ヒックとドラゴンのレビュー・感想・評価
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ピクサーとの2大巨頭時代の幕開けを感じさせる作品
CGアニメーションの世界では、ピクサーと共に先陣をきっていた、ドリームワークスの最新作。
興業面では、ピクサーと同等のヒットを飛ばしてきてはいたけど、個人的にクオリティ面では、まだまだ遅れをとった感があった。
…が今作はクオリティ面でもピクサーと同等、同等以上を感じさせられた。
今までと同様に辛口のスパイスがピリッと効いたストーリー展開、それが最も顕著にあらわれているエンディングで不覚にも泣いてしまった…
3D映像もピクサー作品よりも見応えあり。
ただほとんどの映画館で吹替だったのが残念…これは大人が楽しめる作品だけに字幕で鑑賞したかった。
観察し、理解し、自分で選択すること
毎度遅れ気味のレビューですが、まあひとつ。
飛翔シーンの圧倒的な爽快感やヒックとドラゴンとの交流については他の方のレビューで十分に語られていると思うので、無い頭を絞ってちょっと違った点からレビューしてみたい。
この映画、『幼児向けだ』とのレビューも一部見受けたが、子を持つ親や固定観念に凝り固まってしまった人に対するメッセージも多分に含んだ映画だと思う。
バイキングの伝統だからという理由で、伝統に従う。
危険、殺せ!という教えを鵜呑みにして、ドラゴンを殺す。
いやいやちょっと待て、と。
昔の誰かが決めたからといって、その決まり事が本当に最善だと言えるのか。盲目的に従っても良いのか。
相手や物事から一歩引いて観察し、理解する努力をすること。その上で選択すること。それが大事だと本作は伝えているようだ。
しかしその選択が良いか悪いかはまた別の話。どんな判断にもリスクと責任が付きまとうという冷徹な現実がラストでも示される。
だが自分を持たずに従った結果何かを失うよりは、まだ幾らか納得がいくだろう。
観察が必要なのは別にドラゴンに限った話じゃない。自分の子どもだって良く観て、理解してあげなくては。
狩りで多忙なヒックの父親より、その間ヒックの面倒を見ていた鍛冶屋のオッチャンの方がよっぽどヒックの本質を理解してくれていた。序盤で彼は言う。
「向いてないのに無理して目指すなってことだ」
勿論、この父親は息子を大切に思っている。
息子が訓練で成果をあげたのが嬉しくてしようがないのに拙い会話しか交わせなかったり、息子を突き放すような言葉の後で『とんでもない事を言ってしまった』と言わんばかりの表情を見せたり、その愛情の程はよく伝わる。
だが彼は息子をバイキングの型に嵌め込もうとするばかりで、息子を冷静に観察できていない。
私的な意見だが、親が子に生き方や信条を押し付けるより、その子の個性・才能を見抜いて伸ばしてあげる方が子どもの為なんじゃないかと。
さて話は変わって不満点。
物語や映像は申し分無い映画だと思うが、世界観の広がりや密度といった部分はやや薄味に感じた。
ドラゴンは多種登場するし、その生態や人間と対立する理由についてもある程度は描かれる。だがそれ以外の生態系の描き方はちと寂しい。動植物とか魚類とか、他生物の描写にもう少し注力されていれば、よりこの世界観に入り込めたかも知れないかな。
<2010/8/7鑑賞>
ヒックとドラゴン
3Dの作品が多くなってきましたね。やっぱり、迫力があります。不覚にも泣いてしまいました。背景がアバターとかぶってしまいました。前売り券で行ったのですが、劇場で扱いが違うので、統一してもらうのが、今後の3Dの課題だと思います。
シンプルに思えて実は・・・
ヒックとトゥースが、心を通じ合わせるようになる様子は、とても丁寧にキュートに描かれていて心の距離が縮まっていく過程と、台詞のないシーンには、きっと一見の価値があるよう思います。
勇気&友情&知恵&相互理解&冒険etc.真っすぐな分かり易いストーリーなのに、教えてもらうことがいっぱいで、テンポも良くユーモアと愛に溢れ、老若男女誰でもが楽しめる作品であることも魅力です。
そして斬新なラスト、これもとても心に残るメッセージでした。
単純が良い
それにしても、意外とって言ったら失礼かもしれないけど
面白かったですよぉ~
単純なお話なんだけど、
その、単純さにグッときてしまいました
最後は「アバター」とかぶった所もありましたが
ホッコリしちゃうアニメでした~
本当に、最後まで単純なお話だけど、
純粋に見れちゃうはず★
最強のファミリー映画
拙ブログより抜粋で。
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お話は少年ヒックと、トゥースと名付けられたドラゴンのほのぼのとした交流を軸に、親子の葛藤、ほのかな恋模様を描きつつ、最後には怪獣映画と言って差し支えのない壮絶なスペクタクルで大興奮の大団円。
日本じゃ「子どもから大人まで楽しめる」なんて売り文句は、大概ユルユルなだけの子ども騙し映画が幅を利かせているが、これは本物。
いきなりドラゴンの大群襲来でまくしたて、作品の世界観を一気に紹介。この導入部だけですでに圧倒される。
ヒックが憧れるヒロイン・アスティの登場なんてかっこよすぎ。多くは語らんけど、このアスティが見事なツンデレでねぇ、頼もしいやら可愛いやらで。
一方ヒックは言ってみればできそこないのバイキングなんだけど、ユーモアのある性格のお陰で悲壮感はなく、むしろそのだめっぷりも愉しい。
ヒックとトゥースがうち解けていく過程も実に微笑ましい。
外見は真っ黒いトカゲだかサンショウウオだかみたいなトゥースだが、これが可愛いのよ。
ドラゴンはもちろん架空の生き物だけど、動物映画の要素もふんだんに採り入れられていて、たぶん猫とか飼ってるような人はたまらんと思う。
(中略)
そしてこの映画が子ども騙しでないことを印象付ける、まさかのラスト。
お話は王道の展開なれど、この結末はまったく読めなかったわ。
けど、これしかないだろうという納得の落としどころ。お見事。
これは子どもから大人まで楽しめる最強のファミリー映画ですぞ。
今、この映画の全部を指して言ってる。
もっとみんなに見て欲しくって、わざわざここのIDとりました!!!
見る前は子供向けだろう、と思っていたのですが、子供だけでなく大人まで、様々な視点で楽しめる傑作です。
物語は非常にシンプル。
テーマは最近よくある「他者や異文化を理解することの大切さ」で、
(まあアバターもそうでしたね)
予告編をみれば大抵の人はラストの流れまで予想できるはず。
でも、それでもですよ。
この映画は、人の心を大きく揺さぶる力があります。
正直最近見た映画の中で一番泣かされ、ハラハラ、ドキドキさせられました。
おそらく少年とドラゴンが理解し合うまでのプロセスが、無駄のない脚本で徹底的に表現されているからだと思います。
物語のはじめのほうに、とても印象に残った場面があります。
おそるおそる差し出された少年の手に、ドラゴンが顔を押しつけるシーン。
二人がお互いを理解し始めるきっかけとなる、繊細で、美しいシーンです。
そして切ない。
どうか、この二人が幸せになって欲しいと祈らずにはいられない。
ここでぐっと引き込まれ、あとは物語の波に乗って笑ったり泣いたり、です。
ストーリーがシンプルだからこそ、それに身をゆだねる心地よさがこの映画にはあります。
ストーリーだけでなく、映像も魅力的です。
とにかくドラゴンのトゥースレスが可愛いこと可愛いこと。
猫の愛くるしさにサンショウウオのテクスチャ、犬の忠誠さとドラゴンの力強さ。
表情もしぐさも、いろんな動物を研究して構成しているんだろうなと思います。
このトゥースレスに乗った飛行シーンも秀逸!
スピード感に加えて、バイクのような操作感。
バイクや飛行機が好きな人は、ドラゴンの飛行シーンを見るためだけにこの映画を見に行ってもよのでは?と思うくらい。
これだけ書くと本当に楽しくて爽快な映画ですが、最後の最後は、ただのハッピーエンドではないラストが待っています。
少年がしたことを、私たちが自分の立場で考えられるように。
他者痛みを、きちんと理解できるように。
良い映画です。
とにかく、どうぞ、皆さん劇場で観てください。
お勧め!是非3Dで!
この作品は是非3Dで観て下さい!
3Dの作品は色々観たけど、アバター以来3D観て感動しました。
子ども向けの映画と侮って観に行ったけど、嬉しいほうに裏切られました。大人も感動できます!
ヒックとドラゴン・友達・親子の絆がそれぞれ深まるところが、また良いですね。
最後の方の数シーンは泣けます…。
愛おしさと切なさと。
お子様向けのストーリーなんでしょ、と思っていたけど、少し違う。
確かに、どこかでみたことのあるような内容ではあるけれど、少し違う。
大人でも、充分に味わえる作品だと思う。
原題は、How to Train Your Dragon.
ドラゴンのしつけ方。
ヒックはヒッカップ(ヒカップ=しゃっくり)、トゥースはトゥースレス(歯無し)とのこと。
この名前も見ているうちに、≪はは~ん。そうだよね~≫と思える。
怪我をしたドラゴン、トゥースが、一生懸命に飛ぼうとする姿。
傷ついているからといって、もう飛べないと諦めない。
野生の本能か。
そんな、決して諦めない姿に、早くも、涙。。。涙。。。
心優しくて、ドラゴンを殺せないバイキングの息子ヒック。
いつしか大切な友達になっていくヒックとトゥース。
トゥースの目は、トトロのネコバスになったり、頭が黒猫ジジになったり。
でも、仕草や可愛さは、犬系。
我が家の愛犬を思い出し、思わずクスリ。
ドラゴンの飛行シーンは、とっても爽快!
自分のために、秘密にしていた大切な友達のトゥースが囲まれてしまって、「やっつけないでーーーーっ!!」と叫ぶヒック。
動物と仲良くできるも、できないも、人の気持ち次第か。
それって、人対人でも同じ。
(その優しさに付け込む人もいるけど)
ラストの衝撃にはびっくり。
本当にびっくり。
そうだったのか。
切なさや愛おしさ、相手に対する尊敬、哀しさ、友情、たくさんのものが絡み合った複雑な気持ち。
ヒックとトゥースの後ろ姿に、また涙。。。涙。。。
教官の片手がフック船長と同じなのだけど、登場する度に変化していて、楽しい。
また、それが、ラストに繋がり、ホッと明るい気持ちにもなれた。
迫力と感動☆
ヒックとドラゴンの友情、
ヒックとお父さんの家族愛…。
想像以上に良かったです。
終盤、まさかお父さんがドラゴンを助けに行くと思わなかったので、その場面で思わず涙してしまいました…。
そして、ドラゴンの翼の中にヒックが助けられた場面にも涙。涙。
迫力ある映像とストーリーに最後までドキドキハラハラしました!
あのドラゴンも表情が可愛らしくスティッチを思い出しました。
最近、自宅で旧作ドラえもんの長編映画ばかり観ていたのもあり(笑)、ヒックと、劇場版ののび太が重なる感じもありました。
思い遣りや優しさ、勇気ある行動等…(←勿論、ヒックにはドラえもん的な存在は居りません)
しかし、主人は、ヒックの動きや喋り方、軽い感じが『バックトゥーザフューチャー』のマイケルJフォックス(←マーフィー)に似てた、と。
あ、確かに似てるかも!と思いました。
小さなお子様連れの隣に座っていらしたお母さんが、身を乗り出して、『おぉ〜』とか『わぁ〜』『あぁ〜』と興奮されていたので、(私も同じ場面で同じ様な興奮を心の中でしていました)
大人でも充分に楽しめる作品だと思います。
もしかすると、私が子供の時に、この作品を観たら迫力有りすぎてちょっぴり怖いかもしれません…。
しかし大人も子供もファミリーで楽しめる作品だと思います☆
ビックリな面白さ
ドラゴンのトゥースが思いのほかかわいかったです☆
他のドラゴンたちもそれぞれ愛嬌があるし「あたしも乗りたーい」って感じでした(^O^)
しかしながら人間がちょっと可愛くなさすぎでは!?主役のヒックもだけど女の子も全然可愛くないし。。。その辺は日本のアニメとは違うなぁって感じました。
日本ではヒロインは可愛いのが当たり前な感じだし。。。できればそうであって欲しかったです。
基本吹き替えって抵抗あるのですが、吹き替えであることが全然気にならないくらいうまかったと思います。これなら吹き替えで観ても全然後悔しないと思います。
3Dでもう一回観ようかなぁ☆
久々に見なければ良かったと思う映画 超駄作です
物語の内容の設定が安易すぎて感情移入が最後まで出来ませんでした。 映像もわざわざアニメでやる意味が無い内容。ドラマチックな映像それ自体の力で泣かせる所も無くアニメ版アバターなどと評したレビューなど恥を知れと思います。子供だましの内容では大人を満足させる事は出来ず最近の物を知っている子供にも満足させることは疑問。前評判を見て鑑賞しましたが時間の無駄でした。
百歩譲って幼児向けに鑑賞となれば内容の稚拙さが問われませんので良いかと思います。
展開が早いのが長所で短所
展開が早く、登場人物の関係もサクサク解りやすく説明されるのは良いのですが、それだけで満足して作ってる感じがしました。
時間をかけて絆ができる感動や、ようやっと仲良くなれたという深みが、ヒックと父親、ドラゴンの間にも見えなかったです。
ヒックからのドラゴンへの、対等の立場としての愛情は無かった気がして残念でした。
最後に自分でも言っていた通り、あくまでペットを手なずけて自分の乗り物にしてるだけな感じです。
3Dの迫力が無ければ評価はもっと低いです。
上から目線さえなければ…
『夏休みだから、シネコンはお子ちゃま映画ばっかり。大人の映画好きはどうすればいいの?』と嘆きつつ観たこの映画に、まさかこんなに興奮と感動させられるとは!
凄いよ、この映画。
だけど、ラストの上から目線って一体…。
アメリカ人が考える共存って、やっぱり[アバター]シンドロームから抜け出せないのかなぁ〜。哀しいなぁ〜。
悠々と『アバター』超え
絶対、ビジュアルで損してる。
一見しただけではトゥースがあまり可愛くないし、ヒックにも華が無い。
でも映画を観るとトゥースはとってもキュートです。
ほらね、観賞後あらためてチラシを見るとアラ不思議!
・・・やっぱ若干キモチワルイな、質感が。
動いていると大丈夫なので(←精一杯のフォロー)、
食わず嫌いをせずに是非観てほしい。
トイストやアリエッティの陰に隠れたカタチになって、
とってもとっても残念でならない。
ドラゴンで空を飛ぶシーンの躍動感と感動は、
かの『アバター』なんて目じゃない。
3Dにあまり必要性を感じないので2D字幕で観たのだが、
これに関しては3D吹替も観てみようかという気になった。
教訓がどうのと規模がデカい話にすり替えるわけではないが、
やはり社会の、いえ、地球の基本は、
できることならば”対立”より”共存”だと思う。
共存バンザイ!
観終わったらそんな風に快哉を叫びたくなる爽快さ。
ただ満点をつけなかったのは、、、
”ペット”じゃないでしょペットじゃ!
飼育じゃなくてあくまでも共存でしょ、ってとこが。
愛も魚も半分こ。
あちらでは軒並み1位の大ヒット作だったので、
どんなんだろう~と楽しみにしていた。
ストーリー的には特に変わった話ではないな、と
思ったら児童文学が元になっているらしい。
ひ弱な少年とドラゴンの育む友情をベースに、
愛は生物を救う…という壮大な物語に仕上げた。
その島ではバイキングとドラゴンの合戦が長く続き、
バイキングの種族として生まれた子供たちは、
幼い頃から闘いについての訓練を強いられていた。
族頭の息子でありながらひ弱で闘いの才能に欠ける
主人公のヒックは、それでも父親に認められたいと
日夜ドラゴンを撃墜する道具を拵え、実践していた。
やっとのことでその罠にドラゴンがかかったのだが、
彼には止めを刺すことが出来ない。それはなぜか…。
冒頭からヒックの語りで延々と語られる歴史と現在。
あ~この子は今でいう「草食男子か?」と思われる^^;
頭脳は明晰、研究意欲も発明の才能もある、ただ、
彼にいちばん備わって欲しい(戦闘的な)能力がない。
そもそも観ている私たちも、なぜこんなに長い間、
ドラゴンと人間たちが争っているのかが分からない。
遣られたら遣り返す。のごとく、意味のない闘いを
繰り広げているにすぎないことをヒックは感じている。
では彼は、臆病ものなのか?というとそうではない。
ドラゴンに止めをさせなかった理由を彼は自問する。
たったひとりでドラゴンの傷を癒し、餌を与え、他の
バイキングには悟られないように彼らの習性を学ぶ。
そして実践。冷静で的確な行動力には頭が下がる。
もはや自分にとっての敵ではない。と考えるヒックを、
トゥースと名付けられたドラゴンは察知し懐いていく。
ここまでの丁寧な描写が本当に素晴らしい。
言葉で理解し合えない人間と動物が互いを許容する
までのプロセスを相互行動でリアルに表現してくる。
ちなみに虫の言葉を理解する女の子は登場しない(爆)
分かり合えない同士なら、闘うしか方法はないのか?
いやいや、手懐けるという方法があるぞ^^;という本作。
勝ち負けにこだわらない生き方をするバイキングなど
存在しないだろうが、相手を封じ込める力が腕力だけ
ではないことを証明してみせたのが新しい試みと思う。
また、喧嘩両成敗ではないが、ヒックが迎える闘後の
運命には、従来の子供アニメを超えたほろ苦さが残る。
キャラも声優陣も申し分ないが、映像面もスゴイらしい。
私は2Dで観たので3Dの効力は分からないが^^;
ドラゴンにまたがり飛躍するスリルとスピード感溢れる
映像は、ゲーム世代の子供たちの目にも楽しく映りそう。
第二のアバターかぁ。なるほどねぇ^^;
(まんまる目のトゥースは可愛すぎてドラゴンに見えず^^;)
この吹き替えの声優さんたちがすごい。
ヒックとドラゴン、原題はHow to train your dragon.
まじで、最高でした。個人的には2010年のマイランキング、インセプションに続き、第2位を差し上げます。
本当に長かった。米国では今年の3月に公開。原作が人気の小説ということもあり、素晴らしい興行成績と完成度の高さ(IMDb 8.3)を収めたにも関わらず、世界最遅の日本公開。
しかも、吹き替えのみ。2か月後には米国Blu rayリリースなんで、そっちにしようかとも思いましたが、子供の頼みで家族で行ってきました。
トイ・ストーリー3の吹き替えにがっかりしていたので、正直期待していなかったのですが、この吹き替えはすごかったです。(というか北海道では本格的に海外アニメは字幕では見れなくなりそうです。悲しいことに。教育レベルが上がらないとこれからも字幕映画はやらないのでしょうか。)
本当にうまい声優さんがやると、こんなに吹き替え映画もおもしろくなるんだ、と初めて感動しました。特にヒックを演じていた田井さん(?エンドロールの最後の最後に一瞬しか名前出なかったので、定かではないのです。間違っていたらごめんなさい。)父親の「何百人も仲間が殺された」に「僕らも何千のドラゴンを殺したじゃないか!」というヒックのセリフはまじで、心にズドンと来ました。
セリフとキャラの動きと口の動きがシンクロしていて、日本の声優さんはすごいのだ、と再認識しました。悪いのはタレント吹き替えなんですね。(トイストーリーの所ジョージもひどかったけど、シュレック3の予告編見て、げんなりしたファンも多いはず。絶対、これは映画館で見ません。Blu ray出るの待ちます。やっぱマイク・マイヤーズとキャメロン・ディアスじゃなきゃね。)それにしても、映画会社の人は、声優さんにもっとリスペクトすべきです。この吹き替え映画の成功は声優さんのおかげなのに、どこにも名前がない。ネットで探しても名前がない。声優さんを馬鹿にしてるんですか?宣伝価値のないタレント性のない本職の声優さんはどうでもいいってこと?
さて、脱線すみませぬ。映画は肉食系にあこがれる草食系男子の主人公ヒックが肉食系集落(バイキング)の中で、負傷した伝説のドラゴンと出会い、友情を育み・・・という、ストレートなストーリーです。しかし、CGアニメのキャラクターが本当に表情豊かで、それに先ほどにも上げた声優さんが(オリジナル見てないんでわかんないけど)オリジナルを超えているのではというくらい、すばらしい演技をするのです。普通の日本人がやるといやらしくなる、アメリカ人独特のノリ突込みも、本当にさりげなく演じていて、何度も言いますけど、声優さんがすごい。
この映画は本当におすすめです。2010年、面白い映画が見たかったら、先入観を捨てて、是非見てください。10000円はらってもいいくらいの価値はあります。半分は素晴らしい声優さんたちにあげたいです。
こんなに素晴らしい映画がなぜに日本で興行的に苦戦しているのか?映画会社は声優にタレントを使わなかったからだとか言い訳するでしょうが、プロモーションの失敗です。素晴らしい映画であることを視聴者に伝えられなかった宣伝部の力のなさです。声優さんのせいにしないでください。あと、映画の旬というのがあるのです。世界に半年も立ち遅れて上映していたら、これだけ、グローバル化が進んでいる映画産業で勝ち残れるわけないじゃないですか。
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