縞模様のパジャマの少年
劇場公開日 2009年8月8日
解説
強制収容所の柵越しに友情を育む無垢な少年たちを描き、世界的ベストセラーとなった同名小説の映画化。第2次世界大戦下のドイツ、ユダヤ人強制収容所の指揮官を父に持つ少年ブルーノはある日、有刺鉄線で囲まれた風変わりな農場を見つける。そこで縞模様のパシャマを着た少年シュムエルに出会い、次第に心を通わせていくが……。監督は「ブラス!」「リトル・ヴォイス」のマーク・ハーマン。
2008年製作/95分/PG12/イギリス
原題:The Boy in the Striped Pyjamas
配給:ディズニー
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後味が悪く胸糞悪い映画ですが、ユダヤ人の虐殺は事実なので目を背けてはいけない映画と感じました。
子供はともかく大人にもまともな人格の登場人物がいたのは良かった。
楽しいとかおもしろいではなく印象に残るという意味での高得点です。
2022年2月3日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
なんの予備知識もなく観始めたが、これがホロコーストを題材にした物語だということはすぐにわかった。 状況設定からして、これがフィクションであることも、どういう結末になるのかも、途中から予想はできた。
その上で、どうしても受け入れがたい感覚が拭えなかった。 厳しい批判になるが、 お涙頂戴のフィクションでホロコーストの信じ難い非人道性を描くのは、無理があるのではないか、ということだ。
仮に、ドイツ人俳優がドイツ語で演じていたら、そこまで強い違和感を抱かなかったかもしれない。 いや、実話を元にした映画だったら、すんなり入り込めただろう。 しかし、これはフィクションであり英語劇だ。
自分の感覚を素直に言葉にするならば、 連合国側のアメリカやイギリスの俳優が英語でナチス党員を演じ、子供を使った悲劇で自分たちを正義の側に置こうとしているかのような違和感である。 制作陣に、そういう無意識の思惑が働いてしまっているのではないか―ということだ。 つまり、 さっきまで燃え盛っていた隣りの家の大火事を過去の物語として語っているような、少々軽い印象を受けるのである。
戦後、強制収容所から解放されて助かったユダヤ人の中には、高齢でもまだご存命の方はいる。 一方、ヨーロッパ各国では未だにネオナチの連中が活動しているし、世界的に右傾化が進む中、危ないレイシストも増えている。 80年経っても、人類史上最悪の大虐殺の記憶はまったく過去のものではない。 ホロコーストは、線を引いた向こう側に置いておくような「史実」ではなく、今でも自分のすぐ傍で起こり得る、極めて危険な警戒すべき「事実」なのだ。
この作品に私のような印象を持った人が、どれくらいいるかはわからない。原作はベストセラーだったらしいが、果たして原作者は、この作品にどういう感想を持ったのだろうか。
2021年8月21日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
(URLを記入したためレビューが削除されました。記憶をたどり短く再録)
《映画のスタッフの、撮影初日のエピソードです》
監督たち製作陣スタッフが、雑談しながら歩いてロケ現場に近づいたところ、
収容所のセットの庭に、鉄条網の有刺鉄線の向こうに小さなシュムエルがいるのが見えて、
これから起こる惨劇を思って言葉を失い、
そのまま休憩に入ってしまったのだと。
強制収容所=大量虐殺の場所
こんなありえない場所があったんですね。
調べると収容所の人は骨と皮でした。
実際はガス室で殺した後に
髪の毛、銀歯や入れ歯
皮をはいでたらしいです。
8歳の友情がとても悲しい映画でした。
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