劇場公開日 2011年10月14日

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「真面目でありながら、ユーモアも随所に。」キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー りりーさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0真面目でありながら、ユーモアも随所に。

2011年10月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

知的

まずは、配役が良かった。

もやし男からマッチョな男に変身するスティーブにクリス・エヴァンス。
どちらの役も、似合っていた。

フィリップ大佐に、私の大好きな≪宇宙人≫のトミー・リー・ジョーンズ。
人間味のある大佐を好演。

スティーブを見出したアースキン博士にスタンリー・トゥッチ。
出番は少ないものの、スティーブの良さを的確につかんでくれた。

ヒロイン・ペギー役のヘイリー・アトウェル。
強さと女性としての弱さも良かった。
とてもお似合いな役だと思った。

悪役に、≪マトリックス≫のエージェント・スミスのヒューゴ・ウィーヴィング。
とても悪役顔に見えた。

小さくて、痩せっぽっちで、虚弱体質で、女の子に見向きもされなくて、
男からは、≪力≫で負かされてしまう、そんなスティーブ。
でも、彼の正義感や何事にも誠実で一生懸命さを、前半に丁寧に描いている。

その上での肉体改造。

悪い点はより悪く、良い点はより良くなるという設定がおもしろい。

人柄の良さを丁寧に描いたことで、ヒーローとしての彼の大きさがよく伝わってきた。

親友バッキーのため、軍の命令に背き、単騎敵地へ乗り込む。
正義感や友情のための行動は、軍や国家の忠実な下僕ではないことを伝える。

そんな≪キャプテンアメリカ≫だからこそ、共感を持って見られたのだろう。

ストーリーは、とても真面目で、最新の武器のようであっても、古き良き時代を感じさせるアクションに、好感がもてる。
所々にユーモアを散りばめてあり、クスッと笑わせてくれる。

エンドロール後に、次回作の映像有り。

そうそう、冒頭ノルウェーでシュミットが奪った”コズミック キューブ”は、「マイティ ソー」の父の持ち物だそうな。
これで、3人揃った。

≪ジ・アベンジャーズ≫への期待が高まる。

純粋で正義のエンタメを楽しんだ。

りりー