつ殺すという残酷なものなのです。
それほど迄して義兄弟にナッタハズなのに、
人間の欲望とは、呆れ果てたものです!
レッドクリフと比べて、無骨でワイルドな作品。戦記物やゴツゴツとぶつかり合う男同士のガチンコ演技がお好きな方は必見でしょう。
●太平天国の乱とは?
本題に入る前に、主人公の将軍パンが戦って全滅させられた相手の太平天国の乱とはいかなるものだったか、おさらいしておきます。
太平天国の乱は、中国清代に起きた大規模な反乱です。
洪秀全を天王とし、キリスト教の信仰を紐帯とした組織太平天国によって起こされました。官僚登用試験に失敗し、約40日間病床に臥せっていたが、その間見た不思議な夢が、彼を信仰へと導いたのです。その夢とは上帝ヤハウェと思われる気品漂う老人から破邪の剣を与えられ、またイエスらしい中年の男から妖を斬る手助けを受けたというものでした。洪秀全はキリスト教の教えの中でも特に上帝が唯一神であることを強く意識し、偶像破壊を熱心に行いました。元々多神教的な土地柄である中国では儒教・道教・仏教にまつわる廟が多かったが、それらを破壊し、ただ上帝だけをあがめることを求めた。
日本で言えば、一向宗が一揆により加賀一国を占領してしまったように、同じような信仰上のバックヤードを持つ、太平天国の信徒達によって組織された軍隊は、勇猛果敢で無敵の勢いがあったのです。
それに比べて、清軍は先立つアヘン戦争で消耗し、またアロー号戦争をも同時進行で戦わなければならなず、広大な国土に分散配置した結果、正面からぶつかる事もままならない事態となっていたのです。
★★★★☆
●さてここからが本題のレビュー
そんな状況の中で、太平天国軍に臨んだ鶴川の闘いで、将軍パンの湖軍1600名が味方の魁軍から見殺しにされて全滅してしまったのは、仕方なかったことでしょう。
失意のパンが出会うのが、運命の女リィエン。子供のようにリィエンに縋り付き、部下が一人一人惨殺されて、自分だけが生き残った身の上を語り出します。惨めに泣き叫ぶパンを演じているのは、ジェット・リー。こんな演技を誰が、予想できるかというくらい哀れでした。
そして、そんなパンに母性本能をくすぐられたのか、リィエンは一夜を共にします。この逢瀬が、後の悲劇に繋がるとは、思いも寄りませんでした。
後に合流することになる盗賊団の村の頭目アルフの妻が、リィエンだったのです。官軍の将軍であることがバレたパンは、村から出ろとアルフから通告されます。その時清軍が村を急襲して、盗品を蓄えた食料を根こそぎ奪っていくのです。
パンの提案で、アルフたち盗賊団は、清軍の正規軍となること決意し、その日から太平天国軍との闘いに明け暮れることとなったのです。
但しアルフが清軍に合流する条件に投名状による義兄弟の契りを、パンに約束させるのです。それは裏切ったら死を伴う、命がけの約束でした。
パンを中心に、鉄壁の結束力で軍功を重ねていった元盗賊団。彼らが村を出たときは100人程度の軍勢でした。初陣での舒城攻略の褒美として、 4000名程度に増強され、山軍と呼ばれる天下に名を馳せる軍隊に育っていました。しかし、彼らの増長を心良しとしない朝廷は、山軍からの太平天国本拠地南京攻略の建議を認めようとしません。しびれを切らしたパンは、勝手に蘇州へ侵攻します。
蘇州城を1年も包囲したものの、山軍は朝廷から食料の補給を閉ざされて、飢え死の絶対絶命のピンチに。
パンは、絶対に頭を下げたくなかった魁軍のクイ将軍を訪ねます。そして南京攻略時の戦利品折半を条件に、10日分の食料を得ます。
一方アルフは単身、蘇州城に忍び込み、城主ホアンから部下の命の保証と引き替えに、降伏の確約を取り付けます。
しかし、食料は限られている中で、今の兵数と同数の捕虜を食わせるだけの余裕が山軍には、ありませんでした。そして南京攻略を急がないと、魁軍が先に南京に着いてしまいます。
軍隊による民への略奪をやめさせるために戦ってきたパンにとって、略奪を常とするライバル魁軍の部隊に先攻させるわけには行かなかったのです。
兵糧確保のため、パンは蘇州城兵4000名の虐殺を断腸の思いで決断します。しかし、信義を重んじるアルフは、断固反対して譲りません。やむを得ずパンは、アルフを幽閉して虐殺を断行します。
リーダーとして非情な決断を迫られたパンの苦悩が色濃く滲んだシーンでした。それはまた、演じるジェット・リーがジェット・リーであることを忘れて、新たな性格俳優として新生した瞬間でもあったのです。
また、心の襞を描くことを得意としているピーター・チャン監督の真骨頂を表したといって過言ではないでしょう。
これが元になり、パンとアルフの間に、溝が深まります。それに加えて、南京攻略後、野心を募らせるパンは、リィエンへの占有欲も募らせていきます。
投名状に一番純粋であったウーヤンは、二人の義兄弟の対立に苦悩するものの、最後には、その原点に立ち返ります。裏切りは死の制裁あるのみであると。
3人の義兄弟の固い団結が美談で描かれるだけに、その宿命の結末には、胸が痛みました。ウーヤンを演じる金城武は、これまで優しい役が印象的でした。しかし男臭い本作の中で、アンディ・ラウには及ばないものの、義に生きる男気ぷりに、突き抜けた演技を見せていたと思います。
レッドクリフと比べて、無骨でワイルドな作品。戦記物やゴツゴツとぶつかり合う男同士のガチンコ演技がお好きな方は必見でしょう。難を言えばラストで時間切れか、急に進行が早くなり、ストーリーが分かりづらくなってしまいます。但し歴史物としては、破綻せずよくまとまっていると思います。
全13件を表示